2009年にRICOH CX2を買った記事を見ると仕事で接写を使うことが多く、1センチまで寄れるマクロ機能が購入理由でした。価格は3万7,800円。ポイントと下取りを差し引くと約2万5,000円だったと書いています。
その後、普段の写真はスマートフォンで十分という時代になりました。スマートフォンの普及後、コンパクトデジカメの市場は長く縮小してきました。しかし、最近の出荷台数を見ると少し流れが変わっています。
2025年はレンズ一体型カメラが増えた
CIPA(カメラ映像機器工業会)の統計では、2025年のレンズ一体型デジタルカメラの世界出荷台数は約243万台で、前年の約188万台から29.6%増えました。出荷金額も前年を上回っています。
2026年の見通しも約277万台で、2025年比13.6%増とされています。かつての台数へ戻ったわけではありませんが、「スマホがあるからコンパクトカメラは終わり」とは言い切れなくなりました。
CX2の時代は機能と価格で選べた
RICOH CX2は、光学10.7倍ズームと1センチマクロが特徴でした。仕事とプライベートを一台でこなし、3万円台で買えることにも魅力がありました。
現在のコンパクトカメラは、スマートフォンより大きなセンサー、明るいレンズ、高倍率ズーム、防水、独特の写りなど、目的がはっきりした製品が中心です。何でも一台で安くこなす道具というより、スマホでは撮りにくい写真を撮る道具になっています。
スマホより不便だから残る面もある
スマートフォンは撮影後すぐに共有でき、画像処理も自動です。記録だけならこちらのほうが便利です。
一方、カメラは電源を入れ、構え、ズームや露出を決めて撮ります。この手間が撮影へ集中する時間になります。撮った写真が通知やSNSと同じ画面に並ばないことにも意味があるのかもしれません。
若い世代に古いコンパクトカメラが注目されているという話もありますが、CIPAの数字から確認できるのはレンズ一体型カメラの出荷が増えたところまでです。なぜ増えたかは、製品不足の解消、旅行需要、高級コンパクト人気など複数の理由が考えられます。
今のコンパクトデジカメを選ぶなら、役割を先に決めたい
2009年は「接写に強く、ズームが長く、価格が手頃」でCX2を選びました。今なら、まずスマートフォンで撮れないものは何かを考える必要があります。
望遠なのか、暗い場所なのか、防水なのか、それとも撮る行為そのものを楽しみたいのか。コンパクトデジカメが戻ってきたとしても、スマホの代わりではなく、スマホと役割を分けるカメラとして選ぶ時代ですね。


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