🔍 ChatGPTで画像を生成するとなぜ文字化けが起きるのか?
① モデルが英語中心に最適化されているから
DALL·Eなどの画像生成モデルは、英語でのプロンプト利用が主流です。
そのため、画像内に英語を入れるのは得意ですが、日本語の文字コードや字体の扱いにはまだ不安定な部分が多いんです。
たとえば「こんにちは」と入れても…
- 「K0Nにちは」みたいな謎表記になる
- 文字が潰れて読めない
- 字間がバラバラになる
- ひらがなとカタカナが混在する
こういった症状がよく見られます。
② DALL·Eが「日本語フォント」を持っていない/使っていない
画像生成モデルがテキストを描画する際、内部的にはフォント(書体)を選んで描いています。
英語の場合は多くのスタンダードフォント(Arial、Helveticaなど)に対応していますが、日本語フォントは種類も多く、文字数も膨大。
DALL·E 3やGPT-4oが使っているフォントセットには、日本語に対応していないフォントが多いか、そもそも日本語フォントを搭載していない可能性があります。
その結果、見た目は文字のようだけど、実際には英語フォントでムリヤリ描いた文字崩れのようなものが出てくるという現象が起きます。
③ 「テキスト生成」と「画像生成」が別モジュール
ChatGPTは、テキストを処理するモデル(GPT)と画像を生成するモデル(DALL·E)が別々の仕組みで動いています。
たとえばこんなやりとりを考えてみてください。

画像の上に「これはAIで作った画像です」と入れて

はい、画像を作りました!(でも文字は文字化け…)
これは、「テキストを画像に入れる」指示がうまく画像生成モデルに伝わっていない、または日本語のテキスト埋め込みに未対応であることが原因です。
④ DALL·E 3は「画像内テキストの編集」も限定的
GPT-4oでは、DALL·E 3を使って画像生成・編集(インペインティング)できますが、画像に文字を追加したり、差し替えたりする機能はまだ英語前提で最適化されています。
そのため、日本語で「この文字を別の文字にして」と頼んでも、
- 違う漢字が出る
- 縁取りが崩れる
- 文字の位置や大きさがバラバラ
ということがよく起こります。
🛠️ 解決方法や対策は?
✅ 1. 文字なし画像を生成し、あとで自分で文字を入れる
もっとも確実で再現性が高い方法です。
画像だけChatGPTで作って、CanvaやPhotoshop、Figmaなどでテキストを載せるとキレイに仕上がります。
✅ 2. 英語で生成して、日本語に翻訳して別画像を作る
多少手間ですが、英語で「Amazing AI!」みたいな文字を入れた画像を作って、意味を日本語に置き換えて似た構図で再生成するという手法もあります。
✅ 3. 日本語の文字列は「ロゴ」や「画像として貼る」工夫を
日本語フォントを画像として貼り付けて背景合成するような、画像処理ツールでの加工が一番確実です。
✋ まとめ:なぜ文字化けするのか?
- ChatGPTの画像生成モデルは英語中心で設計されている
- 日本語フォントに最適化されていない
- テキスト描画と画像生成が別モジュール
- 編集や縁取りなど、日本語ではまだ不安定
✏️ 最後にひとこと
ChatGPTの進化はすさまじいですが、「文字の扱い」や「日本語の表現力」については、まだまだ課題が多い分野でもあります。
特に、LINEスタンプやYouTubeサムネイルのように“文字も命”のコンテンツを作るときは、
「ChatGPTで画像」+「別ツールで文字加工」のハイブリッド方式がいちばん現実的です。
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