舞台は札幌。橘連合系を花岡組系は対立しているが、花岡組系は関西と手を組み橘連合をつぶしに掛かる。7年前にも関西は札幌に進出しようとしていた。その時、花岡組系の正心会を使って動き出したがひとりの男によって正心会はつぶされてしまった。その男の名は榊原健三。榊原はその事件後、足を洗って隠棲しているがそこに兄貴分の篠原がやってきた。篠原は榊原を担いで出世した経緯があり今度も担ぎ出そうとして榊原の昔の恋人・多恵子の写真を出してきた。
榊原健三は凄腕のヒットマンで淡々と目的の為に仕事(殺人)をこなしていく。その目的とは多恵子を自分を担ぎ出そうとしている人間をひとり残らず抹殺すること。冷酷だが、純粋に彼女の為だけにというのがこの作品を面白くしている。アクションシーンが鋭利なナイフのように一瞬で結末をむかえてしまうが、その一瞬が迫って来る瞬間がたまらない。文字を追って「来るぞ、来るぞ」と思いながら・・・。
フリージア
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