『VIVANT』第18話考察。新庄は生きていた、そしてベキも生きているのか

テレビドラマ

※ここからは『VIVANT』第18話の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。

『VIVANT』第18話。前半戦の最後に出てきたのは、やはり新庄でした。

第14話でタイ警察に撃たれ、死んだと思われていた新庄浩太郎が生きていました。しかも、なんとなく助かっていたのではありません。乃木が死亡偽装を計画し、別人として生きられるようにしていたことまで明かされました。

新庄生存を予想していた人は多かったと思います。僕も可能性はあると思っていましたが、実際に本人が現れると驚きますね。

そして新庄が生きていたことで、当然もう一人の名前が浮かびます。

ベキも生きているのではないか。

ただ、第18話で確定したのは新庄の生存です。ベキについては、まだ考察のままです。

乃木はテントに頭を下げた

第17話で、黒須たち別班員5人の救出成功率は37%と計算されました。櫻井司令は救出を断念し、機密が漏れる前に5人を死亡させるという判断まで下します。

組織としては合理的なのかもしれません。しかし、乃木には受け入れられません。

長野専務に背中を押された乃木は、ノコルへ協力を求めました。

乃木は、自分がテントを壊滅へ追い込んだことを気にしています。協力してほしいと言える立場ではないと考えていたのでしょう。

しかしノコルは迷いませんでした。

「テントは全勢力をかけて、兄さんに協力する」

この場面はよかったですね。

前作では別班とテントが対立していました。その両者が、黒須たちを助けるために同じ側へ立ちます。所属する組織よりも、誰を助けたいのかが大切になってきました。

チョッキーの怒りと、新庄の登場

チョッキーは、新庄が死んだと思っています。そのため、乃木から救出作戦への協力を求められても、簡単には受け入れません。

チョッキーの怒りは、乃木や別班そのものへの敵意というより、新庄を失ったと思った悲しみから来ていたのでしょう。

そこへ新庄本人が現れます。

この再会でチョッキーの態度は変わり、救出作戦へ参加します。資金や移動手段を持つチョッキーは、単に新庄と親しい人物というだけではなく、作戦を実際に動かせる人でもあります。

新庄が生きていたことだけでなく、チョッキーが乃木たちと一緒に動く理由まで一度に作った場面でした。

新庄浩太郎は死んだ

新庄本人は生きています。しかし、「新庄浩太郎」という身分は死んだと説明されました。

乃木はゲルンに協力を求め、新庄の顔型を使って遺体をすり替えます。新庄は別名義の旅券でベトナムへ渡り、療養していました。

役を演じる竜星涼さんも放送後のインタビューで、新庄の生存は最初から台本で知っており、第14話と第18話の関連場面を同じ時期に撮影したと話しています。

視聴者の反応を見て急に復活させたのではなく、最初から用意されていた展開だったわけです。

ここで面白いのは、新庄が公安にそのまま戻るのではないことです。

公安を知っている。テントを知っている。乃木を知っている。チョッキーの力も借りられる。そして、社会的には死んでいる。

新庄は、既存の組織に縛られず動ける人物になりました。救出作戦から生還したらバルカに残り、ノコルを支えるつもりだとも語っています。

素直に読めば今後の役割を示していますが、「生還したら」という言葉が少し気になります。『VIVANT』では、こういう言葉も安心材料にはなりませんね。

救出チームは強くなりすぎた

別班員の救出には、乃木、ノコル、テントの精鋭、新庄、チョッキーが加わります。さらに東条と太田が技術面を支えます。

シャキ城を再現したモックアップで訓練し、空と海の複数ルートから敵地へ入ります。乃木と新庄は漁師に偽装し、武器を魚の積荷へ隠して運び込みました。

これだけの人間がそろうと、簡単に失敗するようには見えません。

しかし、逆に強すぎるのが心配です。

このまま黒須たち5人を助けて終わるだけなら、ここまで大きなチームを作った意味が薄くなります。救出には一定の成果があっても、シンシーが仕掛けた別の罠が出てくるのではないかと思います。

そもそも、シンシーはなぜ別班員を殺さず、シャキ城へ残しているのか。

情報を聞き出すためなのか。交換材料にするためなのか。乃木やテントをおびき寄せるためなのか。

救出されることまで含めて、シンシーの計画という可能性もあります。

リュウは野崎を助けたのか

もう一つの救出は、野崎です。

シンシーに拘束された野崎は、飲食を断たれ、死ぬ寸前まで追い込まれました。そこへリュウが戻り、野崎の命をつなぎます。

見た目だけなら、リュウが野崎を助けたように見えます。

しかしリュウは、死の直前で生かし続けるのはマインドコントロールのためだと説明します。

ここは三つに分けた方がよさそうです。

  • 事実として、リュウは野崎を死なせなかった
  • リュウ本人は、心理操作のためだと説明した
  • その説明自体がシンシー側への偽装だという可能性は、まだ考察にすぎない

前回から、リュウは本当に敵なのかという考察が続いています。予定より早く戻ったのも、野崎を死なせないためだったのではないかという見方です。

一方で、リュウは実際に野崎を極限状態へ追い込みました。現時点で味方と断定するのは早いでしょうね。

野崎が心理操作にかかったように見せ、逆にリュウから情報を取る可能性もあります。野崎がただ助けを待つ人物になるとは思えません。

「毛じいさん」は本当の情報源なのか

第17話で、野崎はシャキ城の情報源として「毛じいさん」の名前を出しました。

しかし、本当に情報源なのかはまだ確認されていません。

野崎が本当の協力者を簡単に売るとは思えない。毛じいさんは中継役か、架空の名前ではないか。さらに、本当の情報源はリュウではないかという考察まで出ています。

第18話では、この謎に答えは出ませんでした。

もしリュウが野崎を生かすために敵を演じているなら、毛じいさんという偽情報と一緒に説明できます。ただ、複数の疑問がきれいにつながりすぎる説は、逆に怪しくも見えます。

『VIVANT』は、視聴者がたどり着きそうな答えを一度見せ、もう一段ひっくり返すドラマですからね。

新庄が生きていたなら、ベキも生きているのか

第18話を見たあと、いちばん考えたくなるのはベキの生存です。

新庄の死亡偽装によって、このドラマでは遺体や死亡確認を欺く仕掛けが実際に使われることが分かりました。

だからベキにも同じことができる。技術的な可能性は高くなりました。

しかし、新庄には顔型、遺体のすり替え、別名義の旅券、療養先という具体的な説明があります。ベキについては、同じような痕跡がまだありません。

新庄が生きていたことは、ベキ生存の証拠ではありません。

むしろ、新庄の復活を見せることで、視聴者全員にベキも生きていると思わせる。それ自体が制作側の罠という考え方もできます。

TBSの第18話番組情報には役所広司さんの名前がありますが、回想での出演も考えられます。出演者欄だけで、現在のベキが生きているとは言えません。

僕はベキにもう一度出てきてほしいですが、今のところは期待を含んだ考察ですね。

第18話で分かったこと、残ったこと

第18話で分かったこと まだ分からないこと
新庄は死亡偽装によって生きていた ベキも同じように生存しているのか
乃木、テント、新庄、チョッキーらが救出へ動いた 救出作戦そのものがシンシーの罠なのか
東条と太田も技術支援に加わった シンシーが別班員を生かしている本当の目的
リュウは野崎を死の直前で生かした リュウの本心と、野崎の反撃
「毛じいさん」の正体は明かされなかった 野崎の本当の情報源は誰なのか

第18話は新庄生存という大きな答えを出しましたが、それ以上に、これから誰を信じればよいのか分からなくなった回でした。

別班とテントは、もう単純な敵同士ではありません。公安にいた新庄は社会的には死者となり、テントと行動します。リュウは敵として野崎を追い詰めながら、死なせませんでした。

所属だけでは敵と味方を分けられない。

後半戦で本当に驚くのは、誰が生きていたかより、誰が最初から誰の側だったのか、ということかもしれません。

次回の第19話は10月4日放送予定です。救出作戦は始まったばかり。少し間が空きますが、新庄を含む最強チームがどこで崩されるのか、そして野崎がどう動くのか。前半戦が終わって、物語はようやく本番に入った感じがします。そして、予告が見せた映像は?

公式情報

※この記事は2026年9月13日放送の第18話と、2026年9月14日時点の公式情報をもとにした個人的な考察です。新庄の生存は劇中で確定していますが、ベキ生存、リュウ味方説、「毛じいさん」偽情報説などは未確定です。今後の放送で内容が変わる可能性があります。

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