『旅のいろ』 北方 謙三

 主人公の弁護士・風間は友人の冬美に頼まれて離婚問題の相談にのることになった。依頼主の女性聖子はどこにでもいる普通の女性なのに、気になる。聖子は相手に対してとことん尽くすタイプでありながら、相手の男性に惜しげもなくお金を使う。そして、儲けるつもりはないのに仕事や事業が上手くいってお金が入ってくる。聖子に魅せられた男性は次々と死んでいく。聖子に絡んだ問題を風間は顧問弁護士として解決していく。
 尽くす女性と壊れる男性。これまで読んだ北方作品とは違ってジリジリと人間の心が壊れていくのが怖い。2人称、3人称はいいのだけど、男性が同じような感情表現になっているのは気になったかな。それと、冬美とのセックス描写はグロテスクでこいう描き方もあるのかと新しい面を見た気がした。

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