Qi4D というと、まずヘッドの性能に目が行きます。ただ、実際に打ってみたときの印象を大きく左右するのは、純正シャフトの違いです。テーラーメイド公式では、Qi4D ドライバーに REAX 60 Mid Rotation Blue、REAX 50 Mid Rotation Blue、REAX 50 High Rotation Red、REAX 60 Low Rotation Whiteが用意されていて、長さはいずれも45.5インチ。シャフト重量は 60.5g、56g、52.5g/54.5g/49.5g 、62.5gと分かれており、最初からかなり明確に性格を分けていることが分かります。


Qi4D の純正シャフトを見ていて面白いのは、ただ「軽い・重い」で終わっていないところです。テーラーメイド側は 1,100万件のスイングデータをもとにオリジナルシャフトを設計したと説明していて、Qi4D 全体を「一人ひとりのスイングに合わせて最大限のスピードを引き出す」シリーズとして位置づけています。つまり REAX は、付属品のような純正ではなく、Qi4D というシリーズの考え方そのものに入っているシャフトです。
振動数ですが、Qi35と比べるとややしっかりしている設計になっていると思われます。REAX 50 MRの振動数251というのはNX VIOLET 50やSPEEDER NX BLACK 50などがあります。
まず REAX HR 50 S は、つかまりやすさと球の上がりやすさを求める人に向いた1本です。公開記事では、フェースローテーションが多めのゴルファー向けとして説明されていて、先端の動きを使ってヘッドを走らせやすい性格とされています。右へ抜ける球を減らしたい人や、キャリーを出しやすい純正を探している人は、まずこのタイプから試しやすいと思います。
次に REAX MR 50 S です。ここが Qi4D の中心にある純正と言ってよさそうです。前作 Qi35 純正の Diamana TM55 S の 244CPM と比べても、MR 50 S はかなりしっかりしています。実際に 251CPM という数値を見ると、振ったときに頼りなさを感じにくく、左右のブレを抑えやすい純正として位置づけやすいです。やさしさだけを前面に出した純正というより、振れる人がそのまま使える純正に近い印象です。
そして REAX LR 60 S は、数字だけでは判断しにくいタイプです。248CPM なので、表面上は MR より少し低く見えますが、先端の剛性が高く、ヘッドの開閉が少ないゴルファー向けと説明されています。60g台という重量も含めて考えると、しっかり叩いて低スピンの強い球を打ちたい人に向いた純正です。単純に CPM の大小だけでなく、どこがしなるのかまで含めて選んだほうが、このシャフトの性格はつかみやすいと思います。
ここまでをまとめると、Qi4D の純正 REAX はかなり役割がはっきりしています。球をつかまえたいなら HR、純正でもしっかり感を重視するなら MR、叩いて強い球を打ちたいなら LR です。テーラーメイド公式のスペックと、公開されている試打検証の数値を合わせて見ると、Qi4D はヘッドだけでなくシャフト側でもかなり細かく打ち手を分けにいっていることが伝わってきます。試打するときは、ヘッドの見た目や打感だけでなく、どの REAX が挿さっているかまで見ておくと、印象が大きく変わるはずです。


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