ユーティリティーの振動数 TENSEI ORANGE HY80、NSPRO 950NEO、NSPRO MODUS3 TOUR105、NSPRO MODUS3 HB GOSTなど

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最近、フィッティングをしてよく売れているユーティリティの振動数を測ってみました。ユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンの間のクラブで使い勝手がよく、女子プロでも2本入れているのが普通になっています。

 

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ユーティリティの振動数

測定したのは一番売れる番手の4番で、ロフトはメーカーによってまちまちですが21度か22度です。

 

 

TENSEI ORANGE HY80の振動数

いまだに人気のハイブリッド用シャフトと言えばTENSEI ORANGE HY80ですね。メーカーが純正カスタムで付けているのはピンとタイトリストだけ。他のメーカーはカスタムになるので、すぐに欲しい人はピンかタイトリストを選んでいます。

振動数を見ると、G425 HB 4番に装着した時は282、TSi2 U4に装着した時は283ですからほぼ同じですね。振動数的にはテーラーメイドのステルスの純正カーボンTENSEI BLUE TM-60(22)とほぼ同じですが、振ったときの硬さはTENSEI ORANGE HY80のほうが明らかに硬いです。

TENSEI ORANGE HY80は手元調子でカウンターバランスになっているので、振動数は低めに出ています。しかし、先端剛性は高いのでシッカリして硬いです。

50~60g台の純正カーボンでは軽く、スチールでは重く感じる人にハマるシャフトですね。ヘッド的にはG425のほうがTSiよりも優しいので、ユーティリティがあまり得意ではない人はG425を選んでいます。

NSPRO 950NEO、NSPRO MODUS3 TOUR105の振動数

NSPRO 950NEOとNSPRO MODUS3 TOUR105ですが、シャフト名に950と105とあるので重量が10gぐらい差があると思っている人が多いですが、組み立てる前のシャフト単体の重さはNSPRO 950NEOが98gで、NSPRO MODUS3 TOUR105は106.5gです。しかし、シャフト単体の長さがNSPRO MODUS3 TOUR105のほうが2インチ長いです。ということは、クラブにしたときには2インチ分余計にカットすることになるで、実質の重量差は2~3gになります。

G425HBに装着してそれぞれ振動数を測ってみると、NSPRO 950NEOが305で、NSPRO MODUS3 TOUR105が302でした。クラブ重量はNSPRO 950NEOが388g、NSPRO MODUS3 TOUR105が390gでNSPRO MODUS3 TOUR105のほうが重いです。ですが、振動数はNSPRO 950NEOのほうが硬く出ました。しかし、実際に振ると明らかにNSPRO MODUS3 TOUR105のほうが硬いです。NSPRO MODUS3 TOUR105は元調子で、NSPRO 950NEOは中調子です。

振動数計は手元を固定して計測するので、元調子よりも中調子のほうが硬く出る傾向にあります。振動数だけで判断をすると間違ったクラブ選びになるので気を付けたほうがいいです。

NSPRO MODUS3 HB GOSTの振動数

NSPRO MODUS3 HB GOSTはスチールとカーボンの複合構造で出来ています。NSPRO MODUS3 HB GOSTを、純正カスタムで付けているのではタイトリストだけなのでTSi2の4番ユーティリティで測定してみました。NSPRO MODUS3 HB GOSTの振動数は313なので、NSPRO MODUS3 TOUR105よりも硬めです。シャフト重量はシャフト単体の41インチで90g(S)。TENSEI ORANGE HY80と比べてもクラブ重量で10g重いです。

重量的にはNSPRO 950NEOやNSPRO MODUS3 TOUR105よりも軽いですが、振動数は硬いのでシッカリ振りたい人に合います。特にDG S-200を使っている人のなかにハマる方が多いです。NSPRO MODUS3 HB GOSTのようなシャフトがない時代はユーティリティにもアイアンと同じDG S-200を入れていた時代もありましたが、今は選択枠が多いのでより自分にあったシャフトを選べると思います。

ピンの純正シャフト TOUR 173-85とALTA JCB SLATEの振動数

いまだによく売れるのがピンのG425のユーティリティです。ピンはシャフトの選択枠が多く、お店によってですが多くのタイプのシャフトを取り揃えています。

ピンの純正シャフトTOUR 173-85は重量がありシッカリしている。しかも、純正価格なのでお手頃ということもありよく売れています。振動数は303なのでNSPRO 950NEOやNSPRO MODUS3 TOUR105に近いです。しかし、クラブ重量が軽いでのいわゆる軽硬系のシャフトです。

ピンのウッドにもTOUR 173があるので、それに合わせる人が多いです。また、他社のカスタム系シャフトにも合います。重量感が欲しい人はXシャフトにするとシャフト重量で5g重くなるので、もう少ししっかり感が出ます。

ピンの純正シャフトのALTA JCB SLATEのSシャフトの振動数は273です。今回、比較した中では一番柔らかく出ました。重量は349gなので、ステルスよりは重いです。ALTA JCB SLATEはXからRまであり、Xは69gで中調子、Sは60gで中調子、SRは55gで先中調子、Rは50gで先調子となっています。他社と違い、重量差を広めに設定し、キックポイントも変えているのが特徴です。種類が多いので、フィッティングするとどれかに当てはまるので売れています。しかも、ヘッドはシャローで優しいですからね。

ステルスとSIM2MAXの振動数

ステルスとSIM2MAXの振動数も測ってみました。測定結果はステルスが282、SIM2MAXが288でした。SIM2MAXのほうが硬めに出ています。ウッド系はステルスのほうが硬めになっていましたが、ユーティリティはSIM2MAXのほうが硬いですね。

先日、両方を試打した人がいてSIM2MAXを打つと右に抜け、ステルスを打つと真っすぐ飛んでいました。SIM2MAXのほうが一発の距離はでていましたが、安定感がなかったです。そして、この人はステルスを購入していきました。

同じように打って同じ結果にならないのはクラブの仕様、シャフトの性能など要素が複数あるので、なんなのかはっきりしないことのほうが多いですが、分かることは合うクラブのほうが真っすぐ飛ぶ確率が高いし、振りやすいです。

振動数はあくまでも目安で、振りやすくて、真っすぐ飛ぶクラブを選ぶのいいです。

 

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