トランプ大統領がカナダとメキシコに25%、中国に10%関税上乗せを実施しましたね。おかげでアメリカ株はダウ、ナスダック、S&P500と下落しています。日本には「円安はいかんぞ!」とトランプ理論を押し付けて関税をかけると言っています。アメリカ経済にとってはよくないけど、トランプ支持者にはいいことになるのでしょうね。
私がいつもXで見ているアナリストで@maryoakleysanという方がいます。この方は投資家であり、アナリストでもあります。また、本なども出版されている有名な人です。この方のトランプ論が面白いです。
以下に、今日の投稿を全文の掲載します。マリーさんの妄想はそれだけでも面白いです。昨年末に「2025年アメリカ株の予測について」投稿がありました。そこに、2025年の予測可能なリスクとして3っつ挙げていました。
1. NVDAの決算 :2025年2月26日に予定されている決算が重要。
2. 10年債の金利 :5%を超えると経済成長に支障が出る可能性。
3. トランプの関税と移民政策 :経済にマイナスの影響を与える可能性。
1のNVDAの決算は予想を上回るものだったけど、株価は下落しています。2の10年債の金利は約4.26%です。3のトランプの関税と移民政策は実施しています。と、今のところ予測可能なリスクのうち2つが当たっています。
今回の投稿はあくまでも妄想と@maryoakleysanは言っていますが、妄想が当ったたりしますからね。
まりーさん@ USA🇺🇸YOLO❗️(You Only Live Once)
@maryoakleysan
https://x.com/maryoakleysan/status/1897183573792448819トランプに対して一つだけ確実に言えることはトランプはドラマだ。1ヶ月半でもう1年分のプロットが出てきたのではないかと思うほど、毎日連ドラの新しい展開が繰り広げられる。その予測不能な展開に相場は右往左往。今年の相場は政治抜きでは語れない。今日は政治と相場の話。
毎度のことながら初めに断っておくけど、今日お話しすることは全て私の独断と偏見の私見であり、合っている保証は一切ない。当たるも八卦。所詮占いのようなものなので、私の意見をもとに株の売り買いなどは一切しないでいただきたい。あくまでもエンタメとして読んでほしい。
トランプ関税施行でVIXが25を超えた
VIXが20から30の間を行ったり来たりするのは調整かベア相場の時。今週のVIXはそのテリトリーに入ってきた。先週の投資雑談会でも言ったようにAAIIの指数も歴史的なレベルで弱気だ。
今相場が一番気を揉んでいるのはトランプ関税。カナダとメキシコに25%、中国に20%。今日から実施が始まった。
私の周りの投資家達の脈を探ってみたところ、こんな声が
・トランプがこれから何するか分からないから非常に危険だ!
・トランプは資産価値をぶっ壊そうとしている!
・LutnickとBessentはトランプに相場を壊すのをやめろというべきだ!つまり、トランプ政策への恐怖がMax状態。言うなれば、ジェットコースターの出だしのだんだん上がっていって、今まさにこれから下がるのではないか、といった感じ。この痛みの期待の方が痛み自体よりも怖いというのはよくある話。
トランプ政策で経済は急激に減速中?
これも投資雑談会でお見せしたが、Atlanta FedのGDP Nowがさらに下がって、今は1QのGDP成長率はマイナス2.8%と予測されている。
3月3日に新しく出てきたデータはISM ManufacturingとConstruction Spending. これでモデル内で一番変わった指数はPCEとEquipmentとResidential Investment.
となると、これは関税の駆け込み需要のせいでNet Exportsが減っただけだとは言い難くなってきた。
今みたいに、政策の先が読めない状態では設備投資や住宅投資などの金額の大きい長期投資はどうしても先送りになる。よってこの突然の経済成長率の減速はトランプの政策のせいだ、と言えるかもしれない。
このデータを受けて10年債金利は3月3日に今年最低の4.159%を記録した。
トランプはなぜこんなことをしているのか?
S&P500 の今日の終値は5,778,14. トランプが選挙で勝利する前日の11月5日の終値が5,782.77。つまり、選挙後のトランプラリーを全て戻してしまった。
投資家達は「トランプはなんでこんなことしてるんだ!」と悲鳴を上げている。トランプの真意は中々読めない。
投資家間では色々なセオリーが飛び交っている。トランプの真意の裏の裏を読んで「トランプは4Dチェスをしている」と勘ぐる人もいれば「トランプはただ自分のパワーを楽しんでるだけ」と言っている人もいる。
私の思うトランプの思惑
ここから先はたくさんの記事やブログを読んで、色々な人の話を聞いた後で私が今現在思うトランプの意図。これは明日のストーリー展開でまた変わるかもしれない。あくまでも今現在の憶測でしかないので、信憑性はゼロ。
トランプの支持者は相場なんて見てない
トランプの支持層は一般的に低所得層や労働者階級。そしてこれらのほとんどの人たちは株なんて持ってない。家もない。資産は銀行に現金がちょっとあるだけ。
去年出回った世論調査で有名だったのが、S&P500 は去年23.3%上がったしGDPも2.8%成長したんだけど、アメリカの平均的な人はS&P500 は下がったし経済も不況だと思ってた、ってやつ。
つまり、トランプ支持者は株価なんて知らないし、気にもしていないのだ。気にしているのは食料品の値段と自分の仕事が安定しているかどうか。
だからトランプはおそらく目的を達成するためには相場は下がってもあまり問題ないと思っている可能性が高い。
トランプの目的は何?
じゃあトランプは一体何を達成しようとしているのか?それは
・Deep State (Bureaucracy)を一掃すること(DOGE)
・不公平な関税の是正をすること(相互関税)
・違法移民を一掃すること
・アメリカの産業を活性化すること(関税・減税・規制緩和)
・財政赤字を改善すること(DOGE、軍事費削減、関税、Golden VISA)トランプがやろうとしていることは全てこれらのどれかの目的につながる。
これらの目的はかなり野心的。相当な荒療治をやらないと達成できない。しかも荒療治なので2年後の中間選挙で勝てる保証はない。つまりトランプは2年間でこれをやり遂げようとしている。
こんな目的、1つできてもすごいのに、トランプは全部やろうとしている。
2年でこれらの目的を達成するためには悪いところを見つけて治すだけでは間に合わない。システムを一度ぶっ壊わして新しいシステムを作った方が速い。リフォームではなくて建て替えだ。
別の言い方をすればコンマリ。クローゼットを見渡して要らないものを見つけるだけでは、すでにぎゅうぎゅうに詰め込まれたクローゼットは使えるようにならない。後ろに隠れた要らないものは見つからない。
一旦全部外に出して、ときめくものだけ元に戻す。あとは全部処分する。そうすればスッキリとした使い勝手のいい、必要なものだけが入ったクローゼットになる。つまりトランプはアメリカをコンマリしようとしているのだと私は思う。
だから行動がラディカル。そのためには株式相場が一時的に下がることなど厭わないだろう。
トランプ外交の思惑
トランプ外交は財政赤字改善に関連していると思う。ウクライナにお金を送ることはもう辞めたいし、ヨーロッパがアメリカの軍事力におんぶに抱っこの状態を改善したい。
そしておそらくトランプはアメリカの産業を活性化させるために、中国を牽制したい。そのためにはロシアと仲良くしておいた方がいい、とも思っていると思う。
中国とロシアが結託してアメリカと敵対するのはアメリカにとって得策ではない。
今回のゼレンスキーとの公開口論の結果、ヨーロッパは自国の防衛は自国でするべきだ、という意見が出始めている。
ニクソン以来、アメリカはヨーロッパに正当な軍事費の分担を求めてきたが、どの大統領も達成できなかった。
トランプはその難問をハードボールを投げることで、もしかすると解決してしまうかもしれない。
トランプはモラルの善悪にとらわれず、今の現状でアメリカに最良の政策を取ろうとしている。それはモラルとイデオロギーにとらわれた人から見ると信じられないかもしれない。
でも実際の世界はモラルとイデオロギーで善悪を見分けられるほど単純ではない。水戸黄門のようなシンプルな勧善懲悪がまかり通る世の中ではない。
イスラエルとパレスチナ、ウクライナとロシア、見る人の立場によってどちらがより悪者かはかなり変わる。
「アメリカ人であることが恥ずかしい」とSNSで言っている人はたくさんいる。でもトランプは全く気にしない。
世の中の「いい人ぶるサイン」Virtue signalling をする人たちに悪びれることもなく、アメリカファースト、という明確なノーススターを基準に政策を取るトランプはある意味、潔いとも言える。
イーロンもそうだけど、人からどう思われようと全く気にせず、たくさんの人から嫌われても信念や行動、態度を変えない人は強い。
トランプの支持率
トランプの今の支持率はトランプの1期目の時のどの時点の支持率よりも高い。
ほとんどのアメリカ人はトランプの2期目は1期目よりいいと思っているということ。私も2期目の方がいいと思う。
支持率が下がらない限り、トランプは政策の方向は変えないだろう。
今週の相場の荒れ方が支持率にどう影響するかは見ものだが、関税を巻き戻したり、ウクライナとの鉱物採掘の合意などのニュースが出れば支持率はまた上がるだろう。そして相場もおそらく改善する。
株はどうなる?
今の所、トランプは株価は無視して、原油と利子率を下げることに集中しているように思える。
経済が弱くなるような関税やDOGEの予算削減などの政策は大統領令で施行できるけど、減税や規制緩和などは国会が決めることなので1ヶ月やそこらで簡単にできない、という理由もありそう。
どちらにせよ、私が思うトランプの目的が正しく、そしてトランプがそれらの目的を2年間で概ね達成することに成功したら、経済は一旦減速してもまた持ち直すはずだ。
そして、ウクライナの状態が落ち着くまでは第3次世界大戦のリスクも多少は織り込まれていると思うので、もし平和条約が結ばれたら株は上がるだろう。
インフレは原油が下がり、経済が減速すればおさまるはず。FEDの利下げも再開するかもしれない。
私の唯一の心配は財政赤字削減によるマネーサプライの縮小。何度も言うけど、財政赤字とは政府は集めた税金より多い金額を経済に還元している状態。つまり、財政赤字が縮小すれば経済に出回るお金も減る。
だからトランプは経済を停滞させてFEDに利下げ再開とQTの終了を促したいのかもしれない。
たくさんの要因が入り混じり、株がどう動くのか予想し難いが、トランプが株価安定を目標としていない限り、しばらくはボラの高い状態が続くかもしれない。
でも私は今の所、経済のマイナス成長はないと思うし、長期ではかなり強気なので、引き続き「下げたらコツコツと拾う」を続けたいと思う。
もしかしたら近いうちに最高の買い場が来るかもしれないので、負けない勉強会でファンダメンタル分析をしてお宝が落ちてくるのを待ちたい。
荒れる相場が怖いかもしれないが、これも株投資の醍醐味。良い経験、良い勉強だと思ってドンと構えて、慌てず焦らず、平常心で向き合って行こう!
長い文章なので、自分用に分かりやすく生成AIに要約してもらいました。
トランプ政策と市場の行方:荒れる相場にどう向き合うべきか?
トランプ政権の動きはまるでドラマのように毎日予測不能な展開を見せており、市場もその影響を大きく受けています。特にトランプ関税の施行によりVIX(恐怖指数)は上昇し、投資家の不安が高まっています。
トランプ政策による経済への影響
関税の影響でGDP成長率はマイナス2.8%と予測され、設備投資や住宅投資の先送りが進んでいます。10年債金利も今年最低を記録し、経済減速の兆しが明確になってきました。
しかし、トランプの支持層は株価をあまり気にしておらず、彼の目標は「Deep Stateの排除」「産業の活性化」「財政赤字の改善」など、アメリカのシステムを根本的に作り直すことにあります。そのため、一時的な市場の混乱を厭わず、大胆な政策を進めている可能性が高いです。
外交戦略と市場への影響
トランプ外交は財政赤字改善を重視し、ウクライナ支援の縮小やヨーロッパの軍事負担増加を狙っています。また、中国との対立を強める一方でロシアとの関係改善を模索していると考えられます。
市場は現在ボラティリティが高い状態ですが、ウクライナ問題の進展やトランプ政策の成果次第で安定する可能性もあります。インフレ抑制と利下げが進めば、長期的には株価回復のチャンスが訪れるかもしれません。
投資戦略:どう向き合うべきか?
短期的な乱高下に振り回されず、長期的な視点でコツコツと割安な銘柄を拾う姿勢が重要です。トランプ政策が経済成長を停滞させる可能性はありますが、適切なタイミングで買い場が訪れることも考えられます。
荒れる相場を「良い経験」と捉え、冷静に市場と向き合うことが大切ですね。下がったら安くなったので買いぐらいの気持ちでいれば下がっても動揺売りをしなくてすみそうです。
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