千秋楽は波乱に満ちて面白かった。カド番魁皇と優勝がかかった白鵬の取り組みは立ち会いの組み手から上手をとった魁皇が得意の形で寄り切った。こういうパターンになると俄然やる気を出すのが朝青龍。しかし、来場所へ横綱昇進の望みを繋げたい栃東の気迫が上回って一気に寄り切った。これで、優勝は決定戦に持ち込まれた。いつもの気迫を感じられなかった朝青龍だったが最後は上手さを見せた。立ち会いでは自分の形の左四つに持ち込もうとしたがとっさに白鵬が得意の右四つに切り替えた。白鵬はこの十分な体制から胸をつけて朝青龍を起こしにかかればよかったのに攻めを急いで不十分の体制になった所を朝青龍の下手投げをくらってしまった。朝青龍はわざと相手の得意な形にして押してくる力を利用して投げた。同じ相手に2度負けられないという横綱の意地を見た取り組みだった。
コメント
大相撲 三月場所 千秋楽の結果
[幕内最高優勝] 朝青龍(高砂・16回目) [三賞力士] <殊勲賞>白鵬(宮城野・3回目) <敢闘賞&…