『うなぎ鬼』 高田侑

BOOK
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 取り立て屋とデリヘルの運転手をしている倉見勝。社長の千脇の”金銭哲学”に心酔している勝に、新たに命じられた「仕事」とは…。「東京近郊に『黒牟』という街がある。そこにコンテナを運べ。一往復で十五万だ。小学生にだってできることだ」鬼か人か。疑念と恐怖に心が蝕まれていく!入り組んだ路地、運び込まれる冷凍の箱、饐えた臭い、黒い顔。表情のない男たちが蠢き、うなぎが群れる―超弩級の暗黒ミステリー。


 実は間違って読み始めた本なんです。読みたかったのは高田郁という人だったのですが、あまり気にせず侑の方を手に取ってしまった。仕方がないので読みましたが、なかなか面白い。『黒牟』という街で行われていることはハッキリ書かれていない分だけ逆に想像を膨らませて自分勝手に不気味な像を描いてしまう。


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