ピンのスリーブはG400までの5ポジションからG410/G425/G430では8ポジションになり、スリーブの形状が変わりました。スリーブの形状が違うので、G400とG410/G425/G430はスリーブの互換性はありません。
スリーブの可変は8ポジションで、これはドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティともに同じです。
追記 2022/10/17 G430はG410/G425とシャフトスリーブの互換性はあります。
追記 2024/2/7 弾道調整のライ角を測定しました。
シャフトスリーブポジション(ロフト・ライ角調整機能)について
出典元:ピンゴルフ
ピンのサイトに行くと弾道調整についてのPDFへのリンクがあります。このPDFにはG400用の5ポジションとG410/G425/G430用の8ポジションの説明が出ています。上記の画像は8ポジションの説明を抜粋したものです。
ピンの弾道調整機能を見ると、他社のリングなしスリーブと違い、ロフトの増減とライ角が連動していません。これは、かなり特殊なスリーブだと思います。ですから一度、計測してみたいですね。
クラブ出荷時はスタンダードポジションになっています。ほとんどの人は出荷時のポジションで使用しているようです。ですが、調整したほうがいい場合もあるので、私なりの考えをまとめてみました。
スライサーにお勧めは『ロフトを増やす +1.0または+1.5』
スライサーと言っても色々なタイプがあるので、すべてに人に当てはまるわけではありませんが試していただきたいポジションは『ロフトを増やす +1.0または+1.5』です。リングなしスリーブの場合、ロフトを増やすとソールしたときのフェースアングルはスタンダードポジションの時よりもフックフェース(被る)になります。
スライサーのほとんどの人はソールしたときのフェースアングル(フェースの向き)を被せる傾向にあります。心理として「ボールを右に行かせたくないし、ボールを捕まえたい」のでフェースを被せます。ゴルフはメンタルスポーツを言われるほど、精神面が体の動きなどに多大な影響を与えます。
ソールしたときに自分でフックフェースにするよりも、クラブが少しフックフェースになっていたほうがスライサーには効果が出やすいです。というもの、フックフェースにするときは手首をこねてしまいます。手首をこねる動作はスイングに悪い影響を与えることが多いですか、出来るだけこねる動作をせずに済むほうがいいですから。
シャフトポジションを『ロフトを増やす +1.0または+1.5』でも、あまり効果が出ない人はG425MAXであればソールウェイトをドローポジションにしてください。
フッカーはフラットポジションがおすすめ
チーピン系の人はフラットポジション『F●』がおすすめです。チーピンと言ってもいろいろなタイプがいますが、代表的なのは①アウトサイドインのクラブ軌道でフェースアングルがクローズでインパクトする人。それと、②インサイドアウトのクラブ軌道でフェースアングルがスクエアからクローズでインパクトする人です。
①アウトサイドインでチーピンが出る人は、スライスを直す過程でボールを捉えることを覚えたけど、今度はスライスが出ずにチーピンが出るパターンが多いです。このような人はチーピンが出るにも関わらず、アドレスでフックフェースにして構える人が多いです。『右に行かせたくない!』という心理が根底にあるので、ストレートで構えられないのです。フラットポジションいすることで、少しでもヘッドターン遅らせてボールの打ち出しをターゲットに近い方向に向けてあげられる可能性があります。
②インサイドアウトでチーピンが出る人は、チーピンを怖がって右打ちだしのプッシュアウトも出ます。インサイドアウトでチーピンが出る人も最初はフラットポジションで試してみるといいです。フラットポジションでも効果があまり出ない場合は、ウェイトをフェードポジションにするといいです。
弾道調整後のライ角の実測値は公表値と違っていた
ピンの弾道調整機能の表を見ると、ライ角についてはフラットポジションの時にフラットライとしか書かれていません。G410の時の表ではスタンダードライとフラットライ(-3°)になっていました。
他のメーカーではロフトとライ角は連動しているので気になっていたのですが、実際に測ってみるとやはりロフトとライは連動していました
測定したのはG430 MAX ドライバーで、計測方法はライロフト測定器にてフェースをスクウェアな状態にして測定しました。
G430 MAXのライ角は59.5とアップライト設計になっています。スタンダードがアップライトなので調整はフラット方向になります。スリーブを180度回した状態でロフトはスタンダード、ライ角は3度フラットの56.5になります。1ポジション動かすごとにライ角は0.25変化しています。
フラットになるということはつかまりを抑える事になります。
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