時は江戸後期。東海の小藩が設立した藩校を舞台に、厳しい階級社会の中で、権力闘争や陰謀に巻き込まれながらも、友情を育む3人の少年武士たちの成長を描く青春時代小説
まさにレビュー通りの青春時代劇。主役の筧新吾、花山太郎左、曽根仙之助の3人だがそれぞれのキャラクターがハッキリしているから、読んでいてイメージがわきやすい。敵対する上役の奴らとの対決、友情に恋に。そして、藩の陰謀に巻き込まれていくが少年剣士らしい真っ直ぐな心で立ち向かうところがいい。
本編は藩での出来事だが、続編の『夏雲あがれ』では3人が江戸に上がって活躍する。これも、面白い。
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