舞台は南の楽園フィジー。2000年に実際に起きたフィジー人によるクーデターを背景に、フィジー人のチョネ、日系2世のヨシ、インド系フィジー人のサティー、中国系のダニー、日本の旅行会社に勤める茜など、若者達の悲喜こもごもを描いた作品。観光で行くにはフィジーはいいところだけど、実際に生活をするとなると相当大変だというのがよく分かる。垣根涼介がこれまで書いてきた作品とは違った色を成しているが、これは作者が新しい分野に挑戦したという事だろう。年齢を重ねてちょっと説教っぽいところはあるが、充分に楽しめた。
垣根涼介 Dawning day, Dawning life.
フィジー諸島概要
コメント