【注意】Windows 11 最新アップデートで一部SSDに不具合報告。安心して使うための確認と対策

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まず結論から言うと、普通にパソコンを使っている方は過度に心配する必要はありません。 影響を受けるのは特定の条件が重なった場合に限られており、簡単な対策で回避できます。また、既にMicrosoftから修正パッチも配信されています。

最近配信された Windows 11 のアップデート「KB5063878」と「KB5062660」で、一部のSSDが認識できなくなる不具合がユーザーから報告されています。特に日本のユーザーによる詳細な検証結果が注目を集めており、Tom’s Hardwareによると、テスターが複数のSSDを調べたところ「21台のうち12台で一時的または恒久的に認識できなくなるトラブルが発生した」とのことです。また、Phison(SSDコントローラー製造会社)も問題を認識し、調査を進めていると発表しています。

安心できる点:

  • この問題は多くの場合「一時的な認識エラー」であり、SSDの物理的な破損ではない
  • Microsoftは既に問題を把握しており、修正パッチ(KB5066188/KB5066189)を配信済み
  • 影響を受けても、適切な対処でデータを回復できるケースが多い

この不具合は「大容量のデータを頻繁に扱う」「大量のファイルを連続で書き込む」といった特定の使い方をしているユーザーで報告されています。メールやWebブラウジング、オフィス作業程度の使い方では、これまでトラブル報告はほとんどありません。

【今すぐやるべきこと(5分でできます)】

1. 修正パッチの確認・適用

Microsoftは既にこの問題に対応する修正パッチを配信しています:

  • Windows 11用:KB5066189
  • Windows 10用:KB5066188

適用方法:

  1. 「設定」→「Windows Update」を開く
  2. 「更新プログラムの確認」をクリック
  3. 「追加のオプション更新プログラム」に表示される修正パッチを選択
  4. 「ダウンロードしてインストール」をクリック

2. 現在のアップデート状況の確認

自分のパソコンに問題のアップデートが入っているかは「設定 → Windows Update → 更新の履歴」で確認できます。

3. 大切なデータのバックアップ確認

写真や重要な書類が外付けHDDやクラウドにバックアップされているか確認しましょう。

【余裕があるときに確認すること】

どのSSDが対象か?調べ方

特に影響を受けやすいのは、Phison製のコントローラーを使ったSSDで、特に”DRAMレス”と呼ばれるタイプが影響を受けやすいとされています。

自分のSSDの型番は「デバイスマネージャー」や無料ソフト(CrystalDiskInfoなど)で確認できます。型番をインターネットで検索すると、どんな部品が使われているかが分かります。

どういう使い方が危ないのか?

以下の使い方で問題が出やすいとされています:

  • 50GBを超える大きなファイルをまとめてコピーしたとき
  • SSDの容量が6割以上埋まっているとき
  • 合計で数十GBになるような大量のファイルを連続で書き込む操作
  • 大量のファイルを含んだ大きな圧縮ファイルを一気に解凍・展開する操作

安全な使い方: 一方で、インターネット閲覧や文書作成、写真の保存など、日常的な軽い使い方では影響が出にくいようです。

もし問題が発生したらどうなるか?

こんな症状が出たら要注意:

  • パソコン起動時に「ディスクが見つかりません」と表示される
  • 保存したファイルやフォルダが突然消える
  • 外付けSSDが接続しても表示されない
  • OS上からドライブが消失し、SMARTも読めなくなる

不安なときの対処方法

  • まず大切なのは「バックアップ」です。 写真や大事な書類は外付けHDDやクラウドにコピーしておきましょう。
  • もしアップデート後にSSDが見えなくなった場合は、新しいデータを書き込まず、復旧ソフト(TestDisk や Windows File Recovery など)を使うのが第一歩です。
  • Microsoft Answers では「強引に修復コマンドをかけるとデータが失われる可能性がある」との注意もあるため、無理に操作しないことが大切です。
  • 自分で復旧が難しい場合は、専門のデータ復旧サービスに相談するのも安心です。

まとめ

今回のアップデートで不具合が報告されているのは事実ですが、影響を受けるのは一部のSSDに限られており、Microsoftから既に修正パッチが配信されています。

今日からできる安心対策:

  • 修正パッチ(KB5066189/KB5066188)の適用(5分)
  • 大切なデータのバックアップ確認(10分)

この2つをやっておけば、まず安心です。SSDの型番確認などは時間があるときで構いません。

基本的な備え:

  • 大容量データのコピーを控える(時間をおいて分割して実行)
  • SSDの型番を確認する
  • データは必ずバックアップする

こうした基本的な備えをしておけば、安心してパソコンを使い続けることができます。Microsoftも修正パッチを配信済みであり、今後さらなる改善も期待できるので、落ち着いて対処しましょう。

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