この本を読んでから知ったのですが、前作『天使の牙』からの続編と言うことなので、これから読む方は前作を読んでからの方が話に入りやすいかも。主人公のアスカは脳移植を受けて別の女性の体を持つことになった。そして、同じような移植手術を受けたロシアの殺しやヴォルーク。ふたりに因果関係はないが、ふたりはコワルスキー博士の手によって生まれ変わった。一方は一度死んだが再び刑事として生まれ変わり、一方はロシアの元KGB幹部の手によって任意的に殺し屋から殺し屋に生まれ変わった。
迫力のあるエンターテインメント作品でどきどきします。脳移植を受けた人物が別人の体を手に入れるという非常に面白い内容。心と体の葛藤をもう少し描いてくれるとよかったかもしれないが、ストーリーのスピード感を考えるとあまり精神的な部分を描くと話が詰まってしまうのかも。とにかく一気に読めてしまいました。前作を読んでいないのでこれから読んでみたいと思う。
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