2006年11月 8日

『押入れのちよ』 荻原浩

押入れのちよ
押入れのちよ
posted with amazlet on 06.11.08
荻原 浩
新潮社

 帯に「ぞくりと切ない、9夜の物語」とあるように“ぞくり”と来るのが「老猫」「殺意のレシピ」「介護の鬼」の3話、“切ない”のが「お母さまのロシアのスープ」「コール」「押入れのちよ」「木下闇」「しんちゃんの自転車」の5話、残った1話は“ぞくり”と“切ない”の間の「予期せぬ訪問者」。

 荻原浩氏の作品には無駄な行がないから、冒頭からのめり込んで一気に読めてしまう。表題の「押入れのちよ」は会社を辞職して次の仕事を探す青年と幽霊のちよの話だが、ユーモアたっぷりで面白い。でも、ちよがなぜ幽霊となって出てくる原因を知ったときは切ない気持ちにさせられた。他の作品も一気に読めてしまうほど面白い一冊でした。


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