フォーティーン「TB-3」アイアン 発売情報とシリーズ比較レポート

TB-3 アイアンの発売情報

フォーティーン（FOURTEEN）は2025年11月7日、新作軟鉄鍛造アイアン「TB-3 フォージド」を発売予定です。TBシリーズはTB-5（2020年発売）、TB-7（2022年発売）に続く第三弾で、TB-5が「やさしさ」を象徴するプロダクトとして発売後3年で堅実な支持を得ています。TB-3はこのTBシリーズにおける「末弟」となるモデルで、軽量×軟鉄鍛造×やさしさを兼ね備えた新製品です。価格は4本セット（7I-PW）で123,200円（税込）とされており、TB-5（5本セットで110,000円前後）やTB-7（5本セットで132,000円）と比較すると、TB-3は少し高めの価格設定になっています。以下のグラフは、TBシリーズの主要モデルの価格を比較したものです。

TB-3は発売前から大きな注目を集めており、インスタグラム等でも「これめっちゃ良いです」と高い評価が寄せられています。公式ムービーでは「TB-3 vs TB-5 徹底比較」や「社長ガチ試打」など充実した情報が公開されており、新モデルがTB-5をどこまで凌駕できるかが議論されています。

TB-3 アイアンの主な特徴

● 「やさしさ」を極限まで追求: TB-3は「TB-5を超えるやさしさ」をコンセプトに開発されたアイアンです。単一素材の軟鉄鍛造でありながら、中空構造や異素材を使わずにTB-5より約4gも軽量化することに成功しています。実際、TB-3は「ヘッドが軽い感じがするので、ヘッドスピードが速くない人でも使える」という声も出ており、操作性の向上が確認されています。

以下のグラフは、TB-3のヘッド重量と、同シリーズの他モデルとの比較を示しています。

このように軽量になったことで「軽くて扱いやすい軟鉄アイアン」を実現し、特にヘッドスピードが高くない層やゴルフ初心者にも優しい設計となっています。

● 大きくてやさしいヘッド形状: TB-3のヘッドサイズはTB-5よりもひと回り大きく設定されており、スイートスポット面積を拡大して寛容性を高めています。その一方で、中空構造や異素材を使わず単一素材で大型化しつつも軽量化を達成した点が画期的です。大型化により「どこでもナイスショットできるエリアがかなり広く」、軽めにテキトーに打っても安定したショットが出やすいという評価があります。「フェースの下部でもラクに上がりやすい」「5番アイアンまでやさしい」といった口コミからも、TB-3は中長距離までの広範なラインで安定した挙動を示すことが分かります。

● ソール形状とダフリ耐性: TB-3のソールはフォーティーン独自の「ユニバーサルソール」で、ダフリに強い3面ソールとなっています。このソール形状はウェッジ「TANKウェッジ」のソールからヒントを得たもので、厚く入ったミスショットでもバウンスが効いて安定しやすい設計です。実際、TB-3を試打したプロの石井良介氏は「ダフリに対する強さがTB-5と比較して一番違うかもしれない」と述べており、フェース下部や薄い芝上でのミスにも寛容性が高いことが分かりました。

● フェースプログレッション（FP）とライ角: TB-3のフェースプログレッションは非常に小さく設定されています。TBシリーズの中ではFP値が最も小さく、ライ角もややアップライト（TB-5が62°であるのに対しTB-3も62°程度）となっています。このため「球はつかまりやすくスライスしにくい」との評価があります。FPが小さいと一般に捉まりが良くスライスを抑えやすい傾向がありますが、球が上がりにくい傾向もあります。しかしTB-3はロフトをショート側に寄せていることで弾道の高さを補っており、中長距離でも適切な高さの球を出せる設計になっています。石井氏も「TB-5では5番や6番でスピンが少なく硬めに感じる人もいたが、TB-3は5番までやさしく高い弾道を維持できる」と述べており、FPの小ささとライ角のアップライト化が安定した挙動と高い弾道に寄与していることが分かります。

● 重心設計と打感: TB-3はTB-5同様に「シアターブレード」構造を採用しており、キャビティ部の段差を無くしてフェース厚みをフローさせることで最適な重心位置とインパクト時の振動低減を実現しています。この結果、「やさしい」のにもかかわらず「TB-5に近いフィーリング」の軟鉄鍛造特有のしっとりとした打感が得られるとの評価です。実際、「テキトーに軽めに打っても心地よい打感が出る」「打球音・打感もかなりTB-5に近い」との声があり、打感面でも従来の軟鉄鍛造アイアンらしい質が保たれています。

● シャフト仕様とその特徴: TB-3は純正シャフトとしてFT-70iカーボンシャフト（70g）とFT-90iスチールシャフト（S/R）をラインナップしています。このうちFT-70iカーボンシャフトは「H/S40～44m/s前後のプレーヤーにマッチする、切り返しでのしなり感とインパクトでの強さ・打ちごたえを両立したシャフト」であり、一般的なスチールよりも軽量ながら安定性と弾きを両立しています。実際、FT-70iは70g台の軽量ながら十分な剛性と弾き感を持ち、スイングの安定性と球の飛び出しを高めることが期待できます。またFT-90iスチールシャフトは90g前後の重量で、軽量スチールならではの安定性を提供します。TB-3はこれらのシャフトを組み合わせることで、スイングスピードに応じた最適なシャフト選択が可能となり、より高いパフォーマンスを引き出せる設計です。

● コンボセッティング対応: TB-3はTB-5・TB-7と同シリーズでトリプルコンボセッティングに完全対応しています。すなわち、番手別にTB-3と他モデルを組み合わせてセットを構築することができ、ゴルファーのプレースタイルに合わせた理想的なセッティングが可能です。例えばTB-3の7番アイアンとTB-5の5番アイアンを組み合わせたり、TB-7の9番アイアンとTB-3の3番アイアンを組み合わせたりと、シリーズ内で柔軟に組み合わせられるのが特徴です。このコンボセッティング対応により、ゴルファーは自身の強み・弱みに応じて番手毎に異なるTBモデルを選び取り、最適なセットを構築できます。

以上のように、TB-3は「軽量でしかも打感の良さを損なわない」「広いスイートエリアで安定した挙動」「ダフリ耐性と球のつかまりが高い」といった特徴を備えた新世代の軟鉄鍛造アイアンとなっています。特にTB-5が「やさしさ」を象徴していたのに対し、TB-3はそれをさらに極限まで引き上げたモデルであり、「世界一やさしい軟鉄鍛造アイアン」を目指した開発コンセプトを果たしていると評価されています。

TBシリーズ（TB-3・TB-5・TB-7）の比較

TBシリーズの各モデルは、それぞれヘッドサイズやコンセプト、ロフト角などで異なり、ゴルファーのプレースタイルに応じて選択できるようになっています。以下の表に主要なスペックを比較します。

TBシリーズの各モデルは、ヘッドサイズとコンセプトによって異なる特徴を持っています。以下の図は、それぞれのモデルのコンセプトと、主要なスペック（ヘッド重量、FP値、重心深さ）の関係性を示しています。

以下、各モデルの違いを詳細に比較します。

• ヘッドサイズと重量: TB-3はTB-5よりひと回り大きなヘッドサイズであり、スイートスポット面積が広いです。重量はTB-5と同等かやや軽め（TB-5 #7が約260g前後ならTB-3も同程度と推測）で、中空構造や異素材を使わずに軽量化しています。TB-7はTB-5よりヘッドサイズが小さめで、やや軽量設計（#7が約250g前後）です。ヘッドサイズの違いにより、TB-3が最も寛容性が高く、TB-7が最も小さくコンパクトになっています。
• コンセプトと特徴: TB-3は「最もやさしい」というコンセプトで、TB-5を上回る寛容性とやさしさを追求しました。TB-5は「やさしさ」をシリーズの核とし、初心者からアベレージまでを幅広くカバーする設計です。TB-7は「やさしすぎない、難しすぎない」をコンセプトに、打感と操作性を意識したモデルです。つまりTB-3は「最もやさしい」、TB-5は「やさしさの定番」、TB-7は「やさしさと操作性のバランス」という違いがあります。
• ロフト角: いずれのモデルも7番アイアンのロフト角が30°と同じです。これはフォーティーンが全てのTBシリーズアイアンのロフトピッチ（番手別ロフト差）を統一したことによるもので、各モデルをコンボセッティングしやすくしています。ロフト角が同じであることで、例えばTB-3の7番とTB-5の7番は飛距離性能や弾道が非常に近く、シリーズ内で組み合わせても違和感が少ないです。
• フェースプログレッション（FP）とライ角: TB-3のFPは最も小さく設定されており、ライ角もアップライト（TB-5もTB-7も62°程度）です。これによりTB-3は捉まりが良くスライスしにくく、かつロフトをショート側に寄せて高い弾道を出しやすくなっています。TB-5のFPはやや大きめで、ライ角もやや寝ている傾向があります。TB-7のFPは中程度で、ライ角はTB-5とほぼ同等です。そのためTB-7はTB-3ほど捉まりが良くないものの、コントロールしやすくやさしさはTB-3ほどではありません。
• 重心設計と打感: いずれも「シアターブレード」構造を採用し、キャビティ部の段差を無くしてフェース厚みをフローさせることで最適な重心位置と振動低減を図っています。その結果、TB-3は「やさしい」のにもかかわらず軟鉄鍛造特有のしっとりとした打感が得られると評価されています。TB-5も打感は非常に良く、「打感が非常に評価された」との声があります。TB-7はヘッドが小さい分、ミート時のフィードバックが少し強めで、やや硬めの打感になります。しかしその代わり、やさしさより操作性に重点を置いた設計となっています。
• シャフト仕様: TBシリーズ全てが純正スチールシャフト（FS-90i）とカーボンシャフト（FT-70i）を標準搭載しています。スチールシャフトは90g前後の重量で安定性が高く、カーボンシャフトは70g台の軽量で弾きやすいです。これにより、スイングスピードに応じてカーボンかスチールか選べる柔軟性があります。またTB-3はFT-90iスチール（90g）もラインナップしており、TB-5・TB-7にはないスピード重視の選択肢があります。
• 価格: TB-5は5本セットで約110,000円前後（税込）と比較的手頃で、TB-7は5本セットで132,000円とやや高めです。TB-3は4本セットで123,200円と、TB-5とTB-7の中間的な価格設定です。価格は主にヘッド数による差ですが、TB-3はTB-5より少し高いのは性能向上と価格改定によるものと推測されます。

以上の比較から、TB-3は「寛容性とやさしさが最も高い」モデルであり、TB-5は「やさしさの定番」、TB-7は「やさしさと操作性のバランス」という違いがあることが分かります。

各モデルのターゲット層とプレースタイルの適合性

TBシリーズはゴルファーのスキルレベルやプレースタイルに応じて、それぞれベストな選択肢となります。以下に各モデルのターゲット層と適合性を整理します。

• TB-3 フォージド: ターゲットは「ヘッドスピードが速くない人」や「アイアンに上がりやすさやつかまりを求めるゴルファー」です。具体的にはヘッドスピード40m/s以下、スコア100切り前後のアベレージゴルファーや、初心者から中級者の層です。TB-3は非常に軽量で扱いやすく、しかもスイートエリアが広いので「ヘッドスピードが速くない人でも振りやすく」、「インパクトの安定性が高くミスヒットが減る」という効果が期待できます。特に「フェースの下部でもラクに上がる」設計であるため、薄い芝やショートパーでダフリ気味のショットを安定させやすく、「ダフリに強い」アイアンとして適しています。またFPが小さくスライスしにくいので、スライス気味の人にもやさしく、方向性の安定化に寄与します。したがってTB-3は「初心者からアベレージまで幅広い層に使いやすい」と評価されており、「フォーティーン＝やさしい」というイメージをより強めるモデルと言えるでしょう。
• TB-5 フォージド: ターゲットは「ヘッドスピードが中程度のアベレージゴルファー」や「軟鉄鍛造の打感が好きで、やさしさを重視する人」です。ヘッドスピードはTB-3よりやや高めで、スコア90切り前後の層です。TB-5は非常にやさしく、「どんなスイングでも飛ばせる」という評価があります。特に中長距離のミスショットでもバウンスが効いて安定しやすく、「フェースの下部でもラクに上がる」ことから、ヘッドスピードが遅めでインパクトの安定性が課題の人には最適です。またFPがやや大きめなので、ある程度の捉まり感を求める人にも向いています。「TB-5は打感が非常に評価された」との声もあり、軟鉄鍛造特有の心地よいフィーリングを楽しみたい層にも適しています。TB-5は初心者から中級者まで幅広く人気で、「フォーティーンの象徴的なモデル」として堅実な支持を得ています。
• TB-7 フォージド: ターゲットは「スキルが上達しつつあり、やさしさより操作性やミート感を重視するアベレージゴルファー」です。ヘッドスピードはTB-5より高めで、スコア80切り前後の層です。TB-7はヘッドが小さくコンパクトなため「構えやすく操作しやすい」との評価があります。またFPがやや大きめなので、球のつかまり感を求める人にはやや難しく感じるかもしれませんが、逆に言えば「捉まりやすい」ため、スライス気味に慣れつつある人には少し寛容で安定しやすいでしょう。TB-7はやさしさも十分ですが、それより「フェースの感覚やコントロール感を楽しみたい」層に適しています。例えばTB-5で安定した挙動を得られているが、さらに構えやすさや打感で上達を目指したい中級者にはTB-7が向いています。またTB-7は「コントロール性が良く距離感も出しやすい」との評価があり、スコアを下げるために距離や方向の再現性を高めたい層にも適しています。

このように、TB-3は初心者～アベレージの広い層に使いやすく、TB-5は中～アベレージで特にやさしさを求める人、TB-7はアベレージ～上級で操作性や打感を重視する人にそれぞれ適合します。ゴルファーは自身のヘッドスピードや得意不得意、好みの打感を踏まえて、この3つのモデルから最適なアイアンを選ぶことができます。

各モデルの評価・ユーザー口コメ・実績

TB-3 フォージド: TB-3はまだ発売直後ですが、公式動画やプレスレビューで高い評価を得ています。実際の試打レビューでは「『TB-5』に近いフィーリングでやさしい」「ナイスショットできるエリアが非常に広い」との印象が寄せられており、「TB-5を超えたやさしさ」が確認できました。プロの石井良介氏も「少なくとも単一素材の軟鉄鍛造アイアンとしてはトップクラスのやさしさ。ついにTB-5を超えるアイアンが出てきたなと感じた」と総合評価しています。ユーザーの口コメでも、「フェース下部でも上がりやすく安定感がある」「飛距離はTB-5より伸びた」「ヘッドが軽くて楽に振れる」といった声が見られます。特にTB-5のユーザーから「もっとやさしくなった」「ミスヒットが減った」という声が多く、TB-3がフォーティーンの中で最も「やさしい」モデルとして確固たる地位を築いていることが伺えます。またTB-3はコンボセッティング対応でTB-5やTB-7と組み合わせて使えるため、現行ユーザーが段階的にTB-3を追加するケースも考えられます。実績としては、TB-5が発売から3年でフォーティーン史上最高の売り上げを記録したアイアンとなった経緯があります。TB-3はそれを凌駕する大ヒットを記録する可能性も秘めており、今後の売上や評価は非常に期待されています。

TB-5 フォージド: TB-5は発売以来大きな支持を集め、「やさしさ」を体現する名器となりました。ユーザーの口コメでは「打感が非常に良い」「やさしくてミスが減った」「フェース下部でも上がりやすい」といった声が多く、特に「やさしい」という評価が圧倒的です。実際、TB-5は「ヘッドスピードが速くない人でも使える」という特性があり、スコア100切りの人でも安定して飛ばせることが口コミで裏付けられています。一方で、TB-5はヘッドが大きい分コントロール感や打感ではややマイルドになり、「フェースの感覚が薄い」という指摘も一部あります。しかし「やさしさを重視するならTB-5が定番」との声も多く、初心者から中級者まで幅広い層で人気です。TB-5はフォーティーン史上最高の売り上げを記録したアイアンとなり、その後継であるTB-3・TB-7にも引き継がれる存在です。プロ野球選手の多村仁志氏がTB-5を愛用していることも知られ、プロからも評価されています。

TB-7 フォージド: TB-7は2022年に発売され、TB-5の後継としてデザインをシャープにしつつやさしさを維持するモデルとなりました。口コメでは「やさしさだけじゃない。軟鉄鍛造の打感が残っている」「距離が合わせやすくラインも出しやすい」と評価されており、寛容性とカッコいい外観の両立が最大の魅力とされています。ユーザーからは「TB-5より小さめなので構えやすい」「フェースが小さい分コントロールしやすい」といった声が多く、TB-7はTB-5と比べるとややハードめのフィーリングではあるものの、「やさしく狙える」アイアンであることが分かります。実際、TB-7はFPがやや大きめでスライスしにくいので、TB-5より捉まりが良く安定しやすいとの評価もあります。また「やさしすぎない」ため、上級者から見ても「これは中～上級向け」という認識があり、TB-7は中級者がやさしさを保ちつつスキルを伸ばしたい人に向いています。TB-7はフォージドアイアンの中では比較的人気が高く、「フォーティーンのアイアン史上空前のヒットを記録した」との声もあります。もっとも、TB-7は価格が高めであることからユーザー数はTB-5ほど多くありませんが、「打感と操作性のバランスが良い」という評価から堅実な支持を得ています。

総じて、TBシリーズはいずれも「軟鉄鍛造の打感」と「やさしさ」を両立した高品質なアイアンであり、ユーザーから高い評価を得ています。TB-3はその中で最も寛容性が高く、TB-5はやさしさの定番、TB-7は操作性とのバランスが良いという点でそれぞれ特徴があります。各モデルの実績も豊富で、フォーティーンの軟鉄鍛造アイアンが「やさしさ」を象徴することを確認できます。

以上、フォーティーン「TB-3」アイアンの発売情報とTBシリーズ（TB-3・TB-5・TB-7）の比較について、特徴やターゲット層、評価について詳しく解説しました。TB-3はTBシリーズの最新モデルとして高い期待を集めており、ゴルファーの中から「世界一やさしい軟鉄鍛造アイアン」として認知されていくでしょう。TBシリーズの各モデルを比較し、自分に合ったアイアンを選ぶことで、より楽しく安定したプレーを心がけてください。