『波のうえの魔術師』 石田衣良も魔術師

波のうえの魔術師
波のうえの魔術師

posted with amazlet on 06.08.21
石田 衣良
文藝春秋 (2001/08)

石田衣良が株式投資の話?『池袋ウエストゲートパーク』『4TEEN』など石田衣良氏の作品とはちょっと毛色が違っていたので敬遠していたが、読む物がなくてどんな本なのかと手にとってみた。いつもの癖で解説(文庫本)をチラッと読むと「本書は株式投資を利用して、庶民のなけなしの財産を奪った大手銀行に対し復習を仕掛ける男たちの物語である・・・・・、~省略~ いつもの石田衣良テイストがたっぷりと詰め込まれた、<青春小説>でもあり<成長小説>でもあり・・・」と書いてあったのでそれならばと読んでみたらこれが面白い。毎日、パチンコで生活費を稼いでいたフリーター(おれ)が老人の凄腕投資家にスカウトされ、投資技術のノウハウを叩き込まれ、その中でおれが成長していく姿を描く辺りはいつもの石田衣良。しかし、株式投資の話もシッカリと書かれている辺りは相当勉強されているか、もともと投資をやっていたのではないかと思えるほど。と言っても株はやったことはないので詳しいところまで突っ込む材料もないのだが(笑)
裏がありそうな雰囲気を出しながら物語がストレートに進んでいくのが石田衣良のいいところで、この本もご多分に漏れずスピード感があって落とし所が上手くて「やられたぁ」って感じだった。まあ、プロローグは相変わらず気合いが入っていて笑ってしまうけどね(笑)

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