一線を踏み超えた警察官は、正義に到達できるか。かつて目の前に突きつけられた銃口。撃鉄が落ち、眉間を貫いた金属音―。善と悪の境界を見失うことの絶対的な孤独。撃つことは「赦し」なのか。衝撃の書下ろし長編小説。
女を食い物にする男が殺されたところから始まる。警察内部で複雑に絡んだ人間関係が話を面白くする。事件をきっかけに色々なことが起きる。その色々なことが最後には繋がっていく過程が素晴らしく、どんどん話の深みにはまっていってしまった。しかも、『街角の犬』『えれじい』と同じ愛崎署を舞台にした話で、『えれじい』を読んだ限りでは共通登場人物がいるので結構面白く読めた。
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