ようやく最新刊の第五部の『花の回廊』が読み終わった。松坂熊吾一家は大阪(第一部)から伊予へ(第二部)、伊予から大阪へ(第三部)、大阪から富山へ(第四部)、そしてまた大阪へ(第五部)。事業を立ち上げて、軌道にのると投げ出すという熊吾の性格のおかげで家族は苦労するが、息子の伸仁はスクスクと成長している。熊吾の人間性は過激だが言っていることはすばらしく、人生の手本となることをたくさん言っている。何度読んでもおもしろいと感じる本にはなかなか出会うことが出来ないが、この『流転の海』シリーズは僕にとって人生のバイブルになるかもしれない。
このシリーズは第七部まで出るようですが、先週教育放送で宮本輝さんが出ていて幼少のころの事を話していた。そこで、新たな事件について話しているのを聞いてしまった。これは、第六部か第七部に出てくるのかもしれない。その出来事とは、伸仁の人生の機転になる大きな事件なんだな。先にそのことを知ってしまったのはちょっと残念でした。
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