LINEのメッセージでiPhoneは乗っ取られるのか。Museに設定画面を見てもらって直した

LINEのメッセージでiPhoneは乗っ取られるのか サムネイル AI

「LINEのメッセージからiPhoneを乗っ取られる」という話を聞きました。

本当なのか。気になって、そのままにしておくのも気持ちが悪いので、今回はAIのMuseに調べてもらいました。ついでに、僕のLINEの設定画面をスクリーンショットで送って、1つずつ見てもらいました。

僕はセキュリティの専門家ではありません。だからこそ、専門家ではない人間が不安になったときに、どうやって確認していくのか。その記録でもあります。

結論は、「乗っ取り」と一言で言っても、中身は2種類あった、です。

乗っ取りには2種類あった

まず、ここが混ざっていました。

種類 中身
LINEアカウントの乗っ取り 偽のログイン画面にパスワードや認証番号を入力させられたりして、LINEのアカウントそのものを盗まれる。実際に多いのはこちら
iPhone本体の乗っ取り メッセージを受信したときの自動処理の脆弱性を突く「ゼロクリック攻撃」。実例はあるが、国家レベルのスパイウェアのような高度な攻撃で、標的はごく一部の人

メッセージが届いただけで、どのiPhoneでも乗っ取れる。そういう話ではありませんでした。

LINE固有の脆弱性も確認してもらいました。公表されていたのは、iOS版LINEの26.3.0より前のバージョンで、細工されたWebページを開くとダイアログが繰り返し表示され、一時的に操作できなくなるというものです。本体を乗っ取る話とは別でした。

つまり、現実に警戒すべきは、派手な本体乗っ取りよりも、認証番号やパスワードを入力させる普通の手口の方です。

僕の設定は、情報提供の面では固かった

設定画面を見てもらって、最初に言われたのは「情報提供の面は、かなり固いです」ということでした。

  • コミュニケーション関連情報:オフ
  • 位置情報の取得を許可:オフ
  • LINE Beacon:オフ
  • 公式アカウントAI機能での情報利用:オフ
  • LINE内部識別子を利用した追跡型広告の受信:オフ
  • アプリからの情報アクセス:拒否

LINEの情報の提供の設定画面(すべてオフ)

アプリからの情報アクセスを拒否に設定した画面

ただし、ここは大事なところで、これらは「LINEや広告に渡す情報を減らす設定」です。乗っ取りを直接防ぐ設定ではありません。固いことと、安全なことは、それぞれ別でした。

抜けていたのはパスコードロックだった

問題は別のところにありました。

最初の画面では、パスコードロックがオフ、メッセージ受信拒否もオフでした。

変更前のプライバシー管理画面(パスコードロックがオフ)

パスコードロックがオフでは、iPhoneを一瞬触られただけでトークを開かれてしまいます。これは技術の話ではなく、物理的な話ですね。

どちらもオンに直しました。Face IDでロックを解除する設定もオンです。

変更後のプライバシー管理画面(パスコードロックとメッセージ受信拒否がオン)

アカウント側にも抜けがあった

アカウントの画面も見てもらいました。

ログイン許可(他の端末からログインできる設定)はオフになっていました。ここは大丈夫でした。

一方で、Webログインの2要素認証がオフ、パスワードでログインがオンになっていました。パスワードでログインについては、画面の中にLINE自身の言葉で「できる限りオフに設定しておくことをお勧めします」と書いてあります。自分で読んでいれば気づけたはずの文章ですね。

2つとも直しました。2要素認証をオンにし、パスワードでログインをオフにしました。

変更後のアカウント画面(ログイン許可オフ、Webログインの2要素認証オン、パスワードでログインオフ)

バージョンにも宿題が残った

最後にバージョンです。

LINEは26.16.0でした。脆弱性の対象だった26.3.0より前ではないので、こちらは問題ありませんでした。

LINEの現在のバージョン26.16.0の画面

iOSは27.0.1でした。10月20日にインストールしたものです。

iOS 27.0.1のバージョン画面

ところが、Appleのセキュリティリリースを確認してもらうと、10月26日にiOS 27.2が出ていました。僕のインストールより後の配信です。設定を全部直しても、最後に残った宿題はOSのアップデートでした。

しかも、そのときのバッテリーは14%。「先に充電してからどうぞ」と言われました。設定のチェックのはずが、残量まで見られている。スクリーンショットというのは、そういうものですね。

その後、同日の夜に充電して、iOS 27.2を適用した。これで今回の宿題は片付いた。

設定は覚えなくていい、と思った

今回やってみて思ったのは、設定の名前や場所を覚えることには、あまり意味がないということです。アプリの仕様はどんどん変わります。今日覚えた画面は、来年には別の場所にあります。

覚えておく価値があるのは、名前が変わっても通用する原則の方だと思います。

  • ログインの入口を減らす
  • 認証番号やパスワードは絶対に人に教えない、入力しない
  • ログイン中の知らない端末を残さない
  • OSとアプリを最新に保つ

気になったときにAIにチェックしてもらう。できれば複数のAIに聞いてみる。信じきれないところは、公式の情報で裏を取る。そして自分の端末で直す。

不安になったら調べる。その繰り返しでいいのだと思います。

「設定を覚える」から「気になったら確認する」へ。これが、今回の僕の結論です。

今回直した設定のまとめ

項目 変更前 変更後
パスコードロック オフ オン
メッセージ受信拒否 オフ オン
Webログインの2要素認証 オフ オン
パスワードでログイン オン オフ
ログイン許可 オフ オフ(変更なし)
情報の提供・広告関連 オフ オフ(変更なし)
iOS 27.0.1 27.2へのアップデートが宿題

参考

※2026年10月30日時点の情報で、実際にMuseに調べ、設定画面を確認してもらいながら整理した個人的な記録です。LINEやiOSの仕様・設定画面は変わる可能性があります。掲載した設定画面は、僕自身のiPhoneのものです。

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