北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の体制で臨む大塚。だが、ブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は、銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、町へ消えてしまった。あり得ない現実に、新種の薬物を摂取している可能性が考えられたが、犯人は逃走する際に一枚の絵を大事に抱えていたという。この絵は一体何なのか?
ちょっとオカルトが入っていますがなかなか面白い。カシアンというのはイコンに描かれた聖人のこと。このカシアンが4年に一度、2月29日にイコンから抜け出し災いをもたらす。その、カシアンが描かれたイコンが日本に入ってくる。憎しみが憎しみを呼ぶ。人の心にある憎しみに対して、世の中の憎しみに対して、カシアンと戦う大塚を通して人間の生きるすべを問いかけるような作品になっている。大塚がカシアンに呼びかける場面でカシアンがそれに応える場面では笑ってしまった。
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