プロギア02アイアンは、やさしさと操作性の真ん中を狙った王道モデル

Golf

現在のプロギアには、00、01、02、03、04という5種類のアイアンがあります。

00は三浦技研が製造する数量限定のプロフェッショナルモデル。01は操作性と打感を重視したアスリート向け、03は飛距離性能を高めた飛び系、04は飛距離とやさしさを両立させたモデルです。

その真ん中に位置するのが、今回発売されたプロギア02アイアンです。

プロギアは02アイアンを「セミアスリートタイプ」「バランス重視のセンタースペック」と位置づけています。シャープな見た目を保ちながら、01アイアンよりも寛容性を持たせ、高弾道と安定したキャリーを狙ったモデルです。

ひとことで言うなら、難しすぎず、やさしすぎないアイアンです。

02アイアンは何かを諦めた中間モデルではない

アイアンの中間モデルと聞くと、飛距離も操作性も打感も平均的な、特徴の薄いクラブを想像するかもしれません。

しかし、02アイアンは単に01と03の中間に置かれたモデルではありません。

操作性、安定性、弾道の高さ、打感、構えやすさ。このすべてを高い水準でまとめることを目的に作られています。

飛距離だけを優先したアイアンではありません。かといって、芯を外した瞬間に大きく飛距離を失うようなシビアなアイアンでもありません。

ゴルファーが構えたときに思い描いた球筋と、実際に打ち出される球をできるだけ近づける。そのために重心点をフェースセンター付近に配置しています。

この「イメージと結果を近づける」という考え方が、02アイアンの中心にあります。

ドライバーのヘッドスピード40m/s前後に合いやすい

ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後あるゴルファーは、飛び系アイアンを使わなくても、ある程度の飛距離を出せます。

その一方で、本格的なアスリートアイアンにすると、芯を外したときの飛距離差や弾道の低さが気になることがあります。

その境目にいる人に合いやすいのが02アイアンです。

7番アイアンのロフト角は30度です。最近の飛び系アイアンほどロフトを立てておらず、昔ながらのアスリートアイアンほど寝かせてもいません。無理に低スピンで飛ばすのではなく、ある程度の高さとキャリーを確保しながらグリーンを狙える設定です。

もちろん、ヘッドスピードだけでアイアンを決めることはできません。

それでも、ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後あり、アイアンにも飛距離より高さ、方向性、打感を求める人には、02アイアンは非常に分かりやすい選択肢だと思います。

シャープに見えるのに、構えたときの緊張感が少ない

02アイアンの良さは、バッグに入っている姿だけではなく、ボールの後ろに置いたときに分かります。

フェースプログレッションを大きくし、リーディングエッジをストレートに見せる設計になっています。スコアラインの位置も調整され、フェース面がすっきり見えるように作られています。

グースの強いアイアンは、つかまりそうに見える反面、左へのミスを意識する人には構えにくいことがあります。

反対に、完全なストレートネックでヘッドが小さすぎると、今度はミスが許されないように感じます。

02アイアンは、アスリートモデルらしい顔を残しながら、必要以上の緊張感を与えない形状です。

キャロウェイのX FORGED、スリクソンのZX5系、ブリヂストンゴルフの242CB+、タイトリストのT100など、見た目や打感にこだわってアイアンを探している人が、比較候補として手に取りやすいカテゴリーだと思います。

ただし、02アイアンはその中でも操作性だけに寄せず、弾道の高さと安定感をかなり意識したモデルです。

ハーフムーンソールがミスを小さくする

今回の02アイアンで注目したいのが、新しく採用されたハーフムーンソールデザインです。

一般的にアイアンは、ロングアイアンでは比較的レベルに近い軌道で入り、ショートアイアンになるほどダウンブローが強くなります。

同じソール形状のままでは、ショートアイアンになるほどリーディングエッジが地面に刺さりやすくなります。

そこで02アイアンでは、番手ごとにソール前方の削り幅を変えています。ロングアイアンでは削り幅を小さく、ショートアイアンでは大きくすることで、どの番手でもリーディングエッジが刺さりにくく、ヘッドが抜けやすい設計になっています。

ソールの抜けは、芝の上から打ったときの結果に直結します。

少し手前から入ったときでもヘッドが減速しにくくなれば、縦の距離差を小さくできます。ナイスショットをさらに良くするというより、少し悪かったショットを大きなミスにしないための機能です。

アイアンでスコアを作るには、このような地味な安定性が大切です。

ロングアイアンとショートアイアンで役割を変えている

02アイアンは、すべての番手を同じように作っているわけではありません。

4番から7番には、トップブレード側に向かってフェースを薄くするグラデーションフェース設計を採用しています。これにより反発性能を高めながら低重心化し、ボールの上がりやすさを確保しています。

一方で、インパクトする部分は厚みを持たせ、打感が薄くならないようにしています。

さらに、フェース裏側の溝は番手ごとに本数と配置が変えられています。

ロングアイアンでは飛距離と上がりやすさを重視し、ショートアイアンでは距離のコントロール性能を重視する。番手ごとに求められる仕事を分けて設計しています。

ロングアイアンはやさしく飛ばしたい。しかし、ショートアイアンまで飛びすぎるクラブにはしたくない。

この矛盾を、番手別の構造で解決しようとしているわけです。

軟鉄鍛造の打感と複合構造のやさしさ

02アイアンのボディには軟鉄S20Cが使われています。

ただし、完全な軟鉄一枚構造ではありません。フェースにはニッケルクロムモリブデン鋼を使い、4番から7番はCNC加工を組み合わせています。軟鉄鍛造の感触を残しながら、フェースの反発性能や低重心化も狙った複合構造です。

純粋な打感だけを最優先するなら、00や01のようなモデルが候補になります。

しかし、コースで毎回フェースの真ん中に当てられるとは限りません。少し打点がずれても高さとキャリーを残したい。それでも、硬く弾くだけの打感にはしたくない。

02アイアンは、その現実的な要求に応えたアイアンです。

6番からPWまでの5本セット

標準セットは6番から9番、PWまでの5本です。

ロフト角は6番が27度、7番が30度、8番が34度、9番が39度、PWが44度。4番は21度、5番は24度で単品購入できます。

PWが44度なので、その下に48度前後のウェッジを入れると自然な流れになります。

現在50度や52度のウェッジを使っている場合は、PWとの距離差が大きくならないか確認した方がいいでしょう。アイアンを買い替えるときは、7番の飛距離だけではなく、PWからウェッジへのつながりも重要です。

価格はスチールシャフトの5本セットが税込13万2000円、カーボンシャフトが税込13万7500円です。ロフト角とライ角はプラスマイナス2度の調整に対応しています。

02アイアンをおすすめしたいゴルファー

02アイアンが合うのは、飛距離だけでアイアンを選びたくない人です。

トップブレードが厚く、大きなグースが付いたアイアンには違和感がある。しかし、小ぶりなアスリートアイアンを使い続けるほどショットは安定していない。

打感や構えやすさにはこだわりたい。ボールをある程度操作したい。それでも、ミスしたときにはクラブに助けてもらいたい。

そのようなゴルファーに02アイアンは合っています。

特に、ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後あり、アイアンでは一発の飛距離よりも、安定したキャリーでグリーンを狙いたい人にはおすすめしやすいモデルです。

反対に、とにかく7番アイアンで遠くへ飛ばしたい人なら03や04の方が合うでしょう。小さなヘッドと一枚物の打感、細かな操作性を最優先するなら00や01が候補になります。

まとめ

プロギア02アイアンの魅力は、何かひとつの性能が突出していることではありません。

構えやすい。打感がいい。ボールが上がる。ソールが抜ける。少し芯を外してもキャリーが大きく落ちにくい。

アイアンに必要な性能が、うまくひとつにまとめられています。

アスリートモデルを使いたい気持ちはあるけれど、難しいクラブで我慢する必要はない。飛び系アイアンは楽だけれど、もう少し打感や距離感にもこだわりたい。

そう考えている人にとって、02アイアンはプロギアのラインアップで最も中心に近いモデルです。

やさしさだけでは物足りない。しかし、難しさを求めているわけでもない。

長く使える、見た目のいい軟鉄鍛造アイアンを探しているなら、一度構えてみる価値のあるアイアンだと思います。

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