※この記事には『VIVANT』第19話のネタバレがあります。
2週間空いて始まった後半戦。第19話は、いよいよ別班奪還作戦が動き出しました。TBS公式のあらすじでも、乃木が「誰一人として死なせない、全員生きて帰る」と誓い、ノコルの協力を得てゴルバドへ向かう回だと告知されていました。
前回は、新庄が生きていたこと、そしてベキも生きているのではないかというところまで書きました。今回は、その続きとして、和田の死と、急に大きく浮かび上がったプリシャとジャミーンの関係を中心に見ていきます。
乃木の「全員生きて帰る」は守られなかった
第19話で一番重かったのは、別班員の和田が犠牲になったことです。乃木は全員を助けるつもりで作戦を進めていましたが、シンシー側は一人ずつ仲間を殺していくという、かなり残酷なやり方に出ました。
和田が刺される場面は、単に一人の別班員が死んだというだけではありません。乃木の作戦に、これまでとは違う現実の重さを突きつける場面でした。作戦が成功するかどうか以前に、待っているだけでは仲間を失ってしまう。第19話は、乃木の言葉が試される回だったと思います。
一方で、ここで和田が本当に亡くなったのかという見方も残ります。『VIVANT』は死んだように見せて生きていた人物が何人もいるので、すぐに断定したくなる気持ちもあります。ただし、現時点で本編が示した描写としては、和田が深刻な傷を負い、別班奪還作戦がさらに厳しくなった、と受け止めるのがよさそうです。
エリシャは生きていた。そして娘の名前が出てきた
第19話では、核融合技術をめぐる人物としてエリシャ・ママドフが生きていることが確認されました。エリシャは、娘のプリシャに会えないかぎり、簡単には口を割らないようです。
プリシャは7年前、まだ2歳のときに連れ去られた娘です。現在は9歳。この年齢の情報が出てきたことで、これまで登場していたジャミーンとの関係が一気に気になってきました。
プリシャはジャミーンなのか
第19話を見て、プリシャとジャミーンは同じ人物ではないか、と考えた人は多いと思います。年齢が合うこと、プリシャを連れ去ったのがテントの印の付いた刀を持つ人物だったこと、そしてベキとジャミーンの間に以前から意味深な関係があったこと。この三つが重なっています。
ベキがシーズン1の第1話で、アディエルを失ったジャミーンを見て「また、ひとりにしてしまった」と話していたことも思い出します。この「また」が、エリシャからプリシャを引き離した過去を指しているのなら、かなり長い伏線になります。
ただし、ここはまだ考察です。第19話で確定したのは、プリシャがエリシャの娘であること。プリシャとジャミーンが同一人物だと公式に明言されたわけではありません。年齢と過去のつながりから、とても有力な説になった、という段階で見ておきたいです。
「若い侍」は誰だったのか
プリシャを連れ去ったのは、年を取った侍と若い侍の二人だと語られました。年を取った侍は、野崎がノゴーン・ベキだと見抜きます。では、もう一人の若い侍は誰なのか。
ここにはアディエルやノコルの名前が浮かびますが、まだ決め手はありません。若い侍が誰なのかが分かれば、プリシャがジャミーンとしてバルカで育った経緯も、さらに具体的につながるはずです。
第19話で分かったことと、まだ考察のこと
| 第19話で描かれたこと | まだ考察の段階 |
|---|---|
| 別班奪還作戦が始まった | 和田が本当に死亡したのか |
| 和田がシンシー側に襲われた | プリシャとジャミーンが同一人物か |
| エリシャが生きていた | 若い侍の正体 |
| エリシャに娘プリシャがいる | ベキの「また」が何を指すのか |
| プリシャは7年前に2歳だった | エリシャの核融合技術が誰の手に渡るのか |
後半戦は「救出」だけの話ではなくなった
第19話を見る前は、別班の5人をどうやって救出するのかが中心になると思っていました。実際、ゴルバドへ向かう作戦は始まりましたが、物語の軸はそれだけではありません。
エリシャとプリシャの過去が出てきたことで、現在の救出作戦と、ジャミーンがテントと関わってきた過去が一本につながろうとしています。乃木にとって別班の仲間を救うこと、ノコルにとってベキの思いを受け継ぐこと、そしてジャミーンの正体を知ることが、同じ作戦の中に入ってきました。
和田の犠牲がこのまま確定してしまうのか、乃木は本当に全員を連れて帰れるのか。プリシャがジャミーンなら、エリシャとジャミーンは再会できるのか。第19話は、後半戦の最初から大きな宿題を残しました。
次回は、別班奪還作戦の行方と、プリシャの過去がさらに明らかになるはずです。『VIVANT』は、現在の作戦を見ていると、突然過去の一場面の意味が変わる。第19話も、まさにそのタイプの回でした。

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