石田衣良氏の出世作ともいえると『池袋ウエストゲートパーク』を今ごろ読んだ。というのも評判になっていたのは知っていたのですが、彼をテレビでみて「ちょっとスカした男だな」と思って「こういう男が書いたものは読みたくないな」なんて“いつもの先入観”で読まずにいた(その前に『アキハバラDEEP』を読んでましたね(笑))のですが、人の意見に左右されやすい僕はmin-minの読書メモさんの「感想は一言“めちゃ面白いじゃない!”」というひと言で飛びついてしまった。で、感想ですがやっぱり面白かったです。僕が面白いと思う本に共通している“キャラが立っている”のがよかった。表題を含む一話完結で話は進むのですが、まるでドラマのように登場人物に繋がりがあってそれぞれ個性があるのがいい。主人公のマコトが絡む事件を切っ掛けに登場人物がそれぞれ成長していく姿が見えたりするのもよかった。この『池袋ウエストゲートパーク』はシリーズ化されていて現在はシリーズ第6弾の『灰色のピーターパン』が発売中ですね。しばらくはこのシリーズで楽しめそうです。
コメント
作家 石田衣良
石田衣良の小説には登場する人物の一人一人に特徴・個性があって、それが物語に幅を持たせています。
特に池袋ウェストゲートパーク(IWGP)シリーズは秀逸で…