『VIVANT』第20話。別班4人を救出、それでも作戦は終わっていない

テレビドラマ

※この記事には『VIVANT』第20話のネタバレがあります。

『VIVANT』第20話は、待っていた救出劇でした。

乃木、ノコル、新庄、チョッキーたちがシャキ城へ入り、ついに黒須たちのもとへたどり着きます。前回までの準備が、潜入、狙撃、ハッキング、脱出へと一気につながり、久しぶりに息をつく暇もない回でした。

前回の第19話では、和田の死と、プリシャはジャミーンなのかというところまで書きました。第20話では、その二つに答えが見えてきました。ただ、仲間を見つけたから終わりではありません。まだシャキ城から完全に逃げ切ったわけではなく、日本にいるジャミーンにも危険が近づいています。

チョッキーが「秘密兵器」になった

TBSの予告では、チョッキーが「秘密兵器」と書かれていました。第20話を見ると、本当にその通りでした。

予行演習よりはるかに複雑になっていた赤外線センサー。あれを避けて進むのは、銃の腕とは別の能力が必要です。尻込みするチョッキーを新庄が励まし、チョッキーが身体をひねりながらセンサーの間を抜けていく。緊張する場面なのに、チョッキーらしさも残っていました。

乃木一人が何でも解決するのではなく、ノコルの狙撃、新庄の判断、太田のハッキング、現地で指示を出すフィルザなど、それぞれが自分の役目を果たします。これまで別々に動いてきた人物が、一つの救出作戦に集まるのがよかったですね。

黒須たち4人との再会

牢獄にいたのは、黒須、高田、廣瀬、熊谷の4人でした。

拷問を受けながら耐えてきた仲間たちが、乃木の姿を見て表情を変える。派手な潜入場面が続いたあとだけに、この短い再会は重く感じました。黒須の笑顔を見て、ようやく間に合ったと思えました。

ただ、和田だけはいませんでした。前回の時点では、あれも死亡を装った作戦ではないかという考えを残しましたが、第20話では和田が亡くなったものとして描かれました。『VIVANT』なので、まだ何かあるのではと思いたくなります。それでも、いま本編で示されている事実としては、4人を救い、和田は救えなかった、と受け止めるしかありません。

乃木が誓った「全員生きて帰る」は、文字どおりには守れませんでした。それでも和田を置いていかず、遺体も一緒に連れ帰ろうとします。救出とは、生きている仲間を牢から出せば終わりではないのでしょう。

救出は成功した。でも作戦は終わっていない

黒須たちを牢から出した瞬間、救出作戦は脱出作戦に変わりました。

雷の影響で通信や衛星画像に問題が起き、城を出た乃木たちはシンシーの追撃を受けます。事前に何度も訓練していても、現場では想定外のことが起こる。第20話は、作戦がうまくいく気持ちよさを見せながら、最後にまだ終わっていないことを突きつけました。

黒須たちもすぐに戦える状態ではありません。誰かを背負い、和田も連れ、追っ手をかわしながら国境を越える必要があります。シャキ城へ入るより、全員を連れて逃げる方が難しいかもしれません。

若い侍はアディエルだった

救出劇と並行して、前回からの謎にも答えが出ました。

幼いプリシャを連れ出した二人の侍。年老いた侍はベキで、若い侍はアディエルでした。エリシャが写真を見てアディエルだと認めたことで、ここは考察ではなく本編で確認されたことになります。

アディエルは、ジャミーンを育てた父親です。プリシャが2歳のときにアディエルへ託され、その後ジャミーンとして育ったのなら、前回の「プリシャ=ジャミーン」という考察はかなり答えに近づきました。

ただし、第20話でも「プリシャとジャミーンは同一人物」と最後まで説明されたわけではありません。アディエルが若い侍だと分かったことで、二人をつなぐ大きな空白が埋まった段階です。

野崎はなぜジャミーンのことを話したのか

気になったのは、野崎がアディエルの娘、つまりジャミーンが日本にいることまで話してしまった場面です。ドラムが止めようとしましたが、野崎は逆にドラムを止めました。

普通に見れば、大切な情報をシンシー側へ渡したことになります。実際、シンシーはジャミーンを手に入れれば、エリシャを動かせると考えるはずです。薫とジャミーンが危険になりました。

ただ、野崎が何も考えずに話したとは思えません。わざとジャミーンの存在を明かし、シンシーの関心を別班救出から日本へ向けた可能性もあります。ドラムを止めたのも、作戦を壊さないため、あるいはドラム自身を守るためだったのかもしれません。

一方で、本当にそこまで読んでいるのかは、まだ分かりません。野崎と劉の関係も含め、第20話では答えを出さず、次の疑問として残しました。

第20話で分かったことと、まだ残ったこと

第20話で描かれたこと まだ確定していないこと
黒須、高田、廣瀬、熊谷の4人を牢から救出 乃木たちが追撃を逃れ、全員で国外へ出られるか
和田は亡くなったものとして描かれた 和田に別の仕掛けが残っているか
若い侍はアディエルだった プリシャとジャミーンが同一人物と明言されるか
野崎がジャミーンの存在と日本にいることを話した 野崎の発言が計算した作戦だったのか
シンシーがジャミーンを狙う理由ができた 薫とジャミーンを誰が守るのか

まだまだ目が離せない

第20話は、見たかった救出劇を一気に見せてくれました。チョッキーが赤外線センサーを突破し、ノコルが援護し、乃木が黒須たちのもとへたどり着く。長く苦しい展開が続いていただけに、再会できた場面は素直によかったです。

しかし、救出した4人と和田を連れて無事に帰るまでが作戦です。そして日本では、薫とジャミーンの身に危険が迫ろうとしています。

シャキ城での救出と、ジャミーンの過去。この二つが第20話でつながりました。次はゴルバドからの脱出と、日本でのジャミーン争奪が同時に動くのでしょうか。

一つ解決すると、また次の危機が出てくる。まだまだ目が離せませんね。

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