TVアニメ第3期「死滅回游 前編」放送決定
アニメ第2期「渋谷事変」の衝撃的な結末から約2年、待望の続編となる第3期「死滅回游 前編」の制作と放送時期がようやく正式に発表されました。物語は、呪術界がかつてない混乱に陥る新章へと突入します。楽しみしかない第3期「死滅回游」を調査・レポートしました。
放送時期とティザーPV
第3期「死滅回游 前編」は、2026年1月からの放送開始が決定しました。この発表と同時に公開されたティザーPVでは、「俺はもう皆と一緒にはいられない」という虎杖悠仁の悲痛なセリフから始まり、渋谷事変を経て絶望と葛藤の中にいる彼の姿が描かれています。
さらにPVでは、本作の主人公・虎杖悠仁と『劇場版 呪術廻戦 0』の主人公である特級術師・乙骨憂太が対峙するシーンが登場。原作でも屈指の人気を誇るこの戦いが、アニメならではの迫力ある描写で描かれることが示唆されており、ファンの期待を最高潮に高めています。
制作スタジオと期待されるクオリティ
制作は、これまでのシリーズ同様、MAPPAが担当します。第2期「渋谷事変」では、国内外で絶賛された圧倒的な作画クオリティと演出力を見せつけました。公開されたティザーPVからも、そのクオリティが遺憾なく発揮されることがうかがえ、海外のファンからも「映画のようだ」と驚きの声が上がっています。「死滅回游」で描かれるであろう数々の激しい戦闘シーンが、MAPPAの手によってどのように映像化されるのか、大きな注目が集まります。
劇場版「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」
TVシリーズの放送に先立ち、ファンにとっては見逃せない特別な劇場版の上映が決定しました。これは単なる総集編ではなく、次なる物語への橋渡しとなる重要な位置づけの作品です。
公開日と上映内容
『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』は、2025年11月7日(金)に劇場公開されます。内容は二部構成となっており、前半ではテレビ放送時に大きな話題を呼んだ「渋谷事変」を再編集した「特別編集版」を初上映。そして後半では、全世界待望のTVアニメ第3期「死滅回游」の第1話と第2話を世界最速で先行公開します。
この劇場版は日本国内だけでなく、全世界で順次公開が予定されており、世界中のファンが渋谷の混沌とその先の物語を大スクリーンで体験することになります。
キービジュアルに込められた意味
劇場版の公開決定に合わせて、MAPPA描き下ろしのキービジュアルも解禁されました。ビジュアルには、「渋谷事変」の激闘を象徴する荒廃した渋谷のクレーターを背景に、固く拳を握る虎杖悠仁と、彼に背を向け刀を構える乙骨憂太の姿が描かれています。これは渋谷事変の結末と、その直後に始まる虎杖と乙骨の避けられない戦いを予感させるものです。同じ師(五条悟)を持つ二人がなぜ刃を交えることになるのか、その緊迫した関係性が一枚の絵に見事に表現されています。

ストーリー考察:「死滅回游」とは何か?
第3期で描かれる「死滅回游」は、原作でも特に複雑かつ壮大なスケールで展開されるエピソードです。その全貌を理解するために、物語の背景と目的を整理します。
物語の背景:渋谷事変後の世界
第2期で描かれた「渋谷事変」により、東京は壊滅的な被害を受け、呪術界の勢力図は一変しました。最強の呪術師・五条悟は封印され、多くの術師が命を落とすか再起不能となり、社会は未曾有の混乱に陥ります。主人公の虎杖悠仁は、自らの内に宿す両面宿儺が引き起こした大量虐殺を目の当たりにし、深い罪悪感と絶望に苛まれます。この混沌とした状況こそが、「死滅回游」の幕開けとなるのです。

「死滅回游」の目的とルール
「死滅回游」は、史上最悪の術師・羂索(けんじゃく)によって仕組まれた、呪術師同士の殺し合いを強制するゲームです。その真の目的は、日本全土を対象とした「人類の進化」の儀式にあります。泳者(プレイヤー)同士の戦いで発生する膨大な呪力を利用し、全人類を天元と超重複同化させるための「慣らし」として、このデスゲームが開始されました。
泳者には以下のようないくつかの厳格なルールが課せられます:
- 術式覚醒後、19日以内に任意の結界(コロニー)で参加を宣誓しなければならない。
- 参加を拒否した泳者からは術式が剥奪される。
- 泳者は他者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。
- 得点を100点消費することで、管理者と交渉し、ルールを一つ追加できる。
- 19日間得点の変動がない場合、その泳者からは術式が剥奪される。
このルールにより、泳者たちは否応なく殺し合いに参加させられることになります。

高専側の目的と主要な新キャラクター
この絶望的な状況下で、虎杖や伏黒恵ら高専メンバーは、二つの大きな目的のために死滅回游に参加します。一つは、ゲームに巻き込まれた伏黒の義姉・伏黒津美紀を救出すること。もう一つは、あらゆる術式を無効化する術式を持つ泳者「天使」を探し出し、その力で封印された五条悟を解放することです。
この過酷なミッションを遂行する上で、彼らは新たな重要キャラクターたちと出会います。
- 秤金次(はかり きんじ):停学中の呪術高専3年生。五条悟に「自分に並ぶ術師になる」と言わしめた実力者で、その術式は非常にユニークかつ強力。
- 日車寛見(ひぐるま ひろみ):元弁護士の術師。突如術式に目覚め、わずかな期間で高い実力を得た天才。死滅回游では既に100点を獲得している。
- 来栖華(くるす はな):高専側が探す「天使」を名乗る術師。その術式は五条悟解放の唯一の希望とされています。
第3期「前編」の見どころと展開予想
「死滅回游 前編」では、原作の序盤から中盤にかけての重要なエピソードが描かれると予想されます。特に注目すべきポイントをいくつか紹介します。
新旧主人公の激突:虎杖悠仁 vs. 乙骨憂太
物語の序盤、最大のハイライトとなるのが虎杖と乙骨の戦いです。渋谷事変後、呪術界上層部は宿儺の器である虎杖の死刑執行を決定。その執行人として指名されたのが、特級術師・乙骨憂太でした。ティザーPVでも描かれている通り、対照的な二人の主人公が激突する様は、ファンにとって必見の展開です。乙骨が本当に虎杖の敵なのか、それとも裏に何か思惑があるのか、その真意が問われる戦いとなります。

新たな戦力:秤金次と日車寛見
死滅回游を攻略するため、虎杖たちは強力な味方を求めて停学中の3年生・秤金次に協力を仰ぎます。ギャンブル好きで「熱」を愛する彼の型破りなキャラクターと、パチンコをモチーフにした前代未聞の領域展開は、物語に新たな風を吹き込みます。
一方、虎杖がコロニー内で最初に対峙するのが、元弁護士の日車寛見です。彼の領域展開「誅伏賜死(ちゅうぶくしし)」は、相手の罪を裁く裁判形式の特殊な空間。物理的な強さだけでなく、虎杖の過去の罪と向き合わせる精神的な戦いが繰り広げられ、キャラクターの深層を掘り下げる重要なエピソードとなります。
物語の鍵を握る「天使」来栖華
五条悟の封印を解くための唯一の希望、それは「天使」こと来栖華が持つ「あらゆる術式を消滅させる術式」です。伏黒たちは彼女を探すためにコロニーを奔走します。彼女の存在は、羂索の計画を阻止し、呪術界の未来を取り戻すための最大の鍵となります。「前編」では、彼女との接触までが描かれる可能性が高く、物語の大きな転換点となるでしょう。

まとめ:ファンの期待と今後の展望
TVアニメ第3期「死滅回游 前編」の2026年1月放送決定、そしてそれに先立つ劇場版の特別上映は、原作漫画が完結した今、改めて『呪術廻戦』という作品の熱量を再燃させる大きな起爆剤となるでしょう。「渋谷事変」で描かれた絶望の先で、虎杖たちがどのように立ち上がり、この未曾有の危機に立ち向かっていくのか。新たなキャラクター、複雑に絡み合う思惑、そしてMAPPAが描く圧巻のバトルシーン。ファンは固唾を飲んで、呪術師たちの次なる戦いの幕開けを待っています。
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