ある程度、ゴルフをやってきて番手間の距離が安定してきたらウェッジの買い替えを考えてもいいと思います。ウェッジにはアイアンセットからの流れのウェッジと、ウェッジ専用モデルがあります。
テーラーメイドを例にとると、ステルスアイアンにはAWとSWが別売りであります。しかし、アスリート系のPシリーズ(P770、P790、PMC)には別売りのウェッジはありません。その代わり、ウェッジ専用のMG3やHI-TOEがあります。
一般的にアスリートモデルのアイアンは別売りのウェッジはありませんが、アベレージゴルファー向けにはアイアンセットの別売りウェッジがあります。どちらのウェッジがいいのか?それは、使い手によってになります。スコアがまとまらないうちは別売りウェッジがあるアイアンセットとウェッジを使うのがいいと思います。ショートゲームをもう少しレベルを上げたいと思ったらウェッジ専用モデルにするのがいいです。
お勧めのウェッジ専用モデル
お勧めは上の表のウェッジ専用モデルです。ウェッジ専用モデルはロフトのバリエーションが豊富です。また、モデルによっては同じロフトでもソールグラインド・バウンスも数種類あります。
ウェッジを選ぶポイントしては使っているPWのロフトを知ることです。アイアンからウェッジを繋げる場合、PWのロフトと使いたいロフトの差が変則にならないほうがいいです。
例えばPWが44°で、ウェッジを2本入れたい場合は50と56が一般的です。ウェッジを3本入れたい場合は48、52、56か50、54、58です。ただし、飛び系アイアンの場合はロフト差以上に距離差が出ると思います。距離差が出るのがいけないのではなく、距離差が出たときに使いにくいかどうか。PWが44で、48のウェッジだと距離差がありすぎて使いにくいと感じたら46のウェッジを入れるのがいいです。44のPWは飛び系アイアンに多く飛距離が出るので、46のウェッジを入れてもしっかり距離差は出ると思います。
このように、ロフトのバリエーションがあると組み合わせの自由度が増すので、使いやすいウェッジのセッティングが出来ます。ただし、ウェッジは同じモデルで揃えたほうがいいです。たまに、メーカー違いでウェッジを入れている人を見ますが、分かっていないまま使っている感じです。上手くなりたかったら、モデルを揃えるのがいいです。
ボーケイ SM9とフォージド
世界で一番売れているウェッジと言えばボーケイのSMシリーズ。フォージドは日本専用モデルです。現在、発売されているSM9ですが、ロフトは46~62まで、グラインドは56と58が4種類、60が5種類もあります。
グラインドとバウンスは連動しているので、Sソールはバウンスが10、Mソールはバウンスが8と決まっています。ただし、Fソールはロフトによってバウンスは違います。
ウェッジはバウンスがある方が優しいので、FソールやKソールがおすすめです。vokey.comにはツアー選手の使用ウェッジが出ていますが、ジャスティン・トーマスは46F、52F、56F、60Tで60以外はバウンスが多いFソールを使っています。
ボーケイフォージドは日本専用モデルで、SM9に比べるとグラインド・バウンスのバリエーションは少ないです。しかも、18年モデルに比べてMソールが増えています。現行では50-10M、52-10M、54-10MなどMソール中心になっています。Mソールって難しくないの?思ってしまいますが、実は、日本ではハイバウンスよりもローバウンスのほうが売れている経緯があります。ウェッジが苦手な人の多くはハンドファーストがきつめで、ロフトを立ててしまう傾向にあります。ですから、日本限定のフォージドはソールのリーディングエッジ側を落とし、刺さらないようにして抜けをよくする工夫がされています。ですから、Mソールでありながら優しい設計になっています。
キャロウェイ JAWS MD5とJAWSフォージド
キャロウェイのJAWS MD5もSM9に負けずにグラインド・バウンスの種類が豊富です。ソールの種類はスタンダードのSグラインド、ワイドソールのWグラインド、ローバウンスでフェースの開閉がやりやすいCグラインド、Cグラインドと同じ削りでバウンスの多いXグラインドの4種類。お勧めの組み合わせは46~54はSグラインド、56と58はバウンス12のWグラインドです。
JAWS MD5は2019年9月に発売されているので、そろそろ新しいモデルが出てもいい頃ですが何もアナウンスはないし、SNSでも上がってこないです。市場在庫が少なくなってきているのでキャロウェイファンにとってはつらい状態です。
JAWSフォージドは日本限定モデルです。全番手がCグラインドのみです。日本人が大好きな軟鉄鍛造(フォージド)ウェッジです。
クリーブランド ZIP COREとDEEP FORGED
クリーブランドのZIP COREはソールグラインドがバウンス10のMID、12のFULL、8のLOWの3種類です。ロフトは46~60まであり、価格が抑えめなのでコスパに優れたウェッジです。クリーブランドのウェッジはRTX588がよく売れましたが、その後は迷走が続きZIP COREは久々のヒット商品です。
DEEP FORGEDが日本人が大好きな軟鉄鍛造(フォージド)ウェッジです。ソールの種類はなく48~52は10F、54~58は12M、60は10Mです。ZIP COREよりもフェース面がやや大きめになっています。
ピン GLIDE4.0とGLIDE FORGED PRO
ピンのGLIDE4.0はソールグラインドがスタンダードのSグラインド、バウンスが多くソール幅の広いWグラインド、ローバウンスのTグラインド、それとピンと言えばEYE2ソールです。ピンの58Wはyoutubeで取り上げられたヒット商品です。一時、メーカーカスタムの受注残が凄いことになったとか。Wグラインドは優しいのでお勧めしているのですが、言葉で伝えるよりもyoutubeのほうが説得力があるようです。
GLIDE FORGED PROは『PRO』と名がつくようにヘッドが小ぶりで操作性にたけたウェッジです。ただし、操作ができるテクニシャンにはお勧めですが、操作が出来ない人には難易度が高いウェッジです。小ぶりなヘッドが好きな人にはお勧めです。
ピンのウェッジですが、グリップが特徴的で短く握ってもいいようにグリップが長いです。ですから、グリップ交換は要注意です。グリップが長いので重量は少し重めになっています。
フォーティーン RM4とDJ-5
MIDE IN JAPANのウェッジと言えばフォーティーンですね。工場は群馬県高崎市にあります。RM4はツアーモデルで、DJ-5はアベレージゴルファー向けです。
RM4のグラインドは56、58、60のみ2つのバリエーションがあり、スタンダードなSソールとトゥヒールが落としてあるHソールです。HソールはボーケイでいうMグラインドです。
DJ-5はソール広めでバウンスはすくなめです。ウェッジが苦手でリーディングエッジが浮くのが嫌な人にはお勧めのウェッジです。
シャフトはオリジナルのカーボンとスチールがあります。スチールは日本シャフト製なので、新型コロナウイルスの影響とゴルフブームの影響で供給が大幅に遅れているようです。
テーラーメイド MG3とHI-TOE
テーラーメイドはミルドグラインドシリーズの3代目MG3と2代目HI-TOEがあります。どちらも、フェース面がノーメッキです。また、HI-TOEはカッパー仕上げなのでいい感じに変色します。
MG3のグラインドは46~54はスタンダードなSグラインドのみ、56~60はスタンダードなSグラインド、バウンスの多いHグラインド、バウンスの少ないLグラインドの3種類です。
HI-TOEは50~62までスタンダードなSグラインドがあり、58と60はバウンスの少ないLグラインド、56~60にはバウンスの多くトゥヒールが落としてあるビッグフットがあります。
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