iDeCo・確定拠出年金を徹底解説(6)申し込み前に、これだけは確認しておきたい3つのこと

資産運用

 

申し込み前に、これだけは確認しておきたい3つのこと

知らないまま始めると止まりやすいポイントを、先に整理しておきましょう

iDeCoは、制度を理解することよりも、申し込みの直前で手が止まることのほうが多い制度です。資料請求までは進めても、そのあとで「自分はいくらまで積み立てられるのか」「どの口座から引き落とされるのか」「運用商品はすぐ決めないといけないのか」が曖昧になり、そこで後回しになる人が少なくありません。逆に言えば、この3つを申し込み前に確認しておけば、手続きはかなり進めやすくなります。iDeCo公式サイトでも、始める前のポイントとして、加入資格と掛金上限、金融機関選び、運用商品の考え方を先に確認する流れが示されています。

最初に確認しておきたいのは、「自分はいくらまで掛けられるのか」です。iDeCoの掛金は月々5,000円以上1,000円単位で設定できますが、上限額は誰でも同じではありません。国民年金の被保険者区分や、勤務先に企業年金があるかどうかなどによって変わります。ここを確認せずに申し込もうとすると、「いくらにするか決められない」という、とても素朴な理由で止まりやすくなります。しかも、掛金は多ければよいというものでもなく、無理なく続けられることが大切です。最初から上限いっぱいで考えるより、「毎月これなら続けられる」と思える額から考えたほうが、実際には前に進みやすくなります。

次に確認したいのは、「どこから引き落とすのか」と「必要な情報がそろっているか」です。iDeCoの加入は、役所ではなく、自分で選んだ運営管理機関を通じて申し込みます。そのうえで、掛金は原則として口座振替で納付され、個人払込なら本人名義の口座から引き落とされます。会社員でも、個人口座からの引落しにするなら、会社側の納付事務はありません。さらに、基礎年金番号は申込時の重要情報なので、書き始める前に確認しておいたほうが安心です。申し込みで止まる人の多くは、制度そのものではなく、「番号がすぐ出てこない」「引落口座をどうするか決めていなかった」といった準備不足で足が止まります。だからこの段階では、難しいことを考えるより、基礎年金番号と引落口座を先に確認することのほうが大切です。

そして三つ目が、意外と見落とされやすい「運用商品の初期設定をどうするか」です。iDeCoは、口座を作って終わりではなく、どの商品にどの割合で掛金を振り分けるかを自分で決める必要があります。運営管理機関は商品の説明はできますが、特定の商品を勧めることはできません。そのため、「何を選べばいいか分からない」と感じて止まる人が出やすいのです。ただ、ここで大事なのは、最初から完璧な運用方針を作ることではありません。まずは、自分が元本確保を重視するのか、長期で増やす方向を重視するのか、その大きな考え方だけでも持っておくことです。なお、運営管理機関によっては、加入後に一定期間運用商品を選ばないと、あらかじめ定められた「指定運用方法」が購入される仕組みもあります。口座開設だけして放置すればよいわけではない、という点は先に知っておいたほうが安心です。

この3つを、もっとやわらかく言い換えるとこうなります。申し込み前に必要なのは、「自分が無理なく出せる掛金額を決めること」「申込時に必要な情報と引落口座をそろえること」「運用をまったく白紙のままにしないこと」です。ここを先に整理しておけば、iDeCoの手続きは急に現実的になります。逆に、この部分を曖昧にしたまま金融機関の比較ばかり始めると、情報だけ増えて前に進みにくくなります。公式サイトでも、金融機関選びでは商品、サービス、手数料を見ることが大切だと案内されていますが、それも自分の掛金額や考え方がある程度決まっていると比較しやすくなります。

つまり、iDeCoを始める前に本当に必要なのは、難しい制度の暗記ではありません。自分はいくらなら続けられるか。どの口座から払うか。運用をどう考えるか。この3つだけ先に決めておけば、申し込みの途中で立ち止まる場面はかなり減ります。iDeCoは「ちゃんと勉強してからでないと始められない制度」に見えがちですが、実際には「申し込み前に確認する順番」が分かれば、かなり始めやすい制度です。

 

参考サイト

厚生労働省 確定拠出年金制度

iDeCo公式サイト

 

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