2026年アメリカ株の行方は?

気になる経済

昨年のS&P500は+16.39%、一昨年は+23.31%、その前は+24.23%と3年連続で2桁の伸びでした。この流れが続くのか、それとも調整にはいるのか。日経新聞では、各企業のトップが2026年も業績が良くて株価は上がると言っています。みんなが上がるというと下がる気もしますが。

今年はどうなるのか、私がいつもXで見ているアナリストで@maryoakleysanが、今年の見解を出してくれました。昨年は弱気が多い中、強気の予想で見事な予測をしてくれました。果たして今回はどうなのでしょう?

https://x.com/maryoakleysan/status/2008404193581617655

【図解】2026年の米株、どうなる?

 

まりーさんの投稿をChartGPTで検証してもらった結果がこちら。

結論として、まりーさんの「2026年=上下に振れつつ通年ではプラス、AIインフラは継続、2000–2003型の長期ベアは来にくい」という“ベースケース”は、現時点のウォール街コンセンサスの中にきちんと収まっていて、極端に無理な主張ではありません。一方で、強気の根拠として置いている前提のうち「崩れ方が速い箇所」がいくつかあり、そこを監視しないまま“バイザディップの信念”だけで運用すると、当たり外れ以前にリスク管理が弱くなります。

今年の相場観をどこに置くか

年初(1/6)で、CESなども重なり「今年の相場観をどこに置くか」がポジションやメンタルに直結するタイミングです。まりーさんの2025年の的中体験がある分、2026年も“羅針盤”として採用したくなる一方、過去の的中が次の年の“過信”にもつながりやすい。ここを冷静に点検したい、という問いに見えます。

1) 指数見立て(S&P500:7200/高値8000/安値6200)は妥当か

S&P 500は年初時点でおよそ6,858近辺です(S&P Dow Jones Indicesの表示例)。この水準を起点にすると、まりーさんのレンジはざっくり以下の含意です。

  • 7,200:+約5.0%
  • 8,000:+約16.6%
  • 6,200:−約9.6%

この“上はそこそこ・下もそれなり”というレンジ感は、年初のストラテジスト予想レンジ(7,100~8,000といった報道)とも整合します。
また「3年連続上昇の後、4年目は“確率50%程度”」という歴史統計に言及している点も、同趣旨のデータが報じられています。

評価:指数の“方向感”よりも“レンジを広く取っている”のが実務的で、ここは良いです。問題は次の章で、レンジの下側に触れるときに“何が起きているか”の設計が薄い点です。

2) 「強気コンセンサスは逆張りできない」への補足(ここが誤読されやすい)

まりーさんの言う通り、米株は長期では上がりやすい(上昇年が多い)というのはデータとして妥当です。 ただし実務では、

  • 強気コンセンサス=下がりにくい ではなく
  • 強気コンセンサス=上がる確率は高めでも、ショック時の“下げが速い/深い”可能性が上がる(ポジションが寄っていると、解消が一方向になりやすい)

という読み替えが重要です。
この違いが、2026年のような「通年プラスでも途中で−10%級の調整が普通に起きうる」年で効きます(なお、S&P500が年内に10%調整を経験する年が多い、という類の統計も一般に参照されます)。

3) 「AI革命はまだ序の口」—賛成だが、ベア回避のロジックは弱い

AIが2026年も主要ドライバー、という点は多くの見通しと一致します。
一方で、まりーさんの「今回は“光ファイバーの遊休”がない=長期ベアは来にくい」というロジックは、少し単線的です。市場が崩れる典型パターンは、遊休設備よりも次の2つで起きます。

  1. バリュエーション調整(=マルチプル圧縮)
    たとえば米株のバリュエーションが相対的に高い、という指摘は大手の見方にもあります。
  2. 利益率の天井/需要の先食いの認識
    “AI投資は継続”でも、株価は「成長率の鈍化」や「期待対比の未達」で下げます(方向性が正しくても負ける、というあなたの問題意識に近いところ)。

評価:AI強気は主流寄りで妥当。ただし「2000–2003型の長期ベアは来ない」は、“来ない”と言い切るより、**来ない前提が崩れる条件(何が起きたら撤回するか)**が必要です。

4) 銘柄リストの見方:良い“テーマ分解”だが、リスクは階層が違う

まりーさんの銘柄群は、実は4つの階層に分けると見通しがクリアになります。

  • プラットフォーム/メガテック(NVDA, META)
    期待が大きい分、決算の“上振れ継続”が止まると調整が速い(勝っても揺れる)。
  • 高ベータ・ナラティブ(TSLA, PLTR, HOOD, BTC)
    リスクオン局面で強い一方、流動性・金利・センチメントで振れが最大。
    ここを“全部HODLで同列”に扱うと、下げ局面で心理的負荷が跳ねます。
  • AIインフラの周辺サイクル(MU, STX, WDC, VRT など)
    方向性はAIでも、収益はメモリ/ストレージの市況サイクルに強く依存しやすい。AIテーマと景気循環が重なるので、読み違いが起きやすい。
  • 電力・新興(OKLO, BE など)
    ここは“AI”というより、政策・資金調達・許認可・技術実装の不確実性が主因。2026年の相場観で一括りにしない方が安全です。

評価:テーマとしては筋が良いが、同じ「AI」でもリスクドライバーが別物なので、扱いを分けるのが重要です。

5) 私の見立て(まりーさん予想を“使う”なら)

まりーさんの予想は、**「2026年は通年プラスの確率が高いが、途中の調整は普通にある」**という前提で運用設計に落とすと価値が出ます。

実務的には、次の3点だけ押さえるのが効果的です。

  1. レンジ下側(例:6,200台)が来た時の“理由”を事前に定義
    例:長期金利の急騰、EPS見通しの下方修正、AI capexのガイダンス鈍化、信用スプレッド拡大、など。
  2. HODL群を“同列”にせず、最大ドローダウン耐性で階層分け
    TSLA/PLTR/HOOD/BTCを同じ握力で持つ設計は、普通の投資家には負荷が高いです。
  3. 「買い場」認定を価格ではなく条件で行う
    “下がったから買う”ではなく、“下がった理由が織り込まれ、前提が残っているから買う”にする。

どこまで10%ぐらいの下げがあってもおかしくないが、下げるとは限らないかな。基本は上で、ここから追いかけるのはちょっと怖いかも。ただ、地道に積み立てるなら今のうちからやったほうがよさそうですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました