アウトサイドインの軌道でフェードからスライスの人が求めるゴルフクラブと言えば「優しい」がキーワードになります。ロフトでいえば9.5よりも10.5の方が優しいというのが定説です。もちろんん、フェードからスライスでも9.5°を使う人はたくさんいます。
アウトサイドインの軌道だとフェースがターゲットに対してスクウェアになったとしてもロフトがつくことがあるのでスピン量が増えやすいです。また、フェースが開いてスライスするとスピン量はもっと増えます。
スピン量が多くて悩んでいるゴルファーは弾道測定器で計測した時にスピン量が少なくなった時よりも多い時に反応することが多いです。というのも、基本的にスピン量が増える打ち方をしているので、計測結果もスピン量は多く時が多いからです。
下の4つの画像はアウトサイドインで悩んでいる人の計測結果です。
試打したクラブはオノフのAKA10.5、プロギアのRS MAX 10.5、ピンのG430 MAX 10.5などでした。この中ではオノフ AKA10.5とG430 MAX10.5が210ヤードを超えたのですが、それ以上は飛びませんでした。
画像1を見ると、ダイナミックロフトが20°、スピンロフトが18.6°でスピン量は2990、フェースが開いた分だけスピン量も多く距離ロスしています。
画像2を見ると、ダイナミックロフトが19.3、スピンロフトが16.9でスピン量は2390、フェースは-3.4クローズなので左打ちだしのフェードで距離も214ヤードと伸びました。
画像4を見ると、ダイナミックロフトは13.4ですがこれはフェースが被ったためです。スライスで悩んでいる人が多い傾向です。「つかまえる=フェースを被せる」というイメージがあるので右手の返しがきつくなったときに出ます。
画像3は画像1と画像2を見てもう少しロフトが立った方がスピン量が減るのでG430 MAXの9°で打ってもらいました。本当はアップライトのオノフ AKAに9.5°があればいいのですが10.5が一番立っていますからね。スリーブの調整でロフトを立てることも出来ますが、ロフトを立てるとソールしたときにフェースが開くのでスライスで悩んでいる人にってはあまりよくないです。
G430 MAX 9°で試打すると220ヤード以上飛ぶようになりました。ただ、本人は9°のクラブは使ったことがないので抵抗がありました。試打がそうであってもそれがコースで再現されないのは何度も経験していますからね。
どうやったら、飛距離が伸びるかは説明して理解していただいたが、9°を受け入れるにはまだ時間が掛かりそうです。
今回のは一例であり、どうやったら飛距離が伸びるのかはケースバイケースなので同じような測定結果でも調整でロフトを立てていい場合もあります。
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