昨年のS&P500は+16.39%、一昨年は+23.31%、その前は+24.23%と3年連続で2桁の伸びでした。この流れが続くのか、それとも調整にはいるのか。日経新聞では、各企業のトップが2026年も業績が良くて株価は上がると言っています。みんなが上がるというと下がる気もしますが。
今年はどうなるのか、私がいつもXで見ているアナリストで@maryoakleysanが、今年の見解を出してくれました。昨年は弱気が多い中、強気の予想で見事な予測をしてくれました。果たして今回はどうなのでしょう?
去年の2025年予想の投稿の中で私は「周りが弱気なので私は強気」と宣言し、PLTR、HOOD、TSLA、METAを注目株としてあげた。なんだかんだ言って結構当たっているので、よろしければ読んでほしい。そこで調子に乗って今日は2026年の予想。当たるも八卦。あくまでエンタメなのであまり真剣に聞かないように… pic.twitter.com/drLZypPsU1
— まりーさん@ USA🇺🇸YOLO❗️(You Only Live Once) (@maryoakleysan) January 6, 2026
【図解】2026年の米株、どうなる?















まりーさんの投稿をChartGPTで検証してもらった結果がこちら。
結論として、まりーさんの「2026年=上下に振れつつ通年ではプラス、AIインフラは継続、2000–2003型の長期ベアは来にくい」という“ベースケース”は、現時点のウォール街コンセンサスの中にきちんと収まっていて、極端に無理な主張ではありません。一方で、強気の根拠として置いている前提のうち「崩れ方が速い箇所」がいくつかあり、そこを監視しないまま“バイザディップの信念”だけで運用すると、当たり外れ以前にリスク管理が弱くなります。
今年の相場観をどこに置くか
年初(1/6)で、CESなども重なり「今年の相場観をどこに置くか」がポジションやメンタルに直結するタイミングです。まりーさんの2025年の的中体験がある分、2026年も“羅針盤”として採用したくなる一方、過去の的中が次の年の“過信”にもつながりやすい。ここを冷静に点検したい、という問いに見えます。
1) 指数見立て(S&P500:7200/高値8000/安値6200)は妥当か
S&P 500は年初時点でおよそ6,858近辺です(S&P Dow Jones Indicesの表示例)。この水準を起点にすると、まりーさんのレンジはざっくり以下の含意です。
- 7,200:+約5.0%
- 8,000:+約16.6%
- 6,200:−約9.6%
この“上はそこそこ・下もそれなり”というレンジ感は、年初のストラテジスト予想レンジ(7,100~8,000といった報道)とも整合します。
また「3年連続上昇の後、4年目は“確率50%程度”」という歴史統計に言及している点も、同趣旨のデータが報じられています。
評価:指数の“方向感”よりも“レンジを広く取っている”のが実務的で、ここは良いです。問題は次の章で、レンジの下側に触れるときに“何が起きているか”の設計が薄い点です。
2) 「強気コンセンサスは逆張りできない」への補足(ここが誤読されやすい)
まりーさんの言う通り、米株は長期では上がりやすい(上昇年が多い)というのはデータとして妥当です。 ただし実務では、
- 強気コンセンサス=下がりにくい ではなく
- 強気コンセンサス=上がる確率は高めでも、ショック時の“下げが速い/深い”可能性が上がる(ポジションが寄っていると、解消が一方向になりやすい)
という読み替えが重要です。
この違いが、2026年のような「通年プラスでも途中で−10%級の調整が普通に起きうる」年で効きます(なお、S&P500が年内に10%調整を経験する年が多い、という類の統計も一般に参照されます)。
3) 「AI革命はまだ序の口」—賛成だが、ベア回避のロジックは弱い
AIが2026年も主要ドライバー、という点は多くの見通しと一致します。
一方で、まりーさんの「今回は“光ファイバーの遊休”がない=長期ベアは来にくい」というロジックは、少し単線的です。市場が崩れる典型パターンは、遊休設備よりも次の2つで起きます。
- バリュエーション調整(=マルチプル圧縮)
たとえば米株のバリュエーションが相対的に高い、という指摘は大手の見方にもあります。 - 利益率の天井/需要の先食いの認識
“AI投資は継続”でも、株価は「成長率の鈍化」や「期待対比の未達」で下げます(方向性が正しくても負ける、というあなたの問題意識に近いところ)。
評価:AI強気は主流寄りで妥当。ただし「2000–2003型の長期ベアは来ない」は、“来ない”と言い切るより、**来ない前提が崩れる条件(何が起きたら撤回するか)**が必要です。
4) 銘柄リストの見方:良い“テーマ分解”だが、リスクは階層が違う
まりーさんの銘柄群は、実は4つの階層に分けると見通しがクリアになります。
- プラットフォーム/メガテック(NVDA, META)
期待が大きい分、決算の“上振れ継続”が止まると調整が速い(勝っても揺れる)。 - 高ベータ・ナラティブ(TSLA, PLTR, HOOD, BTC)
リスクオン局面で強い一方、流動性・金利・センチメントで振れが最大。
ここを“全部HODLで同列”に扱うと、下げ局面で心理的負荷が跳ねます。 - AIインフラの周辺サイクル(MU, STX, WDC, VRT など)
方向性はAIでも、収益はメモリ/ストレージの市況サイクルに強く依存しやすい。AIテーマと景気循環が重なるので、読み違いが起きやすい。 - 電力・新興(OKLO, BE など)
ここは“AI”というより、政策・資金調達・許認可・技術実装の不確実性が主因。2026年の相場観で一括りにしない方が安全です。
評価:テーマとしては筋が良いが、同じ「AI」でもリスクドライバーが別物なので、扱いを分けるのが重要です。
5) 私の見立て(まりーさん予想を“使う”なら)
まりーさんの予想は、**「2026年は通年プラスの確率が高いが、途中の調整は普通にある」**という前提で運用設計に落とすと価値が出ます。
実務的には、次の3点だけ押さえるのが効果的です。
- レンジ下側(例:6,200台)が来た時の“理由”を事前に定義
例:長期金利の急騰、EPS見通しの下方修正、AI capexのガイダンス鈍化、信用スプレッド拡大、など。 - HODL群を“同列”にせず、最大ドローダウン耐性で階層分け
TSLA/PLTR/HOOD/BTCを同じ握力で持つ設計は、普通の投資家には負荷が高いです。 - 「買い場」認定を価格ではなく条件で行う
“下がったから買う”ではなく、“下がった理由が織り込まれ、前提が残っているから買う”にする。
どこまで10%ぐらいの下げがあってもおかしくないが、下げるとは限らないかな。基本は上で、ここから追いかけるのはちょっと怖いかも。ただ、地道に積み立てるなら今のうちからやったほうがよさそうですね。


コメント