『去就 隠蔽捜査6』今野 敏

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隠蔽捜査シリーズの第6弾『去就』を読み終わった。このシリーズは事件解決という本題と、主人公・竜崎伸也に降りかかる問題という2本立ての筋書きがある。事件そのものは読み進めていくと違和感を感じる部分が出てくるので、ある程度のところで事件の全容が見えてくる。一方、竜崎伸也は原理原則に基づいての行動言動が、問題となり監察処分となり異動の可能性が出てくる。

 

事件解決には名バイプレーヤーの戸高が大活躍

やる気は見せないが事件解決には必ず出てくるのが戸高。マイペースで独自の捜査感があり、事件の匂いをかぎ分ける能力を持っている。ちょっとふざけたタイプで、テレビで放映されたときに戸高を演じた安田顕がイメージにピッタリ。手柄を立てても喜ぶ風でもなく淡々としているのがいいキャラです。

 

竜崎伸也、越権行為で処分?

毎度の事だが、竜崎伸也は事件があると現場に行く。しかし、現場には専門のチームがいるので彼らに全てを任せて全責任は自分が負うと言う。傍から見ればお偉いさんが現場に来ると、現場の捜査に口出しされるのではないかと捜査員たちは思うかもしれないけど、竜崎伸也は状況判断し、速やかに自分がすべきことをするだけ。それが、問題になる。そして、観察処分に。

 

隠蔽捜査6がテレビドラマ化に

[今野敏『棲月―隠蔽捜査7―』刊行記念インタビュー]作家生活40周年を迎えて | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
今野敏 1978年にデビューし、今年2018年、作家生活40周年を迎えられる今野さん。…

 

『棲月 隠蔽捜査7』の刊行記念インタビューで『去就 隠蔽捜査6』がテレビドラマ化される書いてある。しかも、キャスティングは前回のドラマと同じらしい。ということは竜崎、伊丹、戸高といったメインどころはそのままに新たに脇役で誰がキャスティングされるかですね。大森署の面々はそのままでしょうから、弓削第二方面本部長とストカー対策で活躍する根岸に誰を充てるかですね。

 

 

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