これまで、ウッド系やユーティリティ系のシャフト振動数を測ってきましたが、今回はアイアンのスチールシャフトの振動数を測ってみました。
スチールシャフトの振動数
測定したのはタイトリストのT100で、7アイアンの振動数です。測定したシャフトはMODUS105、MODUS115、MODUS120、NS950neo、トゥルーテンパーのAMT WHITE S200、DG S-200、それとタイトリスト専用のNS880AMC、NS105Tです。
MODUSシリーズの振動数
MODUSシリーズの振動数を見ると105が325、115が328、120が315でした。クラブ重量とバランスを見ると、軽い順に105、120、115でした。
シャフトの発売順は120、105、115です。120はNS950GHとDG S-200の中間にあたるスペックでポジションを確立しました。それから、4年後に105が発売されました。そして、2022年3月に115が発売されました。
120よりも軽くて硬いのが105で、105を全体的にハードにしたのが115です。また、125はDG S-200をターゲットにしたシャフトになっています。
NS950neoの振動数はMODUS105よりも高い
NS950neoの振動数は330、MODUS105の振動数は325でした。振動数だけ見るとNS950neoのほうが硬めに出ていますが、実際に試打するとMODUS105のほうが明らかに硬いです。
しかも、測定したシャフトの中ではDG S-200に次いで2番目になっています。振動数だけ見るとNS950neoが硬いシャフトということになりますが、実際に振った感じではほとんどの人がMODUS105より柔らかく感じます。
振動数はバット部(グリップ側)を固定して測定します。ですから、手元が硬いシャフトは振動数が高めに出る傾向にあります。ウッド系でいえばTOUR AD系は比較的硬めに出ます。
振動数だけでシャフトの硬さを判断するのはあまりお勧めできません。振動数はあくまでも目安で、実際に振った感じを大事にしたほうがいいと思っています。
タイトリスト専用のスチールシャフトは使いやすい
2021年9月に発売されたTシリーズアイアンにはNS880AMCとNS105Tというタイトリスト専用シャフトが装着されています。シャフト名にNSとついているように日本シャフトがタイトリスト専用に開発されたシャフトです。
振動数を見るとNS880AMCが309、NS105Tが317になっています。NS880AMCは重量フロー設計で、先端剛性を高めた中元系シャフトです。NS105Tは重量がMODUS105とMODUS115の間にし、つかまりやすい先中系シャフトです。
どちらも振動数は抑えめで、しなり感のある使いやすいシャフトです。
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