『血涙―新楊家将』 北方謙三

 この本は中国の宋の時代に生きた武門の楊家を題材にした『楊家将』の続編。楊家将では楊家の家長・楊業の壮絶なる生き方を書いたが、今回の『血涙』では悲運と言うべきか国を背負った兄妹の戦いを描いている。
 北方謙三氏の描く時代物は日本であれ中国であれ、登場人物の心の動きなどを中心に描き時代背景などはあまり詳しくは書かない。それだけに、物語の登場人物に感情移入しやすくのめり込んでしまう。また、大きな戦いではスピード感があり、一対一の場面では心の戦いになる。これが、読んでいてたまらなく面白い。実に男臭い小説だ。『楊家将』を読んでからこの作品を読むと面白さは倍増する。
 

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コメント

  1. [小説]血涙 新楊家将

    前作「楊家将」のあまりのできのよさに文庫化をがまんしきれず、図書館で予約までして借りてきました。 あらすじを簡単に 楊業の死から2年、宋最強を誇った楊家…