私的には、2022年のオノフはかなり攻めたモデルになっているのではないかと思っています。これまで、アスリートゴルファー向けの黒とアベレージゴルファー向けの赤というイメージでした。特に赤は、アベレージゴルファー向けゴルフクラブの代表格ゼクシオの対抗モデルの意味合いが強かったです。それが、2022年モデルのAKAはデザインをKUROに合わせ、また機能面でもKUROに搭載されているクロスバランステクノロジーを採用しています。そこで、進化したAKAとKUROのスペックを比較してみました。
2022年モデル AKAとKURO
ヘッドデザインを見ると、黒と赤のAKA、黒と黄色のKUROです。ソールウェイトはAKAが2つ(ヒールとバック)、KUROが3つ(ヒール、バック、トゥ)になっています。
AKAとKUROのスペック比較一覧
ヘッド重量とグリップ重量とクラブ重量
ヘッド重量を見ると、AKAが190g、KUROが193gとなっていました。重量は四捨五入しているので、±1gぐらいの誤差はあると思います。グリップ重量はウェイトがついていない状態では約43gでAKAは3gのウェイトがついてトータル46g、KUROは7gのウェイトがついてトータル50gになります。
シャフト重量はSフレックスでAKAが約52g、KUROが約49gとAKAのほうが重いです。ヘッドとグリップはKUROのほうが重いので、全体重量としてはKUROのほうが重くなっていますがKUROのシャフトのほうが軽いとは驚きました。クラブになった状態ではKUROのほうが重いので、まさかシャフトはAKAのほうが重いとはね。書き出して比較しないと分からないもんです。
KUROに比べて、AKAのほうがシャフトが重く、グリップが軽いとなるとヘッド重量が3g軽いぐらいではバランスは重く出ます。ということは、AKAのシャフトはカウンターバランスになっているのかもしれませんね。しかし、SRのバランスがSと同じD0.5ということはSRはカウンターバランスになっていないと思います。
試しにAKAのヘッドにKUROのCBT:622Dを付けてみると、総重量は約300gですがバランスはC9でした。逆にKUROのヘッドにAKAのSシャフトを付けてみると総重量は約303gでバランスはD2になりました。
振り感としてはAKAのSシャフトは手元が重いせいかヘッドが走る感じがしました。また、SRやRはヘッドが利いた感じがしました。AKAのSシャフトはアスリート寄りのスペックになっていると思います。
いろいろ調べてみるとなかなか面白いクラブというのが分かりました。
クラブの仕様 長さ、バランス、ライ角、フェースアングル
クラブの長さはAKAとKUROは同じ45.5インチ。バランスはKUROがD1、AKAのSがD0.5、SRもD0.5、RがD0でした。
ライ角はAKAが61度でKUROが57度ですから、AKAのほうがアップライト設計でつかまりがいいです。AKAでつかまりが良すぎると感じる人はカチャカチャでスリーブ位置をフラットポジションにすると59度になるので、つかまりが少し抑えられます。
フェースアングルはAKAのロフト10.5度が+0.5フックフェースに、ロフト11.5度が+1.0フックフェースになっています。KUROはロフト9度が-0.5オープンフェースに、ロフト10度が±0のスクエアになっています。このように、ロフト角によってフェースアングルを変えてあります。ですから、AKAの場合は11.5度のほうがよりボールが上がりやすい設計になっています。
海外ブランドはロフトとフェースアングルを変えることはほとんどないですが、国産ブランドはロフトに対してのフェースアングルを変えるものがあります。ゼクシオもロフトごとにフェースアングルを変えています。
このサイトを見ている人なら分かると思いますが、同じロフトでもフックフェースになるとロフトがつくことになります。ということは、AKAの10.5と11.5は1度の差ではなく、11.5はもう少しロフトがついていることになります。
シャフトの重さと振動数
シャフトの重さはAKAのSが52g、SRが49g、Rが46gで、KUROのSが49gです。重量だけ見ればAKAのSRとKUROのSが同じ重さになります。
振動数はAKAのSが251、SRが234、Rが225でKUROのSが241でした。面白いことにAKAのSのほうがKUROのSよりも振動数は硬く出ました。トルクはAKAのSが4.9でKUROのSが4.2ですから、KUROのほうがねじれに対してはしっかりしています。ちなみに、AKAのSの硬いのはシャフトの個体差化かと思ったので、何本か測定してみましたがだいたい同じでした。
スペックから見たAKAとKUROについて
AKAのSRとRはこれまでのAKAを継承しています。しかし、SについてはかなりスペックをあげているのでKUROを使うような人が「もう少しつかまりをよくしたい」「もう少し優しいクラブのほうがいい」と思っているならAKAのSを使うのがいいです。重量感が欲しい人はAKAにラボスペックの60台を入れるといいですね。
KUROはドローを抑えたい人はロフト9.5、ストレート系の人はロフト10.5がいいと思います。インサイドアウトの軌道でドローヒッターはKUROの9.5がいいと思いますが、ボールを上げたい人は10.5にして少しOPにするといいです。
コメント