ブログとnoteの違いを徹底比較:自分に合う発信・収益化の選び方

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ブログ運営とnote、どちらが自分に合っているのか迷っていませんか?この記事では、独自ドメイン+WordPressで運営するブログと、日本発の投稿プラットフォームnoteの特徴を比較し、目的に応じた選択肢を提示します。SEO(検索流入)、拡散力、収益化の手数料、独自ドメイン可否、運用コストなどを一次情報から整理したので、迷っている方はぜひ参考にしてください。

本記事の目的と用語の定義

初めに用語を整理しておきます。本記事で言う「ブログ」は、独自ドメインを取得し、WordPressなどのCMSをサーバーにインストールして自前運用するスタイルを指します(はてなブログなどのホスティング型も必要に応じて補足します)。「note」は日本発の投稿プラットフォーム全般を指し、無料の投稿、プレミアムプラン、有料記事、メンバーシップ、note proなどを含みます。

比較ポイントと調査方法

比較する際の観点は以下のとおりです。

  • SEO・拡散性:検索エンジンからの集客とプラットフォーム内での露出のしやすさ。

  • 収益化と手数料:有料記事やサブスク、広告・アフィリエイトなどの可否とコスト。

  • 独自ドメインとエクスポート:ドメインの自由度と記事データの持ち出しやすさ。

  • 編集体験とコミュニティ機能:記事作成の操作性と読者との交流手段。

  • 分析・運用コスト・保守負担:アクセス解析の充実度、サーバー費用、維持管理の手間。

情報はWordPress公式サイト、note公式ヘルプ/サービスページ、決算資料、レンタルサーバーやドメイン業者の料金表などの一次ソースを優先して確認しました。すべての数値は2025年7月31日時点での確認内容です。

WordPress自前ブログの長所と短所

SEOとカスタマイズの自由度

WordPressは標準で検索エンジンに配慮しており、プラグインで細かなSEO設定が可能です。シンプルなブログから会員制サイト、ネットショップまで自由に作れる柔軟性が魅力です。自分のサーバーとドメインを用意すれば、テーマやプラグインを自由に追加でき、広告枠や構造化データのカスタマイズも思いのままです。

収益化と広告・アフィリエイトの柔軟性

WordPress自体は無料で利用でき、GPLライセンスにより改変・再配布も自由です。Google AdSenseやアフィリエイトASPの広告コードを設置することも可能で、収益はプラットフォーム手数料を取られることなく自分のものになります。独自のサブスクやオンラインサロンを構築する場合も、会員管理プラグインを導入すれば実現できます。

サーバー費用と保守負担

自前運用にはレンタルサーバーと独自ドメインの取得が必要です。例えばロリポップ!の料金表を見ると、エコノミープランは月額99円、ライトプランは264円、スタンダードプランは495円、ハイスピードプランは550円といった価格帯で、必要に応じて上位プランへ移行できます。ドメインはムームードメインなどで.comドメインが初年度999円、更新時1,728円と、年間数千円の費用です。自由度が高い反面、WordPress本体やプラグインのアップデート、バックアップやセキュリティ対策を自分で行う必要があります。手間や学習コストをかけられる人向きです。

noteの長所と短所

note内で広がる拡散力とコミュニティ機能

noteは日本国内で数千万規模のユーザーを抱えており、フォローやハッシュタグ、スキ(いいね)機能によりプラットフォーム内での拡散が期待できます。noteの無料記事は広告宣伝の役割も担っており、読者を集めるための窓口として位置付けられています。メンバーシップでは会員限定記事や掲示板で交流したり、複数料金プランを用意したりできるため、ファンを囲い込んでコミュニティを育てやすいのが特長です。

有料記事・メンバーシップ・プレミアムの仕組み

noteでは有料記事、マガジン、サポート(投げ銭)、メンバーシップなどさまざまな収益化手段を利用できます。メンバーシップの開設費用は無料ですが、売上からプラットフォーム利用料10%が差し引かれ、決済手段に応じた事務手数料(クレジットカード5%、電子マネー7%、携帯キャリア15%)と振込手数料が別途発生します。定期購読マガジンではプラットフォーム利用料が20%になる点にも注意が必要です。月額500円のnoteプレミアムに加入すると、予約投稿やコメント欄のON/OFF切替、マガジン作成数の上限拡大などの機能が使えます。法人向けのnote proは月額8万円(税別)で、独自ドメインやデザインカスタマイズ、高度なアナリティクスβなどが利用できます。

note proでできること・できないこと

note proではオウンドメディアとして活用できるよう、独自ドメイン設定やデザインカスタマイズ、複数アカウントでの共同編集、外部システムとの連携が提供されています。一方、独自ドメインが使えるのはproのみで、無料プランではnoteのサブドメインしか利用できません。デザインテンプレートのカスタマイズも限られており、WordPressのようにテーマやプラグインを自由に追加することはできません。

比較表で見るブログとnoteの違い

観点 自前ブログ(WordPress) note
SEO・検索流入 WordPressは標準で検索エンジンに最適化されており、SEOプラグインで高度な設定が可能。 noteは内部ネットワーク向けで、検索エンジンからの流入は限定的。プラットフォーム内の拡散力に依存。
収益化手段 広告・アフィリエイトや会員制サイトの導入など自由。プラットフォーム手数料はない。 有料記事・マガジン・メンバーシップ・サポートが用意され、プラットフォーム利用料10〜20%+決済手数料が必要。
独自ドメイン 任意のドメインを取得・設定できる(年間費用は約1千〜数千円)。 無料版はnoteのサブドメイン。独自ドメインはnote pro(月額8万円)のみ対応。
エクスポート機能 インポート・エクスポート機能を標準搭載し、データを完全に持ち出せる。 2023年にWXR形式のエクスポートに対応。記事と画像は出力できるが、コメントやスキ、ハッシュタグは含まれない。
分析機能 Google Analytics等を自由に導入でき、詳細な分析が可能。 無料版のダッシュボードではビュー数・コメント数・スキ数が確認できるのみ。note proのアナリティクスβでは読了率や売上なども分析できる。
コストと保守 WordPress本体は無料。レンタルサーバー代は月100〜600円程度、ドメインは年間約1千〜3千円。保守作業は自分で行う必要がある。 基本利用は無料。プレミアムは月500円、メンバーシップは売上課金型、note proは月8万円。保守は不要。

ユースケース別のおすすめパターン

検索流入を伸ばしたい場合

検索エンジン経由で多くの人に情報を届けたいなら、独自ドメインで運営するWordPressブログが適しています。WordPressは標準でSEOに配慮しており、人気のSEOプラグインを使えばタイトルタグやメタディスクリプションの最適化、XMLサイトマップの自動生成など細かい設定が可能です。レンタルサーバーとドメイン取得には初期費用がかかりますが、月数百円〜とリーズナブルで、広告収入やアフィリエイト収益を自分のものにできます。記事の積み重ねと内部リンク、外部被リンク対策が必要なため、成果が出るまでに時間がかかる点や、アップデート・セキュリティ対策の手間がある点を念頭に置きましょう。

ファンと交流しつつ課金販売したい場合

既存のファンとの交流を重視しながら、有料記事やサブスクで収益を得たい場合はnoteが便利です。無料記事で興味を惹きつけ、有料記事やマガジン、メンバーシップに誘導するモデルが基本です。メンバーシップでは会員限定記事や掲示板、複数プランを用意でき、継続的な支援を受けやすい。売上から10〜20%のプラットフォーム利用料と決済手数料が差し引かれるため、価格設定は手数料を考慮して行いましょう。独自ドメインや高度なカスタマイズはnote proのみ対応なので、ブランド構築を重視する場合は注意が必要です。

コスト最小で手軽に始めたい場合

文章や作品を気軽に公開したい、コストをかけずに反応を確かめたいなら、noteの無料プランから始めるのがおすすめです。アカウントを作ればすぐに記事を投稿でき、ハッシュタグやフォロー機能でプラットフォーム内に露出できます。アクセス解析は簡易的ですが、初期投資ゼロで試行錯誤できる点が魅力です。後から有料記事やメンバーシップを追加する際は、手数料やファンの移行準備を忘れずに。将来的に独自ドメインやカスタマイズが必要になったらWordPressへ移行することも検討するとよいでしょう。その場合、noteのエクスポート機能ではコメントやスキが移行できないため、外部SNSやメルマガなどでファンとの連絡手段を確保しておくと安心です。

まとめと選び方のポイント

  • 検索エンジンから長期的に流入を増やしたい→WordPressブログ:SEO対策や広告運用の自由度が高く、独自ドメインで資産性のあるサイトを育てられます。初期費用と保守労力をかけられる人向けです。

  • ファンコミュニティを育てて収益化したい→note:プラットフォーム内の拡散やメンバーシップ機能が便利。手数料が高めなので、価格設定や運営方針を慎重に検討してください。

  • とにかく手軽に始めたい→note無料プラン:登録後すぐに記事を書け、読者の反応も得やすい。将来の移行を見据えて外部SNSやメールリストも活用しましょう。

目的や状況によって最適なサービスは変わります。ブログとnoteを併用するのも一つの方法です。WordPressで長期的な資産を築きながら、noteでライトな日記やファン向け連絡を発信するといった組み合わせも検討してみてください。

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