2025年のアクセスランキングを眺めていて、いちばん面白かったのは「上位に来た理由」が、いかにも検索っぽいところに出ていたことです。
たとえば「G430」「Qi35」「ELYTE」「ROGUE ST」。型番がドンと前に出ていて、その後ろに続くのが「振動数」「ヘッド重量」「スリーブ」「互換性」「差し込みの深さ」。言い換えると、読まれたのは“感想”より“確認”。テンションが上がる言葉より、決断の前に必要な言葉でした。
メーカーの公式スペック表って、よくできています。軽いとか重いとか、ロフト何度とか、シャフトのラインナップとか。あの情報があるから、僕らはまず選べます。
でも、最後の最後に残るのは、別の問いです。「そのSって、どのくらいのS?」「TOUR 2.0 BLACKとCHROME、数字でどれだけ違う?」「純正とカスタムを混ぜたら振動数はどうなる?」
スペック表は“間違いなく正しい”のに、なぜか決めきれない。あの感じ。たぶんそこに、みんな立っている。
アクセスランキング
| 1 | ピン G430の純正シャフトALTA JCB BLACK、TOUR 2.0 CHROME、TOUR 2.0 BLACKの振動数を測ってみました |
| 2 | ピン G440の純正シャフトALTA JCB BLUEの振動数を測ってみました |
| 3 | テーラーメイド Qi10シリーズの純正シャフトのディアマナシルバーとディアマナブルー、カスタム系のSPEEDER NK BLACK、TOUR AD VF、Diamana WBの振動数を測ってみた |
| 4 | テーラーメイド Qi35の純正シャフトDiamana BLACK、Diamana SILVER、Diamana BLUEの振動数を測ってみました |
| 5 | キャロウェイ ROGUE STシリーズの純正シャフトのテンセイ55とベンタス5の振動数を測ってみた |
| 6 | PARADYM Ai SMOKE 純正シャフトとTOUR AD VF、SPEEDER NX BLACK、TENSEI PRO BLUE 1Kの振動数 |
| 7 | (随時更新)テーラーメイド、キャロウェイ、ピン、タイトリスト 歴代ドライバーのヘッド重量一覧 |
| 8 | スチールシャフトの振動数 NS950neoのSとR、MODUS105のSとR、ステルスのKBS MAX TM85のSとRなど |
| 9 | ピンG410/G425/G430/G440のシャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について |
| 10 | テーラーメイド STEALTH2(ステルス2)のシャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について |
| 11 | ピン G440のドライバーのヘッド重量と可変式ウェイト重量 |
| 12 | キャロウェイ ELYTEの純正シャフトVENTUS GREEN、TENSEI GREENとDiamana BB、SPEEDER NX VILOの振動数を測ってみました |
| 13 | スリーブの差し込みの深さについて テーラーメイド、キャロウェイ、ピン、タイトリスト、ブリヂストンゴルフなど |
| 14 | キャロウェイ 2021EPICシリーズのスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について |
| 15 | ピンG410/G425/G430のシャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について |
| 16 | ピン G440のシャフトスリーブの過去モデルとの互換性について |
| 17 | タイトリスト TSRの純正シャフトとDI-6、IZ-6の振動数を測ってみました |
| 18 | テーラーメイド STEALTH(ステルス)のシャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について |
| 19 | キャロウェイ エリート(ELYTE)のシャフトスリーブの互換性について |
| 20 | テーラーメイド STEALTH(ステルス)シリーズの純正シャフトのテンセイレッドとディアマナの振動数を測ってみた |
そして、このランキングの上位は、メーカーのスペック表には記載されていない記事ばかりです。
振動数の記事が強いのは、理由が単純です。振動数は、硬い/柔らかいの感覚の話じゃなくて、「数字がこう」と出てしまう。この数字がひとつの目安にしたいからだと思う。
一方で、スリーブポジションや互換性が上位にいるのも納得なんです。ロフト・ライ調整の仕組みは分かっていても、実際のポジションをどうするかで迷う。互換性があるのかないのか、年式をまたぐと不安になる。スリーブ周りの記事が読まれるのは、ゴルフが“道具のスポーツ”だからというより、買い物が“リスク管理”だから、という側面が強い気がします。
そして、地味に強いのが「歴代ヘッド重量一覧」みたいな、随時更新型の参照記事。
「あれ、前作って何グラムだったっけ」
「可変ウェイト、結局何グラム積めるんだっけ」
こういう疑問は、練習場で浮かぶこともあれば、中古サイトを見ていて急に現れることもあります。気になりますからね。
ここまで並べてみると、2025年のランキングはスペック表に載っていない情報。もっと言うと、載っていないからこそ、みんなが困っている情報でした。
だから、これは僕の中では褒め言葉として書いておきたいんですが、このブログは「ゴルフの感想を語る場所」というより、「迷っている人が最後に寄る場所」になってきました。
そして、その役割にいちばん向いているのが、僕がやってきた“マニアックな測定”だった。仕事柄、道具の細部が気になる。たぶん、その癖がそのまま価値になっていると思います。
2025年のランキングは、その手応えが数字になって見えた一年の記録でした。


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