ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトについては先日書いたが、今回はその中身について書いてみたい。中身ってなんだ?と思われるかもしれないが、ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトで同じシャフトを使った場合、フェアウェイウッドのほうが短いですが先端と手元をカットしているのと、手元だけをカットしている場合があります。
先端をどのぐらいカットするかは、メーカーによって違っています。
フェアウェイウッドのシャフトの先端カットについて
フェアウェイウッドの長さは#3で43インチ、#5で42.5インチか42インチというところが標準仕様になっている。スチールシャフトの時代はドライバーが43インチ、#3が42インチ、#5が41.5インチでした。そして、シャフトの先端はドライバーがノーカット、#3が0.5インチ、#5が1インチというところが標準でした。
最近はクラブメーカーによってフェアウェイウッドの先端カットはまちまちのようです。フェアウェイウッドの先端カットをしているかどうかはカタログにもメーカーサイトにも出ていません。そこで、独自に調べてみました。あくまでも私が独自に調べたデータでメーカーが公表しているものではありません。
カスタムクラブの先端カット
カスタムクラブの先端カットについて調べてみました。調べたメーカーはキャロウェイ、テーラーメイド、タイトリスト、ピンです。
キャロウェイのフェアウェイウッドの先端カット
キャロウェイのカスタムクラブはドライバーが45.5インチ、#3が43インチ、#5が42.5インチでフェアウェイウッドの先端カットは#3が0.5インチ、#5が1インチでした。
テーラーメイドのフェアウェイウッドの先端カット
テーラーメイドのカスタムクラブはドライバーが42.25インチ、#3が43インチ、#5が42インチでフェアウェイウッドの先端カットは#3がカットなし、#5が1インチでした。
純正シャフトの先端カットもカスタムクラブと同じだと思います。
タイトリストのフェアウェイウッドの先端カット
タイトリストのカスタムクラブはドライバーが45インチ、#3が43インチ、#5が42インチで、フェアウェイウッドの先端カットは#3が0.5インチ、#5が1.5インチでした。
ピンのフェアウェイウッドの先端カット
ピンのカスタムクラブはドライバーが45.25インチ、#3が43インチ、#5が42.5インチで、フェアウェイウッドの先端カットは#3と#5が0.5インチと同じでした。
ピンの純正フェアウェイウッのシャフトを調べてみたところ、フェアウェイウッド専用設計のシャフトでした。
先端カットでどう変わる?
ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトが同じ場合、フェアウェイウッドを先端カットしなくてもフェアウェイウッドのほうがシャフトが短いので硬くなります。そして、先端をカットするとより硬くなることになります。
硬くなるとどうなるかというと、単純にボールは上がりにくくなります。しかし、フェアウェイウッドはロフトがあるのでドライバーよりはボールは上がります。また、アタックアングルがダウンブローの場合はよりボールは上がります。
ボールが上がりやすいか上がりにくいかは、シャフト性能、ヘッド性能、スウィングなど複数の要因が絡んできます。現在、ボールが上がりにくいと思っている人や上がりすぎと思っている人は、原因がシャフトなのか、ヘッドなのか、スウィングなのかを調べてから、対処するのがいいです。
ドライバーよりフェアウェイウッドのほうが重いシャフトがいいと思っている使っている人は、フェアウェイウッドのシャフトがさらに硬くなので、シッカリ打つことが出来ないとボールは上がりにくいです。低くても使い勝手が良ければいいのですが、「それがいい」からとセッティングしている人は一度見直してもいいかも。
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