※この記事には『VIVANT』第21話のネタバレがあります。
『VIVANT』第21話も救出劇でした。
ただし、前回の第20話が牢にいた別班4人を助け出す救出なら、今回は追っ手を振り切り、仲間を国外へ逃がすための救出です。黒須たちを見つけたところで終わりではない。無事に帰るまでが作戦なのだと、あらためて思わされました。
そして今回、乃木たちを救ったのがチンギスでした。敵か味方か分からない人物が次々と出てくる『VIVANT』ですが、チンギスが現れた瞬間は素直にうれしかったですね。
チンギスが本当に救世主になった
シャキ城から別班4人を救出した乃木たちを、シンシーが追ってきます。空港への道もふさがれ、せっかく仲間を助けたのに、ここからどうやって逃げるのか。第21話の前半は、その緊張が続きました。
そこへ現れたのがチンギスです。
周浩然に銃を向け、乃木たちと一緒に敵を制圧する。さらに空港では、2機の飛行機を離陸させるために一人で滑走路へ残りました。チンギスが来なければ、乃木たちは国外へ出られなかったでしょう。
チンギスは、これまでも命令どおりに動くだけの警察官ではありませんでした。自分で調べ、自分で判断し、正しいと思う側に立つ。その姿は前作から変わっていません。今回もノコルに頼まれたから助けた、というだけではないように見えました。
しかし、飛行機は飛び立っても、チンギスは現地に残ったままです。救出劇を成功させた人物が、今度は救出される側になってしまうのか。これで無事だとは、とても思えません。
チンギスに届いた連絡は誰からだったのか
バスの中でチンギスに届いた連絡も気になります。
内容を見たチンギスは表情を変え、乃木とFに何かを伝えようとしました。しかし、新庄に遮られたまま、何を知ったのかは明かされませんでした。
SNSでは、連絡した相手についてさまざまな名前が挙がっています。
- シンシーに捕まっている野崎
- 野崎と接触した劉明軒
- これまで乃木たちを助けてきたアリ
- 生きているかもしれないベキ
どれも物語としてはありそうです。ただ、現時点では連絡相手も内容も分かっていません。表情だけで考察がここまで広がるのは、人物の行動に必ず理由がある『VIVANT』らしいところです。
僕が気になるのは、「誰から」だけではなく、なぜチンギスが乃木ではなくFにまで近づいて話そうとしたように見えたのか、という点です。乃木の中にいるFについて、ノコルも気づき始めています。兄弟の共闘が進むなかで、Fの存在そのものが次の謎になってきました。
劉と野崎の一時間に何があったのか
もう一つ、SNSで考察が広がっているのが劉明軒と野崎の場面です。
劉はドラムを眠らせ、通信を切り、見張りを一時間だけ外しました。そして大きなバッグを持って、捕らわれている野崎のもとへ近づきます。
表面だけ見れば、劉が野崎に個人的な感情をぶつける場面にも見えます。しかし、そこまで準備して作った「誰にも見られない一時間」です。単なる再会で終わるとは思えません。
野崎に情報を渡したのか。脱出の道具を持ち込んだのか。二人のやり取りそのものが、シンシーをだますための芝居なのか。大きなバッグの中身も含めて、答えはまだ出ていません。
前回、野崎がジャミーンの存在をシンシーへ話したのも、何も考えずに秘密を漏らしたとは思えませんでした。劉との一時間まで含めて見ると、野崎は捕まった状態のまま、別の作戦を進めているのではないでしょうか。
次の中心は、またジャミーンになる
第22話の予告では、物語の中心が日本にいるジャミーンへ移ることが示されています。
「すべての鍵を握る奇跡の少女」。そして、ジャミーン以外は日本にいても消されるという不穏な言葉。乃木の「その誓いがあって話せなかったのか」というせりふや、ノコルの「それがどうもおかしい」という言葉もありました。
『ノアの方舟』『ノアの羅針盤』『ノア最後の航海記』という本も映ります。プリシャとジャミーンの関係、エリシャが守ろうとしてきた秘密、ベキとアディエルが幼いプリシャを救った理由。ここまで別々に置かれていたものが、ようやく一つにつながりそうです。
ただし、予告は意図的に順番を変えていることもあります。「ジャミーンがすべての鍵を握る」ことは示されても、その鍵が血筋なのか、記憶なのか、別の何かなのかはまだ分かりません。
第21話で描かれたことと、いま出ている考察
| 本編・予告で確認できること | まだ考察の段階にあること |
|---|---|
| チンギスが乃木たちの脱出を助け、滑走路に残った | チンギスがその後どうなったのか |
| チンギスに連絡が届き、表情が変わった | 送信者が野崎、劉、アリ、ベキの誰なのか |
| 劉がドラムを眠らせ、通信を切って野崎と接触した | 二人が一時間で何をしたのか、バッグの中身は何か |
| 第22話予告でジャミーンが「すべての鍵を握る」と示された | プリシャとの関係や、ジャミーンが握る秘密の正体 |
| ノコルが乃木の中にいるFの存在に気づき始めた | Fが兄弟と今後の作戦にどう関わるのか |
救出劇は、まだ終わっていない
第20話で別班4人を牢から助け、第21話でチンギスの力を借りて国外へ逃がす。二週続いた救出劇は、ここで一段落したように見えます。
それでも、チンギスは残され、野崎とドラムは捕まったままです。日本ではジャミーンと薫が狙われようとしています。救出する相手と場所が変わっただけで、作戦そのものは続いています。
いまSNSで考察がすごいことになっているのも分かります。チンギスの連絡相手、劉と野崎の一時間、Fに気づいたノコル、そしてジャミーン。どの場面からも次の展開を考えられるからです。
ただ、予想を当てることよりも、本編で何が明らかになるのかを見たいと思います。『VIVANT』は、考察どおりだったときも、まったく違ったときも面白い。残りの物語で、救出劇がどこへつながるのか。まだまだ目が離せません。

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