今年発売のドライバーで一番売れているのはSIM2ドライバーです。コロナ禍でラウンド需要も増えているので、グリップ交換をする人も増えています。また、旧モデルのSIMやM5/M6なども中古市場では人気です。中古品のクラブを買った場合は、グリップが古くなっている場合が多いので交換をした方がいいです。
特に男性で、手汗をかくひとやグリップ圧が強い人はグリップが早めに劣化します。「汗=脂」ですから、脂がゴムの表面に着くと時間と共に硬化してしまいます。窓ガラスに指紋を付けて、すぐに拭けば取れやすいですが、時間が経つと硬くなって取れにくくなりますよね。それと同じで、グリップの脂が付いて時間が経つと硬くなります。ラウンド後に水で拭いている人もいますが、出来れば時々でも中性洗剤やハンドソープで軽く洗ってあげるといいです。
SIM2とSIM2MAXのグリップの口径と重量
グリップ交換をする前に知っておくことは、今使っているグリップの口径と重量です。口径は主に58、60、62があります。テーラーメイドのカタログを見るとSIM2とSIM2MAXのドライバーとフェアウェイウッドのグリップのグリップの口径と重量は以下の通りになっています。
口径は全て同じですが、重量が違っています。テーラーメイドオリジナルのテンセイブルーにはドライバー、フェアウェイウッドともに42g、テンセイシルバーはドライバーは47gでフェアウェイウッドは42g、ツアーADやスピーダーなどのカスタムシャフトはドライバーとフェアウェイウッドは同じ47gです。ドライバーとフェアウェイウッドをセットで持っている場合、グリップ重量には注意が必要です。
世界で一番売れているゴルフプライドのグリップカタログを見ると、ツアーベルベット360(バックラインなし)は60口径の50gです。このグリップに交換すると、SIM2MAXドライバーではグリップが約8g重くなるのでバランスが約1.5ポイント軽くなります。また、SIM2ドライバーでは3gなので約0.5ポイント軽くなります。0.5ポイントであれば分からないと思いますが、1.5ポイントだと人によっては振り感が変わると思います。気になる場合はヘッドに鉛を約3gぐらい貼るとバランスが戻ります。
最近流行の太目のグリップでゴルフプライドのプラス4ミッドサイズと言うのがありますが、このグリップの重量は66gもあります。太いだけあって重いです。これを、SIM2MAXドライバーに着けると重量差が24gもあり、バランスはD3がおそらくC8.5弱ぐらいになると思います。こうなるとヘッドの利きが悪くなります。ヘッドに鉛を貼ってバランスを出す方法もありますが、クラブの総重量がかなり重くなるので、別物のドライバーになる可能性はあります。
交換して使ってみないことには正解か不正解かは分かりません。ですが、何となく振りにくくなったり、方向性が悪くなったり、タイミングが取りにくくなったら、純正グリップの重さに近い重量のグリップに戻すのがいいです。
SIMとSIM MAXのグリップの口径と重量
SIMとSIM MAXのグリップの重量は同じです。グリップメーカーはSIM2はラムキンで、SIMはゴルフプライドです。SIM2のラムキンはSIMのゴルフプライドに比べて少し細いです。SIMのゴルフプライドが一般的な太さだと思います。
M5とM6のグリップの口径と重量
M5/M5ツアー/M6のグリップはラムキンです。こちらはSIM2のゴルフプライドと同じぐらいの太さです。重量はM6はドライバーとフェアウェイウッドともに42g、M5はドライバーとフェアウェイウッドともに47gでした。
グリップ交換をするとバランスとトータルウェイトは変わる
市販のグリップと純正のグリップで同じ重量のものがほとんどないのはどのメーカーでも同じです。グリップの重量が重くなれば、総重量は重くなりバランスは軽くなります。グリップが軽くなれば、総重量も軽くなりバランスは重くなります。
グリップは握ったときの感覚(握り感)が大事、ここは重要。ちょっと太くしたら握りやすくなったりなど、握り感を大事にしながら交換したグリップで結果が出るかどうか。結果が出れば、バランスや重量が変わっても問題はない。握り感はいいけど、振りにくいなど振り感が悪くて結果が得られない場合はグリップ重量をチェックした方がいいです。
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