NHKが首都直下型地震をテーマーにした特別ドラマ『パラレル東京』を見ました。このドラマは「12月2日午後4時4分にマグニチュード7.3の地震が東京で発生」という想定で作られたドラマでした。30年以内に70%の確率で起こるといわれている首都地震、仮定のドラマですが、とにかく怖かった。
首都東京にマグニチュード7.3の地震が来たらパニックでしかない
あくまでも想定のドラマですが、地震火災、建物崩壊、堤防決壊などいろいろなことが起きる。東京都の調べでは東京の昼間の人口は1,529万人で、このうち約290万人が東京への流入人口。ドラマの想定が午後4時4分ですから帰宅困難者が相当出ていることになっていました。となると、パニックが発生するのは当然のことで12月の日没時間は午後4時40分ごろですからすぐに暗くなってまわりが見えなくなります。地震が起きると停電・火災・建物崩壊・インフラストップなどは分かりますが、自分達はどうしたらいいか。
このドラマを見て初めて知った言葉が『群衆雪崩』『火災旋風』『地震洪水』
群衆雪崩
群衆雪崩とは多くの人が集中して集まり、身動きが出来ない状態で折り重なって倒れる、いわゆる将棋倒し。身動きが取れない状態で人が上から圧迫してくるので、窒息してしまうことです。
2001年に明石の市民夏祭り花火大会で歩道橋で起きた『明石花火大会歩道橋事故』が有名。この時は死者11人・重軽傷者247人を出した。
首都直下型地震で起きた時に、どうするべきか?交通機関はマヒしているので、取り合えず安全な場所に行くか、自宅に帰るか。考えることは皆一緒で、同じ行動をするでしょう。そこに火災が発生すると、火災から逃れようとする人たちで街は人であふれかえり群衆雪崩が発生する。
火災旋風
地震による火災で、炎をともなうつむじ風が発生して大きな被害をも足らすことで、ドラマの想定が12月ということは乾燥している時期で、また北風が強い時期でもある。悪い条件が重なると火災旋風が発生する確率が高くなりますね。
都市部で地震火災だと、交通網はマヒしているので消火活動が満足に出来ない。となると、火災が広がってパニックに。ドラマの想定では火災で死亡する人は1万6000人となっていました。
地震洪水
江戸川の堤防が地震により決壊したらどうなる。台風19号の時も危険な地域としてニュースにもなった墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区は海抜0メートル以下のところが多い。堤防が決壊すれば住宅街に流入して身動きが取れなくなる危険性が高い。インフラがストップすると被害状況が確認できないので、どうすることも出来ないかも。
今の職場は新宿駅から歩いて5分ぐらいのところ。勤務時間ないに大規模な地震が発生すれば建物崩壊、地震火災に巻き込まれる可能性は高い。一時的に難を逃れたとしても、そのあとの行動はどうすればいいのか?自宅は三鷹なので歩いて帰れる距離ではあるけど、東日本大震災の時で国道20号沿いは人が行列をなして歩いていたぐらいですから、震源地が東京になったらどれだけの人が歩いて帰るか想像がつかない。
その時の状況に応じて、生き延びる判断が出来るかどうか。とりあえず、自分がいる場所を広範囲に把握することは大事だと思う。普段、家を会社の往復だけだが特に会社の周囲1キロはどういう場所なのか、安全な場所や避難に適している場所があるのかを確認する必要はあると思う。
新宿にも指定避難場所はあるけど、人が多いだけにすぐにいっぱいになる可能性の方が高い。そういうことも想定して身の安全な場所を探してみたいですね。自分が住んでいる場所・地域、職場の地域のハザードマップはいつでも見られる状態にしておいた方がいいでしょう。災害が起きてからだとサーバーダウンやインフラ停止などの可能性もありますからね。
家族と連絡がつかない可能性は高いので、我が家ではいまのうちから地震が起きたらどうするべきかを相談しています。
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