今年、軽量スチールシャフトの代名詞ともいわれるNS950GHの後継機NS950GHneoが発表されました。すでに、この秋発売の新アイアンには新しいNS950GHneoを装着してくるメーカーが多いです。キャロウェイのEPIC FORGED STARアイアン、X FORGED STAR アイアン、タイトリストのT200、T300アイアン、ブリヂストンゴルフのTOUR B JGRアイアンなど。
NS950GHであった中折れ感がなくなった
NS950GHが登場したのは今から20年前の1999年。それから、3年後の2002年の各メーカーが採用して大ヒットを飛ばしました。NS950GHは非常に優れたシャフトで、ヘッドスピードがないゴルファーや非力なゴルファーが扱いやすいシャフトです。
NS950GHは適度に撓ってくれるので、ボールのつかまりがよく、ボールが上がりやすかった。だけど、ちょっとパワーがある人やややダウンブロー気味に打つ人にとっては中折れ感があって使いづらいシャフトでもありました(中折れ感が気になる人は硬いシャフトを使えばいいことなんですけどね)。
でも、今回発売されるNS950HGneoは中間の剛性をやや高めています。中間剛性を高めたことで中間から先端にかけてのメリハリが出来て、しっかりした感じだけどボールを捕まえやすく上がりやすくしています。
試打した感じでは、僕ぐらいのヘッドスピード(ドライバーで39m/s)だとハッキリした違いは分かりませんでした。NS950GHneoはNS950GHと同じぐらい打ちやすかったです。ボールの高さやスピン量でも明確な違いは出ませんでした。ただ、言えることは扱いやすいシャフトであることは間違いないです。大事なことは、扱いやすいかどうかだけですからね。
img by 日本シャフト
バット径を標準仕様に
NS950GHとNS950GHneoのスペックをSフレックスで比較すると、重量は同じ98g、トルクはNS950GHが1.8、NS950GHneoが1.7とneoが0.1トルクが少ない。キックポイントはどちらも中調子、バット径はNS950GHが15.50でNS950GHneoが15.24と細くなっている。
実はNS950GHのバット径15.50というのは太い。日本シャフトのモーダス105や120や125などはバット径が15.24です。バット径が太いということは、60Φのグリップを入れると当然太くなるので、メーカーによっては62Φのグリップを入れていました。NS950GHneoはバット径を15.24にする事でいわゆる標準のバット径になり、クラブメーカーは使用するグリップの種類を少なくすることが出来ました。
あるメーカーはNS950GHに60Φのグリップを入れているので、同じアイアンヘッドでもモーダス120とNS950GHでグリップの太さが違ったり、ドライバーとNS950GHのアイアンのグリップの太さが違ったりしていました。そこのところはどうなの?って何度が質問をしましたが、明確な回答は得られませんでした。まあ、アマチュアレベルではグリップの太さに敏感なのは一部の上級プレイヤーだけだと思っているのでしょうね。
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