ドライバーのライ角を気にしたことはありますか?ドライバーのライ角はアップライトになるほどつかまりがよくなると言われています。これを現行の主力モデルごとに見てみると、各メーカーのモデルのキャラクターがよく分かります。
2年前に書いた記事はQi10やPARADYM Ai SMOKEなど当時のモデルを基準にしていましたが、そのあたりはすでにマークダウンも進んでいますし、今の主流に合わせて書き直してみました。
ライ角とつかまりの関係
まず基本から確認します。ライ角とは、クラブをソールしたときにシャフトの中心線と地面が作る角度のことです。この角度が大きい(アップライト)ほど、フェースが左を向く度合いが強まり、ドロー系の球が出やすくなります。逆に角度が小さい(フラット)ほど、フェースがやや右を向き、つかまりを抑えた弾道になります。
数字で言うと、ドライバーの場合はおよそ55度から60度の範囲にほとんどのモデルが収まっています。1〜2度の違いでも体感的なつかまり感はかなり変わりますね。
現行モデルのライ角比較
カタログを見ると、現在の主力モデルのライ角はこんな感じです。
| モデル | ライ角 |
|---|---|
| キャロウェイ QUANTUM MAX | 58.0度 |
| テーラーメイド Qi4D | 56度(STD)※可変式で最大60度まで |
| タイトリスト GT2 | 58.5度 |
| PING G440 K | 59.5度 |
出典元:各メーカーサイトおよびカタログ
PING G440 Kは59.5度と、このラインナップの中では最もアップライトです。G440シリーズはKも含め全モデルでライ角59.5度(LSTのみ58度)と揃っており、ピンらしいつかまりの設計が継続されています。弾道調整機能でさらにロフト・ライ角を変えられますが、スタンダードポジションのままでもつかまる印象が出やすいと思います。
タイトリスト GTS2は58.5度。フェードバイアス設計を継承しつつ、ヘッドデータ上は浅重心・低スピンを追求した設計になっていますが、ライ角はPINGほどフラットではなく、適度につかまる数字です。
キャロウェイ QUANTUM MAXは58.0度。前作のELYTEと比べてライ角が1度アップライトになり、PARADYM Ai SMOKE MAXと同じ仕様に戻されたとのことで、ELYTEで感じていたプッシュ系のミスが出にくくなっているようです。同じQUANTUMでもモデルによってライ角は違い、MAX Dはドロー設計のためさらにアップライトで59度になっています。
テーラーメイド Qi4Dは可変式のため一概には言えませんが、STDポジションで56度、最大アップライトで60度まで調整可能です。STDのままで使うと56度というのはかなりフラットな数字で、旧Qi10 LSの54度ほどではないにせよ、ストレート〜フェード系の弾道を出したい人向けの設定です。つかまりを出したい場合は弾道調整機能でアップライト方向に変えることになりますが、ポジションを変えるとロフトにも影響が出ますのでその辺りは注意が必要ですね。
普通のゴルファーへの影響
同じロフト、同じシャフトを使っていても、ライ角の違いでつかまり感がかなり変わってきます。スライスに悩んでいる方がPINGを選びやすい理由のひとつはこのライ角にあるとも言えますし、試打でなんとなく「このヘッドはつかまる」と感じたとき、その理由がライ角にある場合も少なくないです。
あくまでも数字はカタログの設計値ですし、実際の弾道はスイングやシャフトにも左右されます。購入前に試打で自分のスイングとの相性を確かめて、買ってからアレ?とならないようにしたいですね。
ちなみに、PING G440 KとQUANTUM MAXは可変式を使えばライ角の調整も可能で、購入後にある程度修正できる点は安心材料です。テーラーメイドQi4Dの場合は弾道調整の幅が大きいぶん、自分のベストポジションを見つけるまでに少し時間がかかるかもしれません。

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