冬になると体のあちこちが痛くなるのですが、ようやく落ち着いてきたので久しぶりにトラックマンで計測してみました。使用したクラブはピンのG425MAX 10.5 SRで、ポジションはスタンダードです。ピンのドライバーはヘッドが重いのであまり相性が良くないのですが、この日はいい数値を出すことが出来ました。
まずは普通に打ってみました。3枚ある画像の上の2枚がいつもの球筋です。クラブの軌道はややアウトサイドインで、そのまま左に飛ぶ感じです。ひどい時は体重が後ろに残ってチーピンになります。
普通に打つとアウトサイドインで左に行く
Club Path(クラブ軌道)は-2.7Lなのでアウトサイドインですね。Face Angle(フェイスの向き)は-2.7Lなのでフックに入っています。Face to Pathはクラブの軌道に対しては±0なので、Club Pathがストレートに入ってくれたら綺麗な真っすぐなボールになるはずです。また、Spin Axis(スピン軸の傾き)が0.0°なのでストレートな球筋ですね。Launch Angleが14.6°、スピンレートが1510、私のクラブスピードだとキャリーが出ません。
ちょっと強めに振ってみた
もう少し飛ばないものかと強めに振ってみたら、結果は改悪でした。Club Pathは-1.6Lなので、少し良くなりましたが、強めに振った分だけ右手に力が入ってFace Angleが-3.3Lに。ヘッドがかぶって入って、しかもSpin Axis’(スピン軸の傾き)が-5.1Lとフック回転になってしまい、左の度合いが強くなってしました。
これはよくあることで、真っすぐにいい球が出た後に『もっと飛ばしたい』と思って振ると右に左に行きます。持ち球がフックの人は左、フェードの人は右に、という感じですね。
修正をするとストレートな球筋でキャリーが伸びた
クラブの軌道を意識しながら何球か打ってみると、いいストレートボールが出ました。フェースアングル0.5R、クラブパス0.5R、フェイス トゥ パス-0.1L、Spin Axis’-0.2Lとクラブの軌道は良くなりました。また、ランチアングルが16.6と打ち出しが上がり、スピンレートも2060と少しスピンが掛かるようになりました。スピンは2500ぐらいまで出るといいのですが、これはこれからの課題ですね。
この球筋、このクラブ軌道が自分の理想ですね。これの再現性を高めて意識せずに出来るといいです。その時はスウィングの自動化に成功したことになります。まあ、相当練習しないと難しいとは思いますが。
相性のいいSIM2MAXで打ってみた
相性のあまりよくないG425MAXでいい球が出たので、今度は相性のいいSIM2MAXで試打してみました。ロフトは10.5、シャフトは純正のTENSEIブルーのSR、ポジションはスタンダードです。
クラブの軌道を意識しながら打ってみると一発目からいい球が出ました。若干フェードよりの球筋なので、Smash Factor(ミート率)は1.50と少し落ちましたが、まあまあ再現できたのは良かったです。
フェイスを開いたらアウトサイドインの軌道でフェードになった
今度はアドレス時のフェースの向きをスクウェアからややオープンにして、いつもよりもアウトサイドインをきつめにしてみると、球筋がフェードになりました。左を意識して右にすっぽ抜けることはありますが、今回のように左からのフェードはほとんど出たことがないのでちょっと驚き。コースでフェースの向きをオープンにするのは勇気がいるので、実践向きではないですね。
インサイドアウトを意識して打つと飛距離が伸びてビックリ
次にトップの位置をやや低めにし、左手の甲が上を向くようにしインサイドアウトの軌道を意識しながら打ってみるとクラブスピードが上がって飛距離も伸びました。打ち方を変えたので、振りにくいですがインサイドアウトを意識した方がクラブスピードが上がるようです。ただ、この打ち方は結構きついので私には合わないかも。距離は伸びたけど再現性は低い感じです。それに、他にクラブに影響しそうで怖いです。
インサイドアウトがひどくなるとフックがきつくなったり、ダフリやシャンクが出ますからね。若い人でYoutubeを見てスウィング改造をした人がこのパターンに陥りやすいです。苦労してインサイドアウトを身につけたけど極端な球筋になって、戻すのに苦労している人を何人も見てきましたから。
人間の『もっともっと』という欲求は、ことゴルフのスウィングにおいては、いいところで留まらないで、徐々に悪くなって最悪になることが多いです。
参考 トラックマンデータ
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