これから少しずつ鉄道旅行をしてみようと思っています。といっても、仕事はできるだけ長く続けたいので、毎月のように旅行へ出かけるわけではありません。年間で2〜3回、一泊旅行ができれば十分です。温泉に入り、おいしいものを食べて、古い寺や史跡を巡る。そんな旅をこれから増やしていくために、まず新幹線に乗る環境を整えることにしました。
そこで申し込んだのが「ビューカード スタンダード」です。えきねっともJRE POINTもすでに登録済み。あとはVIEWカードとモバイルSuicaをつなげれば、スマホで新幹線を予約して、そのまま改札を通れる環境ができあがります。
ところが、カードを申し込んだところで最初の小さなつまずきがありました。
「即時発行されると思っていたのに、されなかった」
今回は、実際にVIEWカードを申し込んでみて分かったことを書いてみます。
PASMOからモバイルSuica中心へ変えようと思った
これまではPASMOを使ってきました。以前は定期券があったので、PASMOを使うのが自然でした。現在もクレジットカード機能付きの京王PASMOを持っています。
ただ、これから新幹線を使って遠出するなら、JR東日本系のサービスをまとめた方が分かりやすい。えきねっとで新幹線を予約し、VIEWカードで支払い、新幹線eチケットにモバイルSuicaを紐づける。当日はスマートフォンを改札にタッチして乗る。これなら紙の切符を発券する必要もありません。
普段の買い物も、Apple Pay、PayPay、楽天ペイなどを使っていて、現金を使うことはかなり減りました。緊急用としてクレジットカードを2枚ほどカードケースに入れていますが、財布そのものを持ち歩くこともほとんどありません。
だったら鉄道もスマートフォン中心にしてしまおう。そう考えて、モバイルSuicaを使うことにしました。
VIEWカードはSuica付ではなくタッチ決済付を選んだ
ビューカード スタンダードを調べていると、実カードには「Suica付」と「タッチ決済付」があります。
最初はSuica付の方がいいのではないかと思いました。モバイルSuicaはスマートフォンなので、充電が切れたり故障したりすれば使えなくなります。僕は、めったに起きないことでも、ある程度は準備しておきたいタイプです。
そこで「物理Suicaを予備として持っておけばいいのではないか」と考えました。
ただ、調べてみると、モバイルSuicaと物理Suicaは連動しているわけではありません。同じ残高を共有するバックアップではなく、それぞれ別のSuicaとして扱われます。
ここは最初に思っていたイメージとは違いました。
さらに考えてみると、僕はすでに京王PASMOを持っています。スマートフォンが使えなくなった場合の交通系ICカードはすでにあるわけです。
そうすると、VIEWカードにもSuicaを付ける必要性はかなり下がります。
普段の鉄道はモバイルSuica、新幹線はえきねっと+モバイルSuica、万一の交通手段は京王PASMO。そしてVIEWカードはクレジットカードのタッチ決済に対応させる。この方がそれぞれの役割が重なりません。
最終的に「ビューカード スタンダード・タッチ決済付」を選びました。
即時発行なら、その日のうちに全部設定するつもりだった
僕がやりたかったのは、VIEWカードを即日で作ってすべての登録を1日で終わらせたかった。
カードを申し込んだら、そのままビューカードアプリを登録し、JRE POINTとつなぎ、モバイルSuicaを設定する。そして、えきねっとの支払いカードをVIEWカードへ変更して、新幹線eチケットにモバイルSuicaを登録する。
ここまで一気に終わらせたかったのです。
こういう設定は、途中までやって数日空くより、その場で全部やってしまった方が分かりやすい。特に今回は「旅行へ行くための環境を作る」という一つの目的があります。
VIEWカードには即時発行があります。最短数分でバーチャルカードが発行されるなら、その日のうちにモバイルSuicaまで全部設定できる。
そう思って申し込みました。
ところが、申し込みを終えても即時発行されませんでした。
「あれ?」
ここで作業が止まりました。
VIEWカードは通常発行と即時発行の入口が違う
後から調べて分かったのですが、VIEWカードは通常発行と即時発行で申込ルートが分かれています。
僕は「タッチ決済付のビューカード スタンダードを申し込む」という目的でWebサイトを進みました。
利用者からすると、「VIEWカードを申し込んで、条件を満たせば即時発行される」と考えてしまいます。少なくとも僕はそう理解していました。
ところが、実際には「通常発行の申込ルート」と「即時発行の申込ルート」が別になっています。
カード会社の中では、これは当然なのかもしれません。通常発行と即時発行では審査や発行の仕組みが違うのでしょう。
ただ、利用者はその内部事情を知りません。
僕が欲しかったのは「タッチ決済付のVIEWカード」であり、「できれば今日から使いたい」というだけです。
ここに、Webサービスを作る側と使う側のズレがあります。
説明が多いのに、肝心なことが分かりにくい
クレジットカードのWebサイトには、とにかく情報がたくさんあります。
ポイント還元、入会キャンペーン、年会費、カードブランド、Suica、タッチ決済、モバイルSuica、JRE POINT、えきねっと。そして「最大○○ポイント」「最短○分」といった目立つ文字も並びます。
説明そのものは十分すぎるほどあります。
でも、情報が多いことと分かりやすいことは別です。
今回、僕が知りたかったことはかなり単純でした。
「タッチ決済付なのか」
「即時発行できるのか」
ほぼこの2つです。
それなら、申込ボタンのところで「タッチ決済付・通常発行」「タッチ決済付・即時発行」と分けてくれれば迷いません。あるいは申し込みの最初に「即時発行を希望しますか?」と聞いて、そのルートへ誘導してくれてもいい。
ところが実際には、利用者がたくさんの説明を読みながら、自分で正しい入口を見つけなければなりません。
仕様を考えた人は、どこから入ればどこへ進むのか全部知っています。だから作る側には違和感がありません。でも、初めて訪れた利用者にはその地図がありません。
Webサービスではよくあることですが、今回もそれを感じました。
「最短」と「最大」は魅力的だけれど、自分が対象とは限らない
クレジットカードに限らず、日本のWebサービスでは「最短○分」「最大○○ポイント」「期間限定」といった表現をよく見かけます。
もちろん条件を満たせば、その通りなのでしょう。
ただ、利用者が知りたいのは「最大いくらなのか」ではなく、「自分はいくらもらえるのか」です。「最短何分なのか」ではなく、「自分は今日使えるのか」です。
大きな数字や短い時間は目に入ります。そのあと細かい条件を読んで、自分が該当するかどうかを判断する。
今回の即時発行も同じでした。
「即時発行がある」という情報は目に入っていました。でも、「即時発行には専用の申込ルートがある」ということまでは、申し込む時点で僕の頭には入っていませんでした。
条件を読めば書いてある。
そう言われればその通りです。
でも、ユーザーインターフェースとして考えると、「書いてある」と「迷わず使える」は別の話だと思います。
旅行に行く前の準備も、少しずつ楽しめばいい
今回は即時発行で一度止まりましたが、ビューカード スタンダードの申し込み自体は終わりました。
あとはカードが届くのを待ちます。
カードが届いたら、ビューカードアプリを登録し、JRE POINTとつなぎ、モバイルSuicaを設定する。そして、えきねっとの支払いカードをVIEWカードへ変更する。
これで僕が考えていた旅行用の環境が完成します。
旅行へ行く回数は、年間2〜3回くらいだと思います。
だからゴールドカードや大人の休日倶楽部を最初から使いこなそうとは考えていません。まずはビューカード スタンダードとモバイルSuicaで十分です。
回数が少ないからこそ、行くときには面倒なく出かけたい。
スマートフォンで新幹線を予約して、そのまま改札を通る。着いたら温泉に入り、おいしいものを食べ、寺や史跡を歩く。
今回やっているのは、そのための準備です。
即時発行でつまずいたのは少し残念でしたが、こういうことも実際にやってみなければ分かりません。
カードが届いたら、今度こそ一気に設定を終わらせます。
そして次に考えるのは、「最初の一泊旅行をどこにするか」です。
そちらを考える方が、ずっと楽しいです。

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