先週のEIGHT-JAMは、「令和のアイドル界スゴいボーカリスト特集」でした。
アイドルといえば、ビジュアル、ダンス、グループのコンセプトに目が行きます。歌もグループ全体として聴くことが多いので、一人の声だけに注目する機会はあまりありません。
今回はコーラスやボーカル指導をしている今井マサキ、ELLEGARDENのベーシストでアイドルのプロデュースもする高田メタル、プロデューサーのもふくちゃんが、14人のボーカリストを選びました。
かわいい歌声の人が並ぶのかと思ったら、ロック、ラップ、ボカロのような高音、シャウト、デスボイスまで出てきます。
しかし、すごいですね。
前回の山下達郎特集の完結編とはまったく違う内容でしたが、歌声を細かく聴くという意味では、やはりEIGHT-JAMらしい回でした。自分用のアーカイブとして残しておきます。
紹介された14人のボーカリスト
| ボーカリスト | グループ |
|---|---|
| 井上玲音 | Juice=Juice |
| 三品瑠香 | わーすた |
| 伊達花彩 | いぎなり東北産 |
| 仲川瑠夏 | FRUITS ZIPPER |
| 黒宮れい | REIRIE |
| 佐々木舞香 | =LOVE |
| 百花 | ファントムシータ |
| 井上和 | 乃木坂46 |
| 仲村悠菜 | 私立恵比寿中学 |
| 櫻井もも | ≠ME |
| 中西アルノ | 乃木坂46 |
| 塩川莉世 | SWEET STEADY |
| 綾瀬志希 | CYNHN |
| 有馬えみり | PassCode |
名前を知っている人もいましたが、初めて知った人もかなりいました。
乃木坂46のような大きなグループから、これまで僕があまり聴いてこなかったグループまで並んでいます。この番組は、知らない音楽へ入っていく入口になるところがいいですね。
同じ「歌がうまい」ではなかった
番組を見ていて面白かったのは、14人の選び方が、音程が正確で声量があるという一つの基準ではなかったことです。
井上玲音の安定した歌唱、三品瑠香のロックに合う声、佐々木舞香や櫻井ももの繊細な表現。井上和は高い音が続く難しいメロディーを歌い、中西アルノは曲の世界へ引き込む表現力が取り上げられました。
一方で、仲川瑠夏はFRUITS ZIPPERのかわいい曲から想像する声だけではありません。Awichの楽曲を歌う姿を見ると、低い声やラップまで使い分ける。同じ人とは思えないほど印象が変わりました。
アイドルは一つのグループの中で、曲に合わせて役割を変えます。自分で作った曲を自分の声に合わせて歌うシンガーソングライターとは、また違う技術が必要なのでしょうね。
百花は「Adoの化身」
特に驚いたのは、Adoがプロデュースするファントムシータの百花でした。
もふくちゃんは「Adoの化身」と表現していました。かわいさのある声から暗く激しい声まで、一曲の中で次々と変わっていきます。
ファントムシータは、Adoが約4000人の応募者からメンバーを選んだグループです。百花の歌を聴くと、声量だけではなく、喉や呼吸を使って役柄そのものを変えているように聞こえました。
スタジオで「Adoさんや」と声が上がったのも分かります。ただ、Adoのまねというより、その歌い方を自分の表現として使えるところが選ばれた理由なのでしょう。
倍音の違いまで聞き分ける
塩川莉世と綾瀬志希の紹介では、「整数次倍音」「非整数次倍音」という言葉も出てきました。
塩川莉世は、音がきれいに重なって透明に聞こえる歌声。綾瀬志希は、ノイズや濁りを含んだ声が独特の存在感になります。
僕には倍音を分析して聴くことはできません。しかし、二人を続けて聴くと、声の違いは分かります。
澄んだ声だけがよい声ではない。少しかすれたり、濁ったりする音も、その人にしか出せない魅力になる。プロが言葉にして説明してくれると、何となく感じていた違いを意識して聴けます。
有馬えみりのデスボイス
最後の有馬えみりも強烈でした。
PassCodeの曲では、普通のかわいい歌声から、突然デスボイスへ切り替わります。別の人が歌っているように聞こえますが、同じ本人です。
デスボイスだけならロックやメタルの世界では珍しくないのかもしれません。ただ、アイドルグループの曲の中で、かわいい声と激しい声の両方を一人で担当する。その落差がすごい。
今回の14人は、誰がいちばんうまいかを決めるための選出ではありません。それぞれ違う武器を持っているから、並べて聴くほどアイドルの歌の広さが見えてきます。
グループの中では気づかなかった声
アイドルグループの曲を普通に聴いていると、誰がどの部分を歌っているのか分からないことがあります。人数が多ければ、なおさらです。
今回のように一人ずつ取り出し、別の曲やライブでの歌唱まで聴くと、グループの中で埋もれていた声が急に前へ出てきます。
FRUITS ZIPPER、乃木坂46、=LOVE、私立恵比寿中学など、名前を知っているグループでも、メンバー一人ひとりの声までは知りませんでした。
アイドルは歌以外の魅力も含めた存在ですが、これだけ歌える人がいる。しかも、うまさの方向が全員違う。
EIGHT-JAMで紹介されなければ、自分から14人を探して聴くことはなかったと思います。気になった人の曲やライブ映像を、これから少しずつ聴いてみたいですね。
番組情報・参考記事
- テレビ朝日『EIGHT-JAM』公式サイト
- OTOTOY「10/25は令和のアイドル界スゴいボーカリスト特集」
- テレ朝POST:ファントムシータ百花の歌声
- テレビ朝日:2020年「令和のアイドル界 スゴいボーカリスト10人」
※2026年10月25日放送のEIGHT-JAMを、自分用の視聴記録としてまとめました。14人の選出は番組内容と放送後情報で確認しています。

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