ゴルフクラブのマークダウンの時期と価格

Golf

ゴルフクラブはマークダウンといって商品の価格が下がることがあります。すべてのメーカーがマークダウンをするわけではないですが、キャロウェイ、テーラーメイド、ピン、タイトリスト、ダンロップ、ブリヂストンゴルフ、コブラなどはマークダウンをします。

 

マークダウンとは

通常、ゴルフクラブの店頭価格は定価の10%オフで販売しています。しかし、近年はネット販売の台頭で値崩れを起こしています。そこで、メーカーはセレクトストア商品(店舗限定、ネット販売不可)を出すようになりました。セレクトストア商品は定価販売になります。

 

マークダウンはお店(量販店などの販売会社)が決めるのではなく、メーカーが時期と価格を決めます。マークダウンが始まると、そのモデルの新しいモデルはその後に発売されることが多いです。マークダウンになる商品は主にカタログ掲載商品です。カタログ外のカスタム系商品は仕入れ状況によってマークダウンになるか、ならないかが決まります。これは、店舗に行ってみないと分かりません。また、ネットでは販売しないセレクトストア商品もマークダウン対象になっています。

 

マークダウンは店頭もネットも同じ価格になります。そこから、会員価格といって優良会員だけの特別割引が入ります。

 

マークダウンの時期

いつマークダウンするのか気になるところですが、明確な取り決めがないので分からないというのが実情です。ある程度分かるのがテーラーメイドのツアー系モデル(MシリーズやSIMシリーズ)です。テーラーメイドはここ数年は1年ごとに新商品を発売しています。発売時期は2月中旬から下旬になります。そして、マークダウンは1月からスタートしています。今年、SIM2シリーズが発売されましたが、前作のSIMシリーズは1月1日からマークダウンしています。このSIMシリーズは歴代のツアー系モデルの中でも年間を通して売れたクラブで、マークダウンしたときには商品があまりありませんでした。というのも、テーラーメイドはこれまで商品の過剰生産で新商品とマークダウン商品が被り新商品の動きが鈍くなるという事を繰り返してきました。ユーザーとしては少しでも安い方がいいと考える人も多いので、新商品の売れ行きが鈍くなます。となると、新商品が販売は思ったほど伸びない中で、次の新商品が出る。売れ残りが多く、次の新商品がなかなか売れないという悪循環になっていました。事実、SIMシリーズが発売されて半年以上経ってもM5/M6シリーズが店頭にありましたからね。過剰在庫は企業の利益を損なうので、テーラーメイドとして生産調整をしているようです。それが、SIMシリーズからでした。ですから、今後のテーラーメイドのマークダウン品は市場にあまり出回らないと考えた方がいいと思います。また、テーラーメイドのマークダウン品はカタログ掲載モデルのみになっています。カタログに掲載されていないシャフトが付いたクラブはマークダウン対象外になります。このような商品の価格が下がるタイミングは企業によってまちまちなので、こまめにチェックするしかないです。

 

ピンのマークダウン時期は特に決まっていません。というのもピンは前作を超える商品が出来るまで新商品を発売しないでの、新商品発売サイクルが不定期なんです。G410のマークダウンは確か2020年の春ごろだったと記憶していますが、G410は渋野日向子の活躍で爆発的ヒットで、マークダウンする前からメーカーが生産調整を始めて、マークダウンをする前から完売したクラブがありました。ですから、マークダウンしたときには美味しいスペックはあまりない状態でした。G410がマークダウンしたからといってピンのすべての商品がマークダウンするわけではなく、あくまでもG410シリーズだけのマークダウンになります。

 

キャロウェイは現在2つのブランドを同時発売しています。2020年に発売したMAVRIKシリーズと2021年に発売したEPICシリーズです。MAVRIKシリーズの旧モデルは2018年に発売したROGUEシリーズで、EPICシリーズの旧モデルは2019年に発売したEPIC FLASHシリーズになります。ですから、EPICシリーズが発売されたからといってMAVRIKシリーズがマークダウンするわけではありません。キャロウェイのツアー系モデル(現行で言えばEPICとMAVRIK)の発売時期はテーラーメイドと同じ2月中旬から下旬です。マークダウンはテーラーメイドよりはかなり早い時期から行われています。キャロウェイもテーラーメイド同様に人気商品なので、マークダウンが始まるとおいしいスペックから売れ切れになります。

 

タイトリストはウッド系とアイアン系で1年おき新商品を発売しています。2020年の秋に発売された(2021年モデル)のはTSi2とTSi3のドライバーとフェアウェイウッドで、2021年秋に発売予定なのがアイアンになります。今年は3月にTSi1(ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ)とTSi4(ドライバー)、それとTSi2とTSi3のユーティリティが発売になります。これまで、ユーティリティはアイアンと同時期が多かったのですが、今年は変則になっています。TS2とTS3のマークダウンはゴールデンウイーク明けに行われました。早い時期からのスタートだったのでTSi2とTSi3が発売されることにはマークダウン品かなり品薄になっていました。タイトリストも過剰在庫を抱えるメーカーで、これまでマークダウン品も多かったのですがTS2とTS3に関してはおいしいスペックは少なかったようです。タイトリストといえばボーケイウェッジもあります。ボーケイウェッジはツアー系のSM(スピンミルド)シリーズと日本国内限定のフォージドシリーズがあります。この2つのシリーズは交互に発売されるので、今年発売されるのはフォージドウェッジになります。フォージドウェッジは年初にはマークダウンが始まりましたが生産量が少なくおいしいスペックはほぼ完売です。次のマークダウンはSM8になりますが、時期については不明です。また、スコッティキャメロンはマークダウンを行いません。アメリカでは旧モデルも定価販売していますが、国内では旧モデルは販売していないので、気になるモデルがあったら購入した方がいいです。また、スコッティキャメロンは模倣品が多いのでネットで購入するときは注意が必要です。

 

ダンロップのマークダウン品といえばゼクシオです。ゼクシオは秋に発売になるので、春から夏にかけてどこかでマークダウンが始まります。メーカーが現行の売れ行きが悪い時はマークダウン時期が早まり、売れ行きがいいとマークダウン時期が遅くなります。ゼクシオ11がいつになるかは分かりません。

 

マークダウン価格

マークダウンの価格は定価の50%から60%ぐらいが多いです。冒頭に書きましたが、マークダウンの価格はメーカーが決めるので、何割引きになるかは不明です。マークダウン開始当初は中古品よりも安い場合が多いです。というのも、マークダウン前は中古の買取価格は定価からの査定になります。となると、高い金額で買い取っているので販売価格も高くなります。ですから、『中古品=安い』ということではない時期があります。

 

今後はマークダウン品も品薄に

いわゆる『転売ヤー』のまとめ買いがゴルフ業界でもあります。転売ヤーはマークダウン情報に敏感なので、マークダウンが始まるとまとめ買いをします。昨日までお店にいっぱいあった商品が次の日にはごっそりなくなっていたということもあります。お店としては転売ヤーであろうと売り上げが大事なのでまとめ買いは歓迎します。購入店舗になくても他店にあれば、取り寄せてでもまとめ買いをします。ですから、気になった商品がマークダウンになって目の前にあったら迷わずに買った方がいいです。悩んでいるとその商品はなくなると思った方がいいと思います。

 

また、メーカーの生産調整が早まる可能性が出てきました。ピンは基本的に受注生産なので、在庫を持ちません。カタログを見ても分かる通り、他のメーカーと違い基本スペックはありません。アイアンもセット価格表記はなく1本の価格のみです。ピンはアイアンを1本から注文できるのでセット価格というがありません。それでも、G710は6-PWの5本セット売り、G425は5-PWの6本セット売りもしています。顧客が選びやすくセット販売もしていますが基本は1本からの受注生産になります。

 

ピンのように受注生産を始めたのがブリヂストンゴルフです。すべての商品ではありませんがTOUR Bシリーズは受注生産に移行しています。テーラーメイドは過剰在庫を避けるために生産調整をしているよう感じです。例えばSIM MAX-Dはアメリカで先行発売していたモデルで、日本ではセレクトストア商品としてSIMシリーズから遅れて発売になりました。日本で発売されましたが、すぐにヘッド欠品を起こしてカスタムの納期未定が続いた時期がありました。ですから、SIMシリーズに遅れてSIM MAX-Dもマークダウンになりましたが、その時はドライバーはほとんどありませんでした。SIM MAX-Dはネットで買えないでの転売ヤーの餌食になった可能性もあります。

 

今後のマークダウンについて

ネット販売の台頭で、消費者の購買行動も変わってきました。直販をしなかったゴルフメーカーも直販をするようになったり、アウトレットに直販店を出すようにもなってきました。となると、量販店ではマークダウン品を扱わなくなる可能性もあります。というのも商品量(在庫)があればマークダウン品として販売できますが、在庫が少なければ店舗で販売するよりも直販してもよくなります。その方がメーカーとしては利幅があります。店頭価格が10万円のドライバーの仕入れ価格が5万円で、店頭価格が10%引きの9万円とした場合。店頭価格で売れれば企業は4万円の利益、キャンペーンなどでさらに10%引きした場合は8万1000円で販売することになるので、3万1000円の利益。この商品がマークダウン(定価の50%)した場合、店頭価格は5万円になります。マークダウンすると仕入れ価格も下がりますが、新商品ほど荒利は取れません。これが、メーカー直販になるとマークダウンして5万円売れば、新品と同じ売り上げになります。新品は企業に5万円で販売し、マークダウンは直販で5万円で販売。ユーザーからすれば安くなればどこで買っても一緒ですが、メーカーとしては直販で売った方が利益が上がります。販売コストはかかりますが直販の方が利益率は高くなります。また、直販であればユーザー情報も取り込めるので、それぞれの顧客にあったDMを送ることもできます。いつになるか分かりませんが、新商品はBtoC>DtoC、マークダウン品はDtoC>BtoCという時代が来るかもしれないです。