ChatGPTには、これまでの会話履歴をエクスポートする機能があります。
僕が使い始めたのは2023年です。最初の頃と現在では、ずいぶん使い方が変わったような気がします。ただ、自分の記憶だけで振り返ると、最近の使い方ばかりが強く残ってしまいます。
そこで、エクスポートした会話履歴を調べてみました。
データは2023年1月22日から2026年8月21日まで。会話レコードは1,775件ありました。途中で枝分かれした会話なども別のレコードとして含まれるため、1,775個のまったく異なる質問をしたという意味ではありません。それでも、使い方の変化を見るには十分な量です。
年ごとの会話履歴
| 年 | 会話レコード | 僕の発言数 | 発言の中央値 | 1,000字以上 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 270 | 395 | 66字 | 7.8% |
| 2024年 | 95 | 193 | 59字 | 21.8% |
| 2025年 | 1,098 | 6,566 | 38字 | 5.9% |
| 2026年 | 311 | 995 | 88字 | 13.6% |
※2026年は8月21日まで。会話の分岐を含むエクスポート上のレコード数です。文字数は僕が送ったメッセージを集計しています。
2025年だけ数字が飛び抜けています。これはChatGPTを使う回数が増えたこともありますが、一つの会話の中で短い修正を何度も繰り返すようになった影響が大きいと思います。
「ここを直して」「次はこれ」「この条件を追加して」というやり取りです。2025年の発言は中央値が38字しかありません。質問が簡単になったのではなく、ひとつの作業を続けながら短い指示を重ねる使い方に変わったということですね。
2023年は、分からないことを聞く道具
2023年の履歴を見ると、使い方はかなり素直です。
競馬、ゴルフ、投資、料理、パソコン、ドラマや本。気になったことを質問して、答えをもらう。検索の代わりに使うこともあれば、文章を少し直してもらうこともありました。
ひとつ質問をして、答えを読んで終わる会話が多い。僕自身も、ChatGPTに何ができるのかを試していたのだと思います。
回答をそのまま信用するというより、「こんなことまで答えるのか」と面白がっていました。ただ、この頃から競馬、ゴルフ、資産運用、ブログについて聞いています。関心のあるものは今とあまり変わっていません。
2024年は、データを渡して考えてもらう
2024年は会話レコードが95件と少ないのですが、1,000字以上の発言が21.8%あります。4年間で最も高い割合です。
トラックマン4の測定結果、HTMLの表、経済データ、画像やファイルなど、こちらから材料を渡して分析してもらう使い方が増えました。
単に「これは何ですか」と聞くのではなく、「このデータから何が分かるのか」「AとBを比べるとどうなるのか」と聞くようになっています。
質問する道具から、手元の資料を一緒に見る道具へ変わり始めた年でした。
2025年は、一緒に作業する道具になった
2025年になると使い方が大きく変わります。
調査、比較、ファクトチェック、競馬のレース分析、ゴルフクラブの記事、資産運用、ブログの文章。ひとつ答えをもらって終わるのではなく、途中の結果を見て直し、条件を加え、もう一度作り直す会話が増えています。
僕の発言数は6,566件。発言の中央値は短くなっていますが、これはChatGPTとのやり取りが作業の一部になったからだと思います。
人に仕事を頼むときも、最初の説明だけですべてが完成するわけではありません。途中で確認し、「そこは違う」「この数字を使って」「もう少し僕の言葉に近づけて」と直します。ChatGPTにも同じような接し方をするようになりました。
この頃から、AIは質問に答えるものではなく、一緒に完成まで進めるものになっています。
2026年は、調べるだけでなく実際に動かす
2026年は8月までですが、ファイルや添付資料に触れた発言が189件、1,000字以上の発言が135件ありました。
PDFを読ませて記事を書く。複数の情報を調査して事実と推測を分ける。競馬データを処理する。アプリを作る。WordPressに下書きを保存し、保存した内容まで確認する。
以前なら、ChatGPTが作った文章をコピーして、自分でWordPressを開いて貼り付けていました。現在は、記事を書くだけでなく、下書きとして保存し、タイトルや本文、カテゴリー、リンクが正しく入っているかまで確認させています。
「答えを作る」から「実際の作業を終わらせる」へ変わってきました。
その分、僕の頼み方も細かくなっています。何を根拠にするのか、何をしてはいけないのか、完成後にどこを確認するのか。AIが賢くなっただけでなく、僕のほうもAIへの仕事の頼み方を覚えてきたのでしょうね。
変わらなかったものもある
履歴を見ていて面白かったのは、使い方は大きく変わっているのに、興味のあるものはあまり変わっていないことです。
競馬、ゴルフ、資産運用、ブログ、パソコン。2023年にも聞いていて、2026年にも聞いています。
ただし、質問の深さは変わりました。
競馬なら予想を聞くだけでなく、自分の分析方法を仕組みにする。ゴルフなら製品の特徴を聞くだけでなく、価格や振動数、重量を比較して記事にする。資産運用なら制度を聞くだけでなく、自分の受取計画に当てはめて計算する。
関心が変わったというより、同じものを深く掘るようになったようです。
履歴は、自分の考え方の記録でもある
会話履歴には、何を知りたかったのかだけでなく、その時に何を心配し、何を大事にしていたのかも残っています。
昔の会話を読むと、「こんなことを聞いていたのか」と思うものもあります。反対に、今もまったく同じことを気にしている会話もあります。
日記を書いていなくても、質問の履歴を見ると、その頃の自分が少し分かります。AIの利用履歴でありながら、自分自身の変化の記録にもなっているのですね。
ChatGPTのエクスポートデータには会話履歴だけでなく、関連するアカウントデータや添付ファイルも含まれます。今回は集計に必要な会話JSONだけを読み、会話本文や個人情報をそのまま記事に載せないようにしました。ZIPの取り扱いには注意したほうがいいです。
数年後にもう一度エクスポートしたら、また違う使い方になっていると思います。その時、2026年の使い方を見て「まだこんなことをしていたのか」と思うのかもしれません。
自分の記憶だけでは見えなかった変化を確認できました。こういう機能はありがたいですね。
データのエクスポート方法
ChatGPTの設定から「データコントロール」を開き、「データをエクスポート」を選ぶと申請できます。準備ができるとダウンロード用の案内が届きます。
OpenAI公式:ChatGPTの履歴とデータをエクスポートする方法
※集計は2026年8月22日に取得したエクスポートデータを使用しています。会話の分岐、削除済み・一時チャット、エクスポート形式などの影響があるため、数値は利用傾向を見るためのものです。

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