60歳を過ぎて鉄道旅を考え、ビューカードを調べてみました

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僕も60歳を超えました。65歳からは年金をもらおうと思っています。

先日、軽井沢に行ったとき車内にあったトランベールを読んで平泉へ行きたいと思った。平泉と言えば中尊寺があり、中尊寺と言えば藤原秀郷を思い出した。藤原秀郷と言えば高橋克彦の『炎立つ』を思い出し、歴史上の人物のゆかりの地をゆっくり歩いてみてもいいかなって思った。そこから、これからの人生をどう過ごそうかと考えたときに、たまには旅に出るのもいいかなと思ったわけです。

ただ、いまは猫がいるので、家を空けられても一泊くらいです。車は持っていませんから、東京からの一泊旅行となると電車で東日本へ、という形が多くなりそうです。

それならビューカードを作ったほうがいいのではないか。そう思って調べてみたのですが、旅行が年に数回なら、それほど大きな魅力はないかもしれません。

ビューカード スタンダードの年会費は524円

いちばん普通の「ビューカード スタンダード」は、年会費が524円です。

モバイルSuicaへのチャージやオートチャージでは1.5%、えきねっとで新幹線eチケットを購入してチケットレス乗車をすると、合計5%のJRE POINTが貯まります。

ただし、この5%を全部ビューカードの特典と考えるのは少し違います。内訳は、新幹線eチケットの利用で2%、ゴールド以外のビューカードで決済するVIEWプラスが3%です。

つまり、ビューカードを持つことで増える部分は主に3%です。年会費524円を3%で回収するだけなら、年間約17,500円の対象購入で届きます。東京から新幹線で一度往復すれば、元は取りやすい金額ですね。

とはいえ、元を取ったあとに残るのが数百円なら、「これは絶対に作ったほうがいい」とまでは感じません。日常的にSuicaへチャージする人や、定期券を買う人、新幹線を何度も使う人なら積み重なりますが、僕の場合は旅行が年に数回です。

年20万円で3,000ポイントという計算には注意

調査資料には、年間20万円を使い、1.5%で3,000ポイントを得るという試算がありました。

しかし、ビューカードの一般的なクレジット決済は通常0.5%です。1.5%になるのは、モバイルSuicaへのチャージやオートチャージなどの対象利用です。新幹線eチケットは別の仕組みで、条件を満たすと合計5%になります。

年間20万円を使ったから、自動的に3,000ポイント貯まるわけではありません。何に使った20万円なのかで、結果はかなり変わります。

僕のように旅行が年に数回なら、年間利用額を大きく見積もるより、「実際に新幹線へいくら使いそうか」で考えたほうが分かりやすいです。

えきねっととJRE POINTの登録は必要

新幹線eチケットで合計5%のポイントを受けるには、ビューカードで支払うだけでは足りません。

えきねっとの会員登録、JRE POINT WEBサイトへの会員登録、両方の連携、新幹線eチケットの予約時決済、指定席でのチケットレス乗車などの条件があります。

カードを作っただけで何でも自動的に高還元になるわけではないんですね。旅行の前に登録や連携を確認しておかないと、思っていたポイントが付かないこともあります。

逆にいえば、年に数回でも、毎回えきねっとで新幹線eチケットを買うのであれば、ビューカード スタンダードは損になりにくいと思います。ただ、そのためにクレジットカードをもう一枚増やすかどうかは別の話です。

60歳から64歳なら「大人の休日倶楽部ミドル」

僕の年代で気になるのは、普通のビューカードより「大人の休日倶楽部」です。

満50歳から64歳までが対象のミドル会員は、年会費2,624円で、初年度は無料です。JR東日本線とJR北海道線を片道101キロ以上利用する場合、運賃・料金が5%割引になります。

2,624円を5%の割引だけで回収するには、年間の対象運賃・料金が約52,500円必要です。スタンダードカードの年会費524円との差額2,100円だけで考えるなら、約42,000円です。

東京から一泊旅行を年に一度か二度。近場も多い。そんな使い方なら、必ず得になるとはいえません。平泉のほかに仙台、山形、秋田、長野などへ行くようになれば、ようやく考えやすくなります。

また、割引には片道101キロ以上という条件があります。すでに割引になっている一部のきっぷなど、対象外になるものもあります。単純に「JR東日本なら何でも5%引き」ではありません。

65歳になったらジパングをもう一度考える

65歳以上になると、「大人の休日倶楽部ジパング」が選べます。年会費は4,364円です。

JR東日本線・JR北海道線では、片道101キロ以上の対象きっぷが30%割引になります。4,364円を30%で回収する計算なら、対象運賃・料金が年間約14,600円です。長距離の往復なら、一度の旅行でも年会費を上回る可能性があります。

これはミドルの5%とはずいぶん違います。僕の場合、いま慌ててミドルへ入るより、まず実際に一泊旅行をしてみて、65歳になった時点でジパングを検討するほうが合っているように思いました。

もちろん割引対象外の期間や列車、設備があります。JR東日本・北海道以外の全国のJR線については、初回から一律30%ではなく、利用回数による20%・30%の条件もあります。申し込むときには、その時点の公式条件をもう一度確認したほうがいいですね。

カードを作る前に、一度旅へ出てみる

カードのポイントを調べていると、いつの間にか旅行そのものより、「どうすれば一番得か」を考えてしまいます。

でも、平泉へ行きたいと思ったのは、ポイントを貯めたいからではありません。60歳を過ぎて、これからの時間をどう使うか考えたことが始まりです。

ビューカード スタンダードは年会費が安く、新幹線eチケットを使えば年に一度の旅行でも元は取りやすいカードです。ですから、魅力がないというより、僕の使い方では得する金額がそれほど大きくない、ということですね。

年に何度も鉄道へ乗るようになったら、そのとき作ればいい。65歳になって長距離旅行を続けたいと思ったら、大人の休日倶楽部ジパングを考える。いまは先に平泉への一泊旅行を計画してみようと思っています。

旅に出るためにカードが必要なのではなく、旅をするようになった結果、カードが必要になる。その順番でいいのかもしれません。

確認した公式情報

カード年会費、ポイント付与率、割引条件は2026年8月30日時点で確認しました。キャンペーンやサービス内容は変更されることがあります。

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