『火天の城』 山本兼一

 織田信長の家臣で築城の総頭領として使えた岡部又右衛門似息と息子の似俊を描いた作品。
 山本兼一氏は時代の主役ではなく脇役にスポットライトを当てるのが上手い。人使いのあらい織田信長の下で無理難題を押しつけながらも城を築き上げていく。織田信長の安土城は時代小説で何度も出てくるので知っているが、ここまで詳しく書かれた小説はないのではないかな。築城の際に大石が転がり落ちて何人もの人が死んだというエピソードは読んだことはあるが、その大石にまつわる石工の頭領の話や、瓦職人の話など、築城に関わる職人の話も面白かった。武将の話に飽きた人にはお勧めの一冊ですね。

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